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絶望の炎に包まれた森

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●全ては絶望を振りまく為に
 森はその地に住む人々にとって恵みであり、共にあるべきかけがえのない存在である。
 その地には、人間種だけでなく、ダンピール、人狼、オラトリオも一緒になって身を寄せ合うようにして暮らしていた。
 こんなダークセイヴァーの世界においても、なんとか暮らすことができるのは、自然の恵みがあってこそ。
 木漏れ日の中から照らされる光。
 木々の間を吹き抜けるそよ風。
 自然に包まれ、精いっぱい葉を広げる植物。
 そして、そんな森の恵みを糧とする動物達。
 それらは、森で暮らす者達にとって、なくてはならないものだ。

 しかしながら、その森が今、メラメラと音を立てて燃えている。
 植物はなすすべなくその身を火に包まれて灰と化してしまい、動物達は巻き込まれまいとして森から走り去っていく。
 ただ、森に住む人々は動物達のように、逃げるとはいかない。
 ダークセイヴァーはどこに行っても、ヴァンパイアの支配する救いのない世界が広がっている。
 森を出て、死地にも等しい世界に出ようと考える者など、いるはずもないのだ。
「あ、ああっ……」
「我らの森が、森が……!」
 ほとんどの者達は自分達の森が消失しようとしている光景に嘆き、悲しみ、呆然としてしまう。
 すでに、かなりの領域へと火は燃え広がってしまっている。放っておけば、森全体を炎が覆いつくすことだろう。
「ぼやっとするな! 早く火を消すんだ!」
 中には、火を消す為に近場の川へと水を汲み、それを火へと投げかけて鎮火に当たる者もいる。
 必死になって火消しを行う住民達に、女性達の一団が感情を伴わぬ冷ややかな視線を向けていた。
 その集団のほとんどは、襤褸を纏う女性達の遺体。
 瞳を赤く輝かせた亡骸どもは先ほどまで、手にする杖から炎を発していた。
「モウ良イ、暫ク待機セヨ」
 そのゾンビを従えていたのは、全身が黒ずんだオラトリオ。
 ……いや、オラトリオだった存在が実験によって生み出され、廃棄された慣れの果てだ。
 オブリビオンとなり果てたそれは、もはや世界に害なす為、人々を絶望の淵から叩き落とす為に活動するだけの存在でしかない。
 燃える森を、鎮火の為に右往左往する人々を、彼女達は何の感慨もなくただ虚ろな瞳で見つめ続けるのである……。

●森の住人達に救いを
 グリモアベースで、猟兵達へと声をかけるエルフの少女、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)。
 猟兵が話を聞く態勢に入ったことで、彼女は笑顔を浮かべて。
「ありがとう。……早速、状況説明しても構わないかしら?」
 セレインが予知し、解決してほしい事件はダークセイヴァーで起こる。
 女性ばかりで編成されたオブリビオンの集団が、森に身を寄せ合って暮らす人々を発見し、森の木々へと火を放ったのだ。
「オブリビオン達も火を放って注視しているだけで動く素振りを見せないから、まずは森を焼く火を消してほしいの」
 火元は人々が住む集落の周辺。
 現状、広範囲に木々が燃え上がっており、至急火を消さねば集落にまで被害が及んでしまう。
「幸い、彼らが飲み水として使用している川が歩いて1分程度のところに流れているわ」
 基本的には、その水を使って鎮火に当たることになるだろう。
 また、川の水を使わなくとも火を消す手段があるなら、それを利用しても問題はない。
「火を消したら、おそらくオブリビオン達は襲ってくるはずだから、集落の人々を守りながら討伐をお願いね」
 オブリビオンの目的は人々に絶望を与えることだ。
 もしかしたら、強硬手段に出ることも考えられるので、油断せぬよう、相手の動向を注視しておきたい。
「以上ね。こうしている間にも、状況は悪くなっているはずよ」
 準備ができているか確認をとり、セレインは手早く猟兵達を現地へと送り出すのだった。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。

 こちらのシナリオは、
 第1章は、燃え上がる森の鎮火を。
 第2章は、火事を起こしていた魔術師の亡骸との集団戦。
 第3章は、魔術師を従え、森に住む人々や動植物に絶望を与えんとする呪詛天使の残滓とのボス戦です。

 まず、森で起きている火災を鎮火させてください。
 徒歩1分程度の距離に川が流れておりますので、自身の力や速さを生かすのであれば、その水を利用できます。
 頭脳を生かすのであれば、別の手段を講じてみるのもよいでしょう。

 章間はプレイングの幅を広げる為の情報を加筆しますので(前章終了から半日以内を目途に)、そちらが確認できましてからプレイングを手掛けていただければ幸いです。
 最速のプレイングが届いてから、そちらが失効する前(3日以内)にリプレイを執筆いたします。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 冒険 『燃える森』

POW   :    川から大きな桶に大量の水を汲んでイッキに運ぶ。

SPD   :    足の速さを活かして川を何往復もして水を運ぶ。

WIZ   :    川から水を運ぶ以外の方法を考えて火を消す。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鬼灯原・孤檻
【WIZ】


「…………惨いことをする」

口の中で呟く。
即刻犯人を捕え、首を落とさねば…と本能が疼くが、まずはこの火を止めねば。
しかし、刀を振るう事しか出来ない自分には、出来ることが限られる。

無事な木々を守るよう、火が移り始めた木々を斬り倒していく。
斬り倒した木々は【ゴッド・クリエイション】で硬化し、檻のように変化させて、延焼を防ぐ。
燃える物がなくなれば、いずれ火も鎮まるだろうか…?

<アドリブ絡み歓迎>


フィン・スターニス
森林火災は恐ろしいです。
それを人為的に起こすなど、許せる事ではありません。
早急に火させ、被害の拡大を防がないとです。

龍神降臨を使い、雨月様にも協力をして頂きます。
とても大きな桶で川の水を汲み、
それを空から撒いて貰いましょう。

雨月様とは別行動で、私も消火活動を行います。
川と火元を往復して水を運び、地道に消して回ります。
火炎耐性もあるので、特に火の強い所を重点的に水をかけます。


枸橘・水織
ダークセイヴァー出身で、ヴァンパイアの支配を利用して私腹を肥やしていた父に反発して家出

今回の話を聞いて絶対に守りたい…と参加

「この場所は…絶対に守るんだからっ!!」

最初は【視力】【情報収集】で火事や消火状況…住民の避難などを素早く確認してから行動

消火
オラトリオなので空中から指定ユーベルコード(水属性・非殺傷性の水の塊や矢)で消火にあたる

【全力魔法】【属性攻撃】は常時使用
基本的には【範囲攻撃】で広範囲の消火を考えている
火の勢いが強い場所は【力溜め】して消火…状況次第では【スナイパー】による局所狙い

住民の避難など
【救助活動】や【コミュ力】で救助者に声をかけるなどしつつ救助にあたる


アドリブ・連携OK


御門・結華
マスターであるユウヤと参加します。
アドリブやアレンジいたします。

まずは消火しなければ
「マスター、私たちがいきます」
『精霊のカード』水の精霊ウンディーネが目の前に浮かび、身体に融合される。
「水の精霊よ、我が身に宿れ」『ウンディーネ』
【武器改造】により水を纏いし薙刀アクアグレイブを手に持ち【防具改造】【火炎耐性】により清らかな水の力を纏う青いドレスに変化します。

水流を纏う薙刀を振るい【エレメンタルファンタジア】を使用。
「水の精霊よ、ここに恵みの雨をもたらせ」
【力溜め】と【全力魔法】によって、強力な水【属性攻撃】の大雨を【範囲攻撃】で降らせ、消火させます。
「もっと、もっとです」
「災厄の炎を洗い流せ」


ユウヤ・シュバルツ
相棒である結華と参加。アドリブやアレンジ歓迎!

「マズいな、火の回りが早い」
結華の申し出に応え
「わかった。オレも援護するぜ」
「結華はウンディーネの力を全力で使えばいい。任せときな!」
結華が魔法を唱えると同時に【風霊召喚】で風の精霊シルフを呼び出す。
「来い、シルフ!」
嬉しそうな緑の少女の頭を撫でつつ、ウンディーネの雨が的確に火事に集中するように風を操るように頼むぜ。
「さっそくで悪いが、結華たちの援護を頼む!」
「よしよし、さっすがオレ達の相棒だぜ!」


黒鵺・瑞樹
【SPD】
特に有効な手段も思い浮かばないし、考えてる暇があったらひたすら水を汲んで何往復もするか。
手伝ってくれる人が居るなら川から汲み上げる事に集中して貰おうか。
でもってそれを俺が運ぶとかすれば効率もいいかもしれん。

あぁ、もうちょっとできそうな事増やしておけばよかったな。
使えそうな技能のないし…。
今は出来る事をやるしかねぇな。



●燃える森を守る為に
 ダークセイヴァーのとある森。
 その木々が今、激しく燃え上がっていた。
「あ、ああっ……」
「我らの森が、森が……!」
 森に隠れ住む者達がメラメラと燃えていく木々を目にし、嘆きの声を上げる。
「マズいな、火の回りが早い」
 森で育った過去を持つ茶髪の少年、ユウヤ・シュバルツ(疾風迅雷・f01546)は広がる炎の勢いに表情を険しくして。
「まずは消火しなければ」
 灰色の髪のミレナリィドール、御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)が共に参加したユウヤ……マスターへと同意を促す。
「マスター、私たちがいきます」
 結華は『精霊術符』より1枚のカードを取り出すと、水の精霊ウンディーネが彼女の目の前に浮かんで。
「水の精霊よ、我が身に宿れ」
『ウンディーネ』
 すると、精霊と融合した結華は清らかな水の力を纏う青いドレスに変化し、水を纏いし薙刀『アクアグレイブ』を手にした。
「わかった。オレも援護するぜ」
 ユウヤは相棒と共に、燃え上がる木々へと駆けていく。
 続いてやってきた、銀髪碧眼そして童顔の青年、黒鵺・瑞樹(辰星写し・f17491)も考えられる範囲で鎮火の手段を模索するが、これといった方法が思いつかず。
「考えてる暇があったら、ひたすら水を汲んで何往復もするか」
 瑞樹は肉体労働で、直接鎮火に当たることにしていた。

 火元となっているのは、女性魔術師達の亡骸達の放つ魔法だ。
 そいつらは、上位のオブリビオン……全身が黒ずんだオラトリオらしき者の指示で一斉に炎属性の魔法を行使し、森に火を放っていたのだ。
 森がなくなれば、この場に住む者達は生きる術を失うと言っても過言ではない。
 オブリビオン達は人々の絶望をその目で、肌で感じる為に、森を燃やしているのだ。
「森林火災は恐ろしいです。それを人為的に起こすなど、許せる事ではありません」
 両の瞳を大きな眼帯で顔上部ごと覆い隠す少女、フィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)は早急に消火し、被害の拡大を防がねばと龍神、雨月様を降臨させていた。
「…………惨いことをする」
 同じく、銀の瞳に漆黒の髪の鬼灯原・孤檻(刀振るう神・f18243)もまたこの場の惨状に顔を顰め、口の中で小さく呟く。
 即刻犯人を捕らえて首を落とさねばと、孤檻は本能を疼かせる。
 ただ、相手は炎さえ放てば、後は慟哭する人々を傍観するだけの様子。
 ならばこそ、火を消すのが先決だ。
 そうすれば、こちらにヘイトも集まるし、何よりも集落の者達を救う為にも火消しが最優先と孤檻は判断して動き出す。
 そして、この依頼解決に並々ならぬ意欲をみせていたのは、このダークセイヴァー出身のグリモア猟兵、枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)だ。
 水を織ったような青髪を持つ彼女は、ヴァンパイアの支配を利用して私腹を肥やしていた父に反発して家出した過去を持つ。
「この場所は……絶対に守るんだからっ!!」
 まだ9歳である水織は、あどけなさすら抱かせる容姿をしている。
 だが、彼女は故郷の世界で苦しむ人々を助ける為。そして、オブリビオンの脅威にさらされる森を守る為、その身を燃える森へと投じていくのだった。

●急いで消化を!
 さて、水織は先に森を見渡し、状況を手早く確認する。
「一体、どうしたら……」
「炎の勢いが強すぎる。これではもう……」
 徐々に木々を飲み込み、集落へと近づく炎に対し、集落民は呆然としている者が多い。
 オブリビオンの目論見通りに集落民へと絶望を与えてはいたが、少数は諦めずに近場の川から水を汲んで消火活動へと当たっていた。
 瑞樹はそれを見て、声をかける。
「川から汲み上げることに集中してほしい」
 それで、瑞樹が運搬に専念することで、火消しの効率を上げようと彼は行動していた。
 とはいえ、それだけではとても手が足りない。
 その手助けにフィンも当たる様子だが、その前に彼女は呼び寄せた龍神、雨月様に協力を求めていた。
 集落から大きな桶を借りて川の水を汲み、それを空から撒いてもらうのだ。
 雨月様が作業に当たり始めたところで、フィンもまた集落民や瑞樹と協力して水を運ぶ。
 火炎耐性を持つフィンは、火の勢いが強いところへと重点的にその水をかけていく。
 地道な作業だが、燃え広がるのは防ぐことができる。
 また、刀を振るうことしかできぬと自認する孤檻は、やむなく炎が移り始めた木々を『霊刀・凍檻』で切り倒していく。
 その木々へと、孤檻はゴッド・クリエイションを施そうと考えるが……、さすがに切り倒しただけの木々は自らの創造物とはならない様子。
 この為、孤檻は燃え広がらないことに重点を置き、木を切ることに専念する形となる。

 自らの体で消火作業に当たるメンバーがいれば、ユーベルコードを使って効率的に消化を行うメンバーの姿も。
「結華はウンディーネの力を全力で使えばいい。任せときな!」
 マスターであるユウヤの言葉に頷く結華は、水流纏う薙刀を振るって。
「水の精霊よ、ここに恵みの雨をもたらせ」
 彼女は溜めた力を全力で放出し、森に大雨を広範囲に降らせて消火に当たらせる。
「来い、シルフ!」
 そして、それを援護する為、ユウヤはこの場の風の精霊を呼び出す。
 嬉しそうに寄り添う緑の少女の頭を、彼は優しく撫でて。
「さっそくで悪いが、結華たちの援護を頼む!」
 すると、シルフは結華とウンディーネが降らせる雨が的確に炎へと集中するように風を操る。
 水織も天使の白い翼を羽ばたかせて空を舞い、ユーベルコード【錬金魔力弾】を使う。
「みおの錬金魔法……もちろん、消火にだって」
 彼女の魔力弾は非殺傷性の水の塊や矢となり、広範囲へと撒き散らす。
 それらは適当に散布しているだけでなく、炎の勢いが強い場所には局所狙いで水の塊を浴びせかけていく。
「雨月様、その調子でお願いします」
 フィンは時折、桶で川の水を運ぶ雨月様へと呼びかけを行う。
 そして、フィン自身もまた、炎に水を被せて鎮火へと当たっていく。
「あぁ、もうちょっとできそうな事増やしておけばよかったな」
 瑞樹は使えそうな技能がないことを悔やみつつ、今はできることをと水の運搬に全力を尽くす。
 炎が徐々に勢いを弱めていくのを見て、水織は呆然としていた集落民へと声をかける。
「ここは危ないよ。巻き込まれる前に避難しよう」
「あ、ああ……」
 コミュ力の活かして呼びかけた水織の言葉によって我に返った集落民を、彼女は炎とは逆、かつ風上へと避難させていく。
「もっと、もっとです」
 その間にも、結華が降らす水の塊が森へと降り注がれ、炎が徐々に鎮火していく。
「災厄の炎を洗い流せ」
 局地的に振る大雨。それらが一気に炎の勢いを弱める。
「よしよし、さっすがオレ達の相棒だぜ!」
 ユウヤはシルフがそれらの雨に風を吹き付けて炎へと浴びせてくれることも合わせ、うまく連携が取れていることを絶賛していた。
 炎の勢いが収まったと感じ、孤檻は木を切る手を止める。
「これで、いずれ火も鎮まるだろうか……?」
 そう思ったのも束の間。
「新タナ炎ヲ」
 無機質な声を響かせる黒ずんだオラトリオ。
 再び魔術師達の亡骸が炎の魔法を行使し、炎の勢いを強めてしまう。
「だめだ……」
「また、炎が……」
 再び、愕然とする集落民達。
 またも大きく燃え上がる炎は、彼らにさらなる絶望を与えてしまうのである……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

愛久山・清綱
厄災をもたらす魑魅魍魎ども……
俺の太刀で冥府に送ってやろう。


■行
【POW】
今やらねばならない事は森を護ることがだが、
この火災では俺の巫術は役に立たない……
となれば、獣の力を用いて水を運ぶしかないな。

【怪力】を用いて大型の桶を両手に一つずつ持ち、川の水を一気に汲む。
水を汲んだら火災現場まで全力で【ダッシュ】だ。
足場がよくない時は【空中戦】で羽ばたき、低空飛行で進むぞ。

現場に着いたら【怪力】を用いて炎の根元に向かって水を力強くかける。
最優先で消すのは『集落に向かっている炎』だ。
水がなくなったら上記と同じ方法で水を汲みに行き再び消火。
これを繰り返し、火災を食い止めるのだ。

※アドリブ・連携歓迎です


ルベル・ノウフィル
被害を最小限に抑えたいものですが
僕は頭が尻尾のようにふわふわと言われており知恵がめぐりませんゆえ、地道に水を汲んで消火活動を頑張ります

spd 選択UCで死霊騎士と蛇竜を呼び出します
騎士にバケツを持たせて水を運ばせ
蛇竜は大きなバケツを首から引っ掛けて上空からばしゃーっと
もちろん僕も念動力と早業を活かしつつバケツ持って走り回るのでございます

水を操る魔術の心得があれば…あるいは僕にもっと知恵があれば、と悔しいのです
でも、自分にできることを全力で致しましょう

もし怪我をされてる方や逃げ遅れた方がいれば保護と手当を
医術の心得がございます
可能なら星守の杯で治癒術も使いましょう
金平糖は甘くて心落ち着きますぞ


架空・春沙
なんという、酷い事を…!
いえ、憤るのは後にしましょう
今は消火が最優先!

いい感じで使えそうな能力を持っていないので、地道に水を運ぶしか出来ませんから、そうします
でも出来るだけ、怪力で大量の水を、ダッシュで素早く運びます
途中で溢すわけにはいかないので、その分多少の慎重さは残しておきますけれど
運んだ水は、自分で掛けてもいいんですけど、村人か猟兵仲間に渡しておく方が効率的でしょうか
というわけで私は水を運ぶのに専念しておきます

誰がこんな火事を起こしたのか知りませんが、許してはおけませんね…!


シリン・カービン
森に生きる猟師の私にとって、
山火事は何よりも恐ろしく忌むべきものです。
一刻も早く何とかしないと…

荒れる火の精霊を御するのは難しいでしょう。
風の精霊に火の広がる道を尋ね、
水の精霊に呼びかけて可能な限り広範囲の消火を狙います。

「あなたたちの力を貸して」
川が近くにあるなら水の精霊の助けも得やすいはず。
【エレメンタル・ファンタジア】を発動し、
火災の上空に氷の大渦巻を発生させます。
氷が融けた水で直接消火する他、
気化による気温の低下と湿度上昇。
渦の中心に向かって風が吹くことで、
火の粉の拡散を防ぎ延焼阻止を狙います。

全力魔法で精霊をコントロール。
慎重かつ迅速に消火し、次の場所へ向かいます。

アドリブ・連携可。


クリスティアーネ・アステローペ
【WIZ】
森が失われるのは辛いわね
少しでも被害、減らせるといいのですけれど

燃え広がるのは防がないといけないわね
フランツィスカの【衝撃波】にマルツェラの【属性攻撃】で水の属性を加えて使って、それで吹き飛ばせる程度の火勢ならそれで鎮火を
それでも無理な程に火がまわっているのならその樹は斬り倒しましょうか
必用なら集落周囲の樹々も、ね
余所の領地の森ですし少々心苦しいけれど、枝葉の天井が途切れればそこを伝って燃え広がるのも防げるし有効でしょう
…意図して火を放つのが居なければ、ですけれど
動く素振りはない、ということですけど一応の警戒はしておきましょう
隠れてじっとしているのなら放置ね
今は森の方が大事でしょう


秋津洲・瑞穂
火術使いのわたしが火消しとはねー。
グリモア猟兵さんに「放火魔」言われたこともあるのに。
ま、専門家と思えばいいか。
火炎耐性&救助活動持ちだから役には立つでしょう。

風下側の外縁部に回り込んで破壊消防に専念するわ。
消火中の住民たちにも呼びかけて手伝ってもらおう。

「山火事は梢から梢へと走るのよ! 下から水を撒いてもダメ!」

ダッシュ20・ジャンプ9で飛び込んで、樹の上部を斬り落とす。
鎧無視攻撃21・2回攻撃21・なぎ払い18の剣刃一閃、太い幹も一撃よ。

「どんどん落とすから、片端から水かけて!」

燃えている樹はその部分を、燃えていなくても高い所は熱を持って
燃え上る寸前になっているから、見逃さずに斬るわね。


リーヴァルディ・カーライル
…ん。森を焼いただけで人々には手を出さない…?
人々が絶望して逃げ惑う姿を見て愉しんでいるのか、
あるいは何か他の理由があるのか…。
…いずれにせよ、今は森の消火が先決…ね。

“精霊石の宝石飾り”に魔力を溜めて精霊達の存在感を見切り、
精霊使いの礼儀作法に則り彼らに助力を求めた後、
吸血鬼化した自身の生命力を吸収して【血の教義】を二重発動(2回攻撃)

川の水を空高くに巻き上げる“水の竜巻”を起こした後、
森に“水属性の豪雨”を降らし消火を手伝おう
後は第六感が殺気を捉えたら、すぐさま回避するよう心掛けておく

…森に住まう精霊達、川を流れる水の精。私の声に耳を傾けて…。
荒れ狂う炎を鎮める恵みの雨を此処に…。



●消火の手となる為に
 再び大きく燃え上がる炎に、森の動物達はあちらこちらへと逃げ出していく。
 そんな中、事件を聞きつけた新たな猟兵達が駆け付ける。
「なんという、酷い事を……!」
 ピンクがかった銀色の髪の人狼、架空・春沙(緋の断罪・f03663)は森の惨状に憤らずにはいられない。
 すでに森はかなり燃えており、燃え尽きてしまった木々も少なくはない。
「森に生きる猟師の私にとって、山火事は何よりも恐ろしく忌むべきものです」
 森に住み精霊と共に生きるエルフ、シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)は、この事態がどれほど大変な事態かを実感して。
「一刻も早く何とかしないと……」
「そうですね。憤るのは後にしましょう」
 シリンの反応もあって我に返った春沙。今は消火が最優先と、彼女もまたすでに作業に当たる猟兵達に続く。
 続々と、事件解決の為にと新手の猟兵がやってくる。
「森が失われるのは辛いわね」
 大抵のことは面白いと認識するダンピール、クリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)だが、さすがにこの森林火災は目に余るようで。
「少しでも被害、減らせるといいのですけれど」
「できれば、最小限に抑えたいものでございますね」
 クリスティアーネの呟きに、人狼の少年、ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が声をかける。
 彼はすでに地道な消火作業をと決めていたらしく、集落民との接触に当たる。
「ともかく、燃え広がるのは防がないといけないわね」
 クリスティアーネも自らにできることをと、武器を手に炎へと立ち向かう。
「火術使いのわたしが火消しとはねー」
 狐の耳ともふもふ尻尾を持つ太刀を愛用する秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)は、グリモア猟兵に「放火魔」と言われたことすらあるという。
「ま、専門家と思えばいいか」
 多少の知識は持ち合わせている上、使えるスキルもいくつかあるから役には立つだろうと、瑞穂は消防活動を開始していく。

 銀髪、色白な肌のダンピール、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は移動する最中、敵影を視界に捉える。
「止メヨ。コレ以上炎ハ要ラヌ」
 全身が黒ずむオラトリオが炎を発していた女魔術師の亡骸どもを止めていた。
 そいつらはただ感情のない瞳で、絶望の淵にいる集落の民を見つめるのみだ。
「……ん。森を焼いただけで、人々には手を出さない……?」
 リーヴァルディはすぐに、そいつらが絶望する人々が逃げ惑う姿を見て愉しんでいるのだと推察する。
 あるいは、何か他の理由があるのか……。そう考えたところで、彼女は思考を止めた。
「……いずれにせよ、今は森の消火が先決……ね」
 通り過ぎていくリーヴァルディの後、いくつもの鳥獣の特徴を兼ね備えるキマイラ、愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)が敵影を睨みつけて。
「厄災をもたらす魑魅魍魎ども……、俺の太刀で冥府に送ってやろう」
 清綱もまた火の手が大きくなる前にと、火消しに向かうのである。

●今、自分にできることを
 すでに、この場では、集落民と協力して川の水で消火に当たるメンバーと、ユーベルコードを使って鎮火に当たるメンバーとがいる。
 新手の面々も、森を護る為にそれらに加わることになる。
「山火事は梢から梢へと走るのよ! 下から水を撒いてもダメ!」
 消火活動を行う集落民達へ、瑞穂が指示を飛ばす。
 瑞穂は風下側の炎外縁部に回り込み、破壊消防に専念していた。
 破壊消防とは、現場周囲の建物などを破壊することで延焼を防ぐというもの。某世界日本の江戸時代の火消しなどが行っていた手法だ。
 さらに、瑞穂はダッシュとジャンプでまだ燃えていない樹の上部へと上り、背負っていた『神獣刀』を抜いて枝や幹を一撃で切り落とす。
 逆側、火の手の方を向いていたのは、クリスティアーネだ。
「燃え広がるのだけは、防がないといけないわね」
 彼女はまず、断頭斧槍『救済者フランツィスカ』から発する衝撃波を放つ。
 魔杖短剣『空を仰ぐマルツェラ』から水の属性を付与することで、火を消し飛ばそうとしていく。
 それで消し飛び、鎮火する炎もありはするが、無理だと判断すればクリスティアーネもその樹を切り倒すことにする。
(「余所の領地の森ですし、少々心苦しいけれど……」)
 枝葉の天井が途切れれば、そこを伝って燃え広がるのを防ぐことができるし、有効だとクリティアーネも判断していたようだ。

 集落民に交じって、消火活動を行うメンバーの姿もある。
(「地道に水を運ぶしかできませんからね……」)
 春沙は人狼としての力を発揮し、できる限り大量の水をダッシュで素早く運ぶ。
 とはいえ、途中で溢してしまうわけにはいかないと、春沙は多少なりとも慎重さも残しつつ、作業へと当たる。
(「この火災では、俺の巫術は役に立たない……」)
 清綱もユーベルコードを使うことを諦め、自らの怪力……獣の力を用いて川の水を運ぶことにしていた。
 集落から借りた大型の桶を両手に1つずつ持ち、彼は一気に川の水を汲み上げる。
 己の身体能力であれば、協力体制を敷くよりは個別に行動する方がと考えた清綱は、ダッシュでそのまま現場に急行していく。
 最優先は、集落へと伸びている炎だ。
 そこで清綱は怪力を生かし、炎の根本に向かって水を力強く投げかける。
 燃え尽きて転がる木々などで足場が悪いと感じた清綱は、猛禽の黒い翼を羽ばたかせ、低空飛行して川へと戻っていった。
 頭が尻尾のようにふわふわとしているからと、ルベルも地道に水を汲んでの消火活動。
 とはいえ、彼もただ自らの力で火消しに当たるだけでなく、【死霊騎士】と【死霊蛇竜】を呼び出して力を借りていた。
 具体的には、騎士にバケツを持たせて水を運ばせ、蛇竜には大きなバケツを首からひっかけ、上空からばしゃーっと炎に浴びせかけていく。
 ルベル自身もその場の集落民と協力しながらも、念動力と早業で水汲み、そして桶を持って走り回る。
(「水を操る魔術の心得があれば……、あるいは僕にもっと知恵があれば」)
 口惜しさを感じながらも、ルベルは今の自分にできることを全力で行うことにしていた。

 その水の力を使うメンバー達。
 シリンは荒ぶる精霊の力を感じ、それを御することは困難だと判断する。
 そこで、彼女はまず風の精霊に火の広がる道を尋ね、さらに水の精霊に呼びかけて。
「あなたたちの力を貸して」
 川が近くにあるなら、水の精霊の力を借りることはたやすい。
 そうして、シリンは火の上空に氷の大渦巻を発生させていく。
 火によって融けた氷が水となって直接消火する他、気化することによる気温の低下と湿度上昇。さらに、渦の中心に向かって風が発生する為、火の粉の拡散を防いで延焼阻止を狙う。
 自然を熟知した上での精霊の行使は実に見事だが、このユーベルコードは暴走しやすいという欠点もある。
「…………」
 シリンは術の行使に細心の注意を払い、精霊をコントロールする。
 慎重にかつ迅速に消火し、完全に鎮火したことを確認して。
「ふう、これでこの場は大丈夫ですね」
 すぐに、シリンは次の場所へと向かっていく。
 シリンが通り過ぎた場所では、『精霊石の宝石飾り』に魔力を溜めたリーヴァルディがその場の精霊達の存在を感じて。
「……森に住まう精霊達、川を流れる水の精。私の声に耳を傾けて……」
 精霊使いの礼儀作法を遵守し、彼女は助力を求める。
 それに、リーヴァルディは吸血鬼化した自らの生命力を吸収して。
「荒れ狂う炎を鎮める恵みの雨を此処に……」
 発動させた力は川の水を空高くにまで巻き上げ、水の竜巻を巻き起こす。
 そこから彼女は水属性の豪雨を降らし、広い範囲で消火に当たらせる。
 手数が増えたこともあり、一気に消火作業の手が進む。
 そんな中、消火作業を行う面々に冷ややかな目を向けていたオブリビオン達。
「猟兵……」
 魔術師の亡骸を率いる黒ずんだオラトリオ。
 そいつが憎々しげに、こちらを睨みつけてきていた。

●完全な鎮火を目指して
 地道に川の水で火消しを行うメンバーに比べれば、やはり、ユーベルコードを使う面々は実に手早く火消しを進める。
 ユウヤと結華のペア、シリン、リーヴァルディは精霊の力で手早く鎮火し、水織は錬金魔法で消火を行う。
 猟兵の手が増えてきたこともあって、ルベルは早くから作業に当たっていた集落民を気遣う。
 彼らは火傷を負いながらも、自分達の集落を護ろうとしていたのだ。
 ルベルも彼らを労うべく、ユーベルコード【星守の杯】を使って。
「杯を逆さに、高虚より降り注ぐは夢の星粒」
 集落民の頭上から落ちてくるのは、金平糖だ。多少ルベル自身がその行使によって疲れようとも、頑張る集落民が元気になるのであれば、安いもの。
「金平糖は甘くて、心落ち着きますぞ」
 癒しを受け、集落民はルベルへと感謝の言葉を口にしていた。

 木々を切り倒していた孤檻、瑞穂、クリスティアーネ。
「どんどん落とすから、片端から水かけて!」
 瑞穂は発熱する枝を切り落とし、水をかけるよう要請する。
 燃え上がる寸前になっていたことを瑞穂は察しており、未然に発火を防いでいたのだ。
 クリスティアーネもまた木々の切り倒しを続けていたが、時折オブリビオンの集団へと視線を向けて。
「そろそろ動き出しそうだけれど……」
 敵に対する警戒を緩めることなく、彼女は残る近辺の木々が大丈夫かどうかを確認していく。

 川の水を使って、消火作業を行うメンバー達。
 先に参加していた瑞樹、フィンに加え、ルベル、清綱、春沙が当たる。
 フィンとルベルはユーベルコードも合わせ、それぞれ龍神、死霊の助けを借り、ただ水を汲んで火にかけるという作業を繰り返す。
 集落民も猟兵達の献身的な行為に、勇気づけられていたようだ。
「もう一息だ」
 炎の勢いが弱まり、清綱が周囲へと呼びかける。
 水の運搬に徹していた春沙は、敵のいる方向を見て。
「こんな火事を起こすなんて、許してはおけませんね……!」
 敵意を示しながらも、春沙は完全なる鎮火を目指して手を動かし続ける。
「…………」
 鎮火を確認した頃、リーヴァルディはこちらに向けられる殺気を感じていた。
 2度、猟兵達に邪魔されている状況もある。オブリビオン達も猟兵達へと敵意を示し始めていたのは間違いない。
「余計ナ真似ヲ……」
 聞き取るのが困難なほどに、黒ずんだオラトリオは小さな声を漏らす。
 2度も火攻めを行おうとしたオブリビオン達はどうやら実力行使に出ることにしたらしく、こちらにゆっくりと近づいて来るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『魔術師の亡骸』

POW   :    炸裂魔弾
単純で重い【爆発性の魔術弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    事象転回
対象のユーベルコードに対し【事象の流れを巻き戻す魔術】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    邪刻禁呪
自身に【想像を絶する苦痛と引き換えに力を齎す障気】をまとい、高速移動と【命中した対象を崩壊させる暗号魔力の渦】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。

イラスト:すねいる

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●絶望を与える亡骸の障害となれ
 ダークセイヴァーのとある森。
 その内部は、先ほどまでの火災によって燃え尽木々が煙を上げ、辺り一面に焦げ臭さが漂う。
 さらに、その火消しの為に使われた水が蒸気となり、ひどく蒸し暑さを感じる。
 そんな森で、人々が隠れ住む集落を護りながら消火作業に当たっていた猟兵達。
 ようやく完全に鎮火させることができたものの、休む暇なく近づいてくるオブリビオンに対することになる。
 ゆらりゆらり……。
 メンバー達は、近づいてくるオブリビオンの一団を観察する。
 その集団のほとんどが襤褸を纏う女性達の遺体。
「…………」
 黙したまま瞳を赤く輝かせるその亡骸は生前、魔術師だった女性達だ。
 切り傷や打撲傷など、全身がひどく傷ついたその遺体。
 ヴァンパイアに立ち向かって敗北し、その骸をゾンビとして利用されている哀れな者達だ。
「行ケ、奴ラヲ殲滅セヨ」
 そして、それらを従えているのは、全身が黒ずんだオラトリオの外見をした上位のオブリビオン。
 そいつは動くことなく指示を出すと、魔術師の亡骸どもは手にする杖を振るって魔術を使ってくる。
 様々な属性魔法を発してくる他、オブリビオンとなり果てたことで炸裂魔弾を放ってきたり、事象転回による相手ユーベルコードの無効化を行ってきたりする。
 また、ゆらりゆらりと動く亡骸達だが、瘴気を纏うと高速移動が可能になる。そうなった相手は魔力の渦を放射し、相手の体を崩壊させる術を行使できるようだ。
 そんな能力を持つ敵だが、その狙いは……。
「森ゴト人間ドモノ集落ヲ破壊セヨ」
 燃やすことができぬのなら、実力行使で絶望を与えようということか。
 猟兵達は森や集落を守りつつ、迫りくる魔術師の亡骸どもへと応戦していくのである。
ルベル・ノウフィル
wiz
「ご心配なさいませぬように」
人々を鼓舞
基本前線を上げて森や集落に近寄らせぬように

敵UC防御:
彩花、墨染と自身にオーラ防御を纏わせ
念動力で彩花を幾重にも浮かせ、それを突破し身に迫る渦を墨染で斬る
それも突破されればオーラを最終防壁として被弾予測部位に練り、防ぐ

哀しき敗北者、
吸血鬼に立ち向かったならば僕の同志といえましょう
同志よ、

写夭:
自身に【己が戦っていた理由を思い出すよう敵に対して呼びかける死霊達】をまとい、高速移動と【敵を操る支配から解放する渦】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る

嘗ては、この敗北世界で
人々のためにその術を奮い戦ってきたのでございましょう
支配に抗うのです


黒鵺・瑞樹
連携・共闘歓迎。

錬成カミヤドリで攻撃。
可能なら【暗殺】一撃で仕留めたいところだが、仕留めきれなくとも動きを止めるように狙っていく。
最低でも腕狙いで杖を媒介にした術の行使の阻止を狙う。
接敵された、もしくは囲まれでもしたらシーブズ・ギャンビットで攻撃しながら切り抜ける。

相手の攻撃は【見切り】【第六感】頼りになってしまうがそれで回避。

…既に死してるとはいえ、女性の傷だらけの体にさらに切り傷を増やすのもちと忍びないが、生きてる者を優先させて貰うぜ。


フィン・スターニス
これ以上、森を破壊させる訳にはいきません。
被害を最小限にすます為、
迅速に対処をしないとです。

弓による援護射撃を中心に立ち回ります。
千里を見透す眼を発動させ、
視界の確保と、急所と思われる部位の情報を収集。
スナイパーで狙いを定め、
鎧無視攻撃で狙撃を行います。

敵からの攻撃は、第六感で感じとり回避を試み、
木々のある地形も利用して避けて行きます。


枸橘・水織
『魔術師の亡骸』の裸同然…と全身の生々しい傷に…

「酷い…」

邪刻禁呪を食らった場合、【オーラ防御】で崩壊浸食に対抗【激痛耐性】で崩壊の痛みに耐えつつ【情報収集】により術式などを解析、エナジー・アルケミィ(EA)を使用し、邪刻禁呪の暗号魔術の防御術式を組む

攻撃方法
グラビティメイスでの打撃攻撃【力溜め】や【カウンター】
(問題ないなら)純粋魔力攻撃(魔力弾など)で遠距離攻撃【スナイパー】可能なら【全力魔法】


『魔術師の亡骸』への攻撃・討伐
「ごめんなさい…でも、これしか出来ないから…」
「あなたの魂が躯の海へ行かない事を願ってます」


リーヴァルディ・カーライル
…ん。貴女達が生前、どんな存在であったにせよ。
今を生きる人々に害を為すならば容赦はしない…。
…これ以上、罪を重ねる前に葬送してあげる。

事前に気配を遮断する“忍び足の呪詛”を付与しUCを発動。
黒炎に自身の生命力を吸収させて生み出した存在感のある残像で攻撃を誘惑し、
その隙に目立たないように接近してカウンター主体で行動するわ。

…事象の流れを巻き戻す、ね。ならばその流れごと焼き払うまで。

敵の気配や殺気を第六感や暗視を頼りに見切り、
怪力の踏み込みから敵の魔術ごと、黒炎の力を溜めた大鎌でなぎ払い、
傷口を抉る大鎌と時間を焼却する黒炎の2回攻撃で仕留めよう。

…もう苦しむ必要は無い。眠りなさい。安らかに…。


愛久山・清綱
戦に敗れ、その骸を利用されているのか。
人々に仇なす存在になった以上、生かしてはおけん。

だがせめて、その魂だけは救おう……

■闘
魔術師の魂を救うため、攻撃時は常に【破魔】の力を宿す。

基本は【空薙】で中距離から【範囲攻撃】を仕掛ける。
狙いは『最も敵が密集している場所』、UCを放つ際は
【早業】を用いた素早い抜刀で発動時間を短縮。

事象転回でUCを止められたら、以降は通常攻撃で戦う。
【ダッシュ】で急接近、【破魔】の力を込めた【鎧無視攻撃】の
太刀で討ち祓う。

敵の魔術は【野生の勘】を用いて放たれる瞬間を予測しつつ【見切り】、回避を狙う。
避けきれない時は【オーラ防御】を纏い【武器受け】。

※アドリブ・連携歓迎です


秋津洲・瑞穂
巫女の務めとして、穢れは祓わせてもらうよ。

とはいえ、火攻めに火攻めで返すのもどーかな。
なので【フォックスファイア】はこう使う。

自分の周りを狐火に囲ませて、動く盾に。
至近に来た敵には格闘代わりに突撃するよう個別制御。
そして抜刀。『ダッシュ20+鎧無視攻撃30+2回攻撃30』の
斬撃をお見舞いするね。

狐火を相殺すれば、その隙をついてわたしの一刀二斬が。
わたしを迎え打つなら狐火ラッシュが炸裂するわよ。

「攻防一体の炎の城に守られた突撃、止めるのは骨よ?」

炸裂魔弾も邪刻禁呪も、狐火の壁で迎撃遮断。
狐火抜きでも『残像30・オーラ防御30』がある。
近間に飛び込めば勝ちよ。

「片っ端から黄泉に還してやるわっ!」


架空・春沙
いいえ、絶望を与えたりなど出来ません
なぜなら、私達猟兵がいるのですから!

魔術師の亡骸は哀れですが
だからこそ、葬ることが救いでしょう

もう意に添わぬ虐殺に加担させられることはありません
ゆっくり眠りなさい

なぎ払い、範囲攻撃、怪力を用いて断罪の緋鎌による「緋鎌一閃」で纏めて攻撃します
時に密集している中に飛び込んで近接でなぎ払い、時に遠距離から衝撃波を飛ばします

敵の攻撃は見切りや第六感で感じ取り、ダッシュやジャンプで攻撃範囲外へ逃れます
即座にカウンターで大鎌を振るい、衝撃波を放ちます


シリン・カービン
爆発も自己強化も危険ですが、
皆にとっても厄介なのはUCの無効化でしょう。
私は『事象転回』を使用した魔術師の排除を優先します。

今回大事なことは、
敵に私の姿を見られないこと。
そしてUCの使用を悟られないこと。

樹の陰に隠れ【スプライト・ハイド】を発動。
足音を忍ばせ狙撃ポイントに移動します。
透明化したまま狙撃しますが、
その際発射音は風の精霊に隠してもらいます。
射撃後は速やかに移動。
決して自分の位置を悟られないように行動します。

疲労し過ぎないように時々木陰に紛れてUCを解除。
息を整えてから再び戦場へ向かいます。

物言わぬ彼女達の悲嘆は幾許か。
もうよいでしょう。
貴女達は疾く死に返します。

アドリブ・連携可。


クリスティアーネ・アステローペ
随分と強力になってはいそうですけど
それにしたって殲滅とは大きく出たわね。

土は土に、灰は灰に
意志無きゾンビは――屍に

「処刑人たるアステローペのクリスティアーネより、過去魔術師であった者共へ。汝等の魂に、永き救いと安寧を」
慈悲深きエヴェリーナを高く掲げてそう告げて
さあ今度こそ、永久の眠りをあげましょう

余り彼女達に使いたくはないのだけれど
【咎を穿て、赫き杭】で数体纏めて串刺しにしてしまいましょう
杭の一部は炸裂魔弾で砕かれるでしょうけど
それ以上に創り出せばいいだけの話でしょう?

串刺しになってもまだ終われないのもいるでしょう
苦痛を与えるのは不本意よ
きっちりと、首を刎ねてあげましょう



●森を絶望に落とせしモノ達
 ゆらりゆらり……。
 おぼつかない足取りで歩いてくる命無き女性達。
 その全身は襤褸を纏っているだけな上、晒す素肌のほとんどは痛ましい傷で満たされていた。
「酷い……」
 裸同然の姿。そして、全身の生々しい傷に、清楚な見た目をした青髪の少女、枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)は眼鏡の奥の表情を引きつらせる。
「森ゴト人間ドモノ集落ヲ破壊セヨ」
 後ろにいる全身が黒ずんだオラトリオの命。
 そいつこそ、この森を、そして、森に住む人々を絶望に叩き落そうとしている上位のオブリビオンだ。
 炎の次は、数と力で襲い来る亡者達の群れに、集落民達が恐れおののく。
「こわい、怖いよ……」
「どうあっても、我々を森から出す気か……」
 その身を小さく震わせる子供達。火消しに当たっていた人々も全精力を使い果たしてぐったりとしている。
 そんな人々へと、人狼の少年ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が近寄って。
「ご心配なさいませぬように」
 オブリビオンの侵攻に晒されて絶望仕掛ける人々を、彼は優しく鼓舞する。
「いいえ、絶望を与えたりなど出来ません」
 そして、人々を勇気づける為に、ピンクがかった長い銀髪の人狼、架空・春沙(緋の断罪・f03663)が叫ぶ。
「なぜなら、私達猟兵がいるのですから!」
 春沙の言葉に、集落民達は絶賛の声を上げる。その声に、絶望などは感じられない。
「……行ケ、奴ラヲ殲滅セヨ」
 低い声を発するヴァンパイアの眷属と思しき相手。
「随分と強力になってはいそうですけど、それにしたって殲滅とは大きく出たわね」
 そいつを前に、腰ほどまで伸ばした黒髪を揺らすダンピール、クリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)が微笑を湛えたまま言い放つ。
 そして、魔術師の亡骸達は一斉に杖を手に、魔術を行使する構えをとる。
「戦に敗れ、その骸を利用されているのか」
 太古の妖怪を混ぜ合わせた様な容姿を持つキマイラ、愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)は眉を顰める。
 その亡骸達は猟兵達の後方にある集落を含め、森の破壊を命じられていた。
「……ん。貴女達が生前、どんな存在であったにせよ」
 危害を加えてこようとする亡骸を前に、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は無表情のまま大鎌を手にして。
「今を生きる人々に害を為すならば、容赦はしない……」
 僅かに上体を揺らがせ、リーヴァルディは目立たぬよう移動を始める。
「これ以上、森を破壊させる訳にはいきません」
 被害を最小限に済ます為、迅速に対処をと、大きな布の眼帯で両目を隠すフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)も『宝弓【月風】』を手に距離をとる。
「そうだな、人々に仇なす存在になった以上、生かしてはおけん」
 清綱は今刀を手に、術の詠唱を行う敵へと接近していく。
 続々と、戦いに加わるメンバー達。
 セーラー服姿に刀を背負った金髪の妖狐、秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)も真剣な表情で相手を見据えて。
「巫女の務めとして、穢れは祓わせてもらうよ」
「……これ以上、罪を重ねる前に葬送してあげる」
 瑞穂に続き、リーヴァルディも自らに忍び足の呪詛を付与し、前方の魔術師の亡骸達と対する。
 ――土は土に、灰は灰に。
 ――意志無きゾンビは――屍に。
 そばでは、クリスティアーネが魔杖斬首剣『慈悲深きエヴェリーナ』を高く掲げ、無数いる亡骸へと言い放つ。
「処刑人たるアステローペのクリスティアーネより、過去魔術師であった者共へ。汝等の魂に、永き救いと安寧を」
 ……今度こそ、永久の眠りを。
 クリスティアーネは仲間と共に、多数の亡骸へとユーベルコードを行使すべく、詠唱を始めるのである。

●魔術と瘴気に対抗して
 オブリビオンと立ち向かう猟兵達はやや前進していく。
 その背には、森に隠れ住む集落とその住人達。彼らを護る為に距離をとるのが目的だ。
 とはいえ、猟兵達の敗北は、森の集落民の命が奪われることにも繋がってしまう。
「………………」
「………………」
 ほとんど喋らない魔術師の亡骸達だが、背後のオラトリオの命もあって彼女達はぶつぶつと詠唱を始める。
 オブリビオンとなり果てた魔術師達の遺体は、本人すらも望まずに得たユーベルコードを使いこなす。
 その姿が生前、ヴァンパイアに立ち向かった者達なのかと考えれば、眷属の傀儡となり果てた姿はあまりにも痛々しく、憐れみを誘う。
 だが、亡骸達はその場から動かず炸裂魔術を発し、または己の身に瘴気を纏って素早く動き、全てを崩壊させる魔力の渦を発してくる。気を抜けば、こちらがやられかねない。
 緩急使い分け、攻撃してくる魔術師達は危険だが、緑色の衣服を纏うエルフ、シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)は、相手の厄介なところはそこではないと感じていて。
「皆にとっても厄介なのは、ユーベルコードの無効化でしょう」
 シリンはその対策を優先すべく、己の身をユーベルコードによって消し、森の中を立ち回り始めていた。

 さて、攻勢に出る猟兵の中、銀髪童顔の青年が周囲を見回す。
(「可能なら、【暗殺】一撃で仕留めたいところだが……」)
 黒刃の大振りナイフを元としたヤドリガミ、黒鵺・瑞樹(辰星写し・f17491)がそいつらを確実に倒すべく、仲間との連携を図ろうと考える。
 すると、すでに、弓で援護射撃を行うフィンの姿が目に留まった。
 そのフィンは放たれてくる術を直感で避け、森という地形を存分に活かして立ち回る。
 彼女はそんな中で眼帯の下から千里を見通す目を発動させ、森の中での視界を確保し、亡骸の急所を思われる場所を視覚で探る。
 フィンは瞬時に判断し、矢を射かけて相手の首や胸部を次々と射抜いていく。
 瑞樹もそこに飛び込み、自らの分身とも言えるナイフを20本ほど複製し、念力で動かしていく。
「……既に死してるとはいえ、女性の傷だらけの体にさらに切り傷を増やすのもちと忍びないが」
 それでも、ここは生きている者が優先だ。
 瑞樹もまたそれに倣って相手の首元や胸部目掛け、ナイフを突き刺していく。
 また、瑞樹はそれ以外にも相手の腕を切りかかり、術を阻止に当たる。
 動きを止めれば、瑞樹の狙い通り。
 あとはフィンが亡骸達の守りをも貫通した一撃を追撃とし、1体ずつ仕留めにかかっていった。
 近場には、クリスティアーネの姿がある。
「余り彼女達に使いたくはないのだけれど……」
 彼女も女性達の亡骸をさらに痛めねばならぬ状況に素直な心情を吐露しながらも、詠唱を始めて。
 ――生者は止まれ。己が過去を枷として。
 ――過去ならば瓦解せよ。骸の海へと立ち返れ。
 クリスティアーネの言葉に従い、血と呪詛と祈りとで作られた杭が地面からいくつも象られていく。
 ――汝を裁くは顕世の法理。
 ――贖え、己が血潮と痛苦を以て。
 詠唱が完了すると共に、クリスティアーネはそれらの杭の数々を亡骸の集団目掛けて飛ばしていく。
 魔術師達が炸裂魔弾を発し、杭を砕いてくるのは想定内。
「それ以上に、創り出せばいいだけの話でしょう?」
 クリスティアーネは事も無げにさらなる無数の杭を生み出して放ち、亡骸の体を串刺しにしていった。
「魔術師の亡骸は哀れですが、だからこそ、葬ることが救いでしょう」
 春沙も少なからず、相手に同情を抱きつつ敵対していた。
 復活させられた亡骸は多く、数で攻めてくる。
 この為、春沙は敢えて敵陣へと飛び込み、強引に回転させた『断罪の緋鎌』を薙ぎ払う。
 広範囲の亡骸の胴を寸断し、さらに春沙は衝撃波を走らせてやや距離のある敵の詠唱をも邪魔していく。
 魔術師の亡骸は、動かずに術を行使する者ばかりではない。
 瘴気を纏った亡骸は通常時とはまるで別人のような機敏さで動き、暗号を伴う魔力の渦を発して周囲を破壊させてしまう。当然、人体も例には漏れない。
「森を、人々を破壊させるわけにはいかん」
 敵意こそ示すが、清綱は魔術師達の魂を救うべく為にと今刀に破魔の力を纏わせる。
 居合の構えから見事な早業で刃を振るう清綱は、複数の相手を空間ごと断ち切っていく。
 密集して動いていた亡骸はまるで、操り人形の糸が切れたように森の中へと崩れ落ちていった。
 水織はというと、悲痛な表情で戦いを行う。
 見るからに痛々しい女性達だが、彼女達は攻撃の手を止めない。だからこそ、水織もやむなく応戦せざるを得ない。
 瘴気纏う亡骸が発してくる暗号魔力の渦。
 水織はオーラ防御で防ごうとするが、渦はオーラすらも崩壊させ、彼女の身にまで及ぶ。
「ううっ……!」
 その激痛に耐え、水織は術式の情報解析に努める。
 ユーベルコード【ENERGY・ALCHEMY】。
 暗号はかなり複雑ではあるが、水織とてまだ幼くともウィザードだ。
 彼女はすぐ解析を完了し、魔術の防御術式を組み上げていく。
 術式が完成したことでようやく、激痛から解放された水織。後は反撃に出るのみだ。
「火攻めに火攻めで返すのもどーかな」
 瑞穂も自らの傍へと近づいてくるのを見ていた。
 その接近までの間に、彼女は形にした30数個の狐火を自らの体に囲ませ、動く盾として使用する。
 瑞穂は個別に狐火を操りつつ抜刀して、瘴気を纏って迫りくる亡骸へと前のめりの姿勢で突撃していく。
 炎を舞わせて近づく瑞穂は、一太刀で二連撃を浴びせた亡骸を倒してしまう。
 狐火を相殺する間に、瑞穂の斬撃が。彼女の斬撃を止めようとするなら、狐火が一気に襲い掛かる。
「攻防一体の炎の城に守られた突撃、止めるのは骨よ?」
 これには、瘴気纏う亡骸も、迂闊に飛び込めずにいたようである。
「片っ端から黄泉に還してやるわっ!」
 亡骸にはもう、瑞穂を止めることはできない。

 直接攻めてくる敵はそれでもまだ戦いやすい。
 相手が事象転回によって事象の流れを巻き戻すと、こちらのユーベルコードを相殺してくるから厄介だ。
 ルベルはこの対策としてオーラの防御を纏い、死霊の無念怨念が籠められた札『彩花』を念動力で幾重にも浮かせていく。
 亡骸達は【事象転回】しようとするが、彼はユーベルコードを使ってはいない。
「哀しき敗北者」
 そっと、ルベルはその魔術師だった存在へと告げる。
 敵は杖を手にして属性魔法の準備へと移っていたが、接近するルベルが一足早い。
「吸血鬼に立ち向かったならば、僕の同志といえましょう。同志よ」
 ただ、ルベルは刃で攻撃する素振りを見せず、敵が別のユーベルコードを使うタイミングを待っていたようだ。
 そして、敵から気づかれず立ち回っていたシリン。
(「今回大事なことは、敵に私の姿を見られないこと。そして、ユーベルコードの使用を悟られないこと」)
 森の樹の影に隠れ、ユーベルコード【スプライト・ハイド】を使っていたシリン。
 透明になった彼女は足音を忍ばせ、狙撃できるポイントへと移動する。
 ただ、生じる発射音は風の精霊に隠してもらい、シリンは亡骸の首を狙い、すぐさま別の場所へと移動。
 このユーベルコードを相殺されれば、一溜まりもない。だからこそ、彼女は自らの位置を悟られぬよう動く。
 同じく、リーヴァルディ。
「……事象の流れを巻き戻す、ね」
 気配を消す彼女は左目の聖痕の封印を解放して、黒炎を纏った姿へと変貌した。
 その上で、リーヴァルディはその黒炎を自らの生命力を吸収させた残像として利用する。
 目につく残像に亡骸達が気にとられる間に、本人は敵へと接近して。
「ならば、その流れごと焼き払うまで」
 敵が属性魔法で反撃しようとするならば、彼女はグリムリーパー『過去を刻むもの』でカウンターを叩き込み、その亡骸の体を両断してしまったのだった。

●せめて安らかな眠りを
 魔術師の亡骸達は、後方にいる全身黒ずむオラトリオの指示に従う。
 様々な魔術を行使し、彼女達は森、集落、そして、集落に住む人々、さらにそれらを護る猟兵達の破壊、殲滅へと当たってくる。
 その亡骸の数は、みるみるうちに数を減らしていく。

 敵の魔術に対抗する術を先に組み立てていたメンバー達。
 水織は亡骸のユーベルコードに対する対策を講じると、魔術師が魔力の高まりを見せたのに対し、重力魔法で軽々操る『グラビティメイス』でカウンターを叩き込み、攻撃をさせない。
「ごめんなさい……。でも、これしか出来ないから……」
 問題ないと判断した水織は全力で属性魔法を発し、謝りながらも歪なる生を終わらせていた。
「あなたの魂が躯の海へ行かない事を願ってます」
 最後に、彼女はせめてと小さく祈りを捧げるのだった。
 一方、ルベルは敵の【邪刻禁呪】を一度受けてから、それを自分用にアレンジして見せる。
「嘗ては、この敗北世界で、人々のためにその術を奮い戦ってきたのでございましょう」
 ルベルが纏うは、多数の死霊達。
 ただの死霊ではなく、それは亡骸達へと呼びかける。己が戦っていた理由を思い出させるように。
 そして、彼は敵と同様に高速で移動し、渦を発していく。敵を操る支配から解放する渦を。
「支配に抗うのです」
 ルベルの呼びかけの直後、亡骸はただの亡骸へと還る。
 彼女は骸の海でなく、本当に安らかな場所へと誘われたのだろうか。

 力攻めを繰り返すメンバーも少なくない。
 例えば、瑞樹が周囲に刃を舞わせて攻めていくとフィンが弓による援護射撃を行い、その間に瑞樹が接敵された亡骸へと刃を一閃させる。
 瑞樹の斬撃に距離を取ろうとする亡骸へ、フィンが矢を射放ってしっかりと仕留めていた。
 こちらは、術式を組み立てようとする魔術師目掛け、ダッシュで急接近した清綱。
「せめて、その魂だけは救おう……」
 野生の勘で飛んでくる雷属性の魔法を回避し、清綱はそいつを太刀で打ち祓う。
 だが、横からなおも飛んでくる炸裂魔弾。
 対応しようとした清綱の傍へ、その身を滑らせてきた瑞穂が狐火の壁で遮断して見せて。
「近間に飛び込めば勝ちよ」
 残像とオーラ防御も保険にかけていたが、その必要などない。
 瑞穂は宣言通り、片っ端から亡骸を切り裂き、燃やし、黄泉へと還す。
 クリスティアーネも自らの杭で次々に亡骸を打ち貫いていたが、それだけで苦悶のままに終わらせはしない。
「きっちりと、首を刎ねてあげましょう」
 彼女はその首目掛け、魔杖斬首剣『慈悲深きエヴェリーナ』の刃を斜めに振り下ろした。
 春沙もまた瘴気纏って近づく敵の動きを察して、ジャンプで逃れて。
「もう意に添わぬ虐殺に、加担させられることはありません」
 ――ゆっくり眠りなさい。
 振り下ろした『断罪の緋鎌』。
 春沙の手によって放たれた衝撃波は、亡骸の体を手にする杖ごと2つに切り裂いた。

 そして、隠密に特化するシリン、リーヴァルディ。
「…………」
 数が減り、孤立する魔術師を遠くから迫る影が狙う。
(「物言わぬ彼女達の悲嘆は幾許か」)
 まるで保護色のように森に溶け込み、シリンは『精霊猟銃』を構えて。
 すでに、一度戦線から離れて息を整えている。
 仲間を捕捉したらしい亡骸へと、シリンは一言。
「もうよいでしょう」
 疾く死に返すべく、彼女は音もなく銃弾を発し、亡骸を卒倒させていく。
 残る1体は【事象転回】を繰り返して応戦を続けていたが、それもここまで。
 気配、殺気を感じて迫るリーヴァルディが強く踏み込み、黒炎の力を溜めた大鎌を亡骸が発動しようとしていた魔術ごと薙ぎ払って見せた。
「……もう苦しむ必要は無い。眠りなさい。安らかに……」
 さらに、リーヴァルディは大鎌で傷口を抉ると同時に、時間を償却する黒炎を燃え上がらせ、最後の亡骸を葬送したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『呪詛天使の残滓』

POW   :    呪詛ノ紅剣ハ命ヲ喰ウ
【自身の身体の崩壊】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【呪詛を纏う紅い剣】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    我ガ
自身が装備する【剣】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    黒キ薔薇ハ世界を蝕ム
自身の装備武器を無数の【呪詛を纏った黒い薔薇】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。

イラスト:狛蜜ザキ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアンナ・フランツウェイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●動き出す『呪詛天使の残滓』
 指示されるがままに、術を放ってくる女魔術師の亡骸達。
 死して傀儡とされる存在に同情すら抱きながら、猟兵達は彼女達を倒していく。
「おお……!」
「ありがとう、ありがとう……!!」
 森を、集落を破壊しようとするオブリビオンの集団。
 それらをヴァンパイアの眷属と疑わず、森に隠れ住む人々は討伐してくれた猟兵達へと感謝を示す。
 だが、まだ終わっていない。
「全テ亡骸ヲ倒ストハ」
 森を焼き、破壊しようとした魔術師の亡骸を従えていた上位のオブリビオン『呪詛天使の残滓』。
 くぐもった声を上げて動き出すその見た目は、全身が黒ずんだオラトリオの少女といった出で立ちだ。
 彼女の正体は、オラトリオだった存在が実験によって存在を歪められ、廃棄されてしまったモノ。
 その体にもやはり、先ほどの亡骸と同様に傷が認められる。
「此ノ世界ニ救イ等無イ」
 いつの間にか黒ずむ手が握っていたのは、血によって刀身が赤黒く染まった両刃の剣。
 オブリビオンとなった彼女はその呪いに満ちた剣を呪詛を纏った薔薇の花へと変え、やがて世界を絶望へと導く。
「ナラバ、我ガ」
 呪詛天使の周囲に、無数の赤黒い刀身が浮かび上がる。
 森を赤く染めるほどの数の刃は、それだけで恐怖を感じさせた。
「う、うわあっ……」
「ひいいいいっ……!」
 それらを目にした集落民がまたも、悲鳴を上げた。
 魔術師の亡骸も術の威力、そして数で威圧していたが、この呪詛天使は単純な力でこの場の人々、猟兵を圧倒していく。
 これまでの魔術師の亡骸の攻め方を考えると、この呪詛天使もまた森を、集落を破壊して、人々が絶望にまみれるのを冷ややかに見つめるのだろう。
 またも、森や人々を守りながらの戦いとなる。
「其ノ身ヲ呪詛デ満タセ」
 彼女の思い通りにさせるわけにはいかない。
 猟兵達はこの森の全てを護る為、最後の戦いに臨む。
ルベル・ノウフィル
UC:魂の凌駕

全行動、早業を活かす

防:
敵の剣業は念動力で切っ先を逸らしつつオーラ防御
念力剣や黒薔薇呪詛は念動力で浮かせた彩花をぶつけて相殺を狙う
仲間や人々は積極的に庇い、鼓舞

敵が人を害し、害された人が敵となり、また人を害する
絶望の受け手が絶望の齎し手となる
世界に救いが無い…この世界ではよく言われる言葉です
まだ猟兵の存在も知られていない世界ですし
猟兵を知る僕でも、この世界には救いがないな、とよく思うのです

理不尽な世界へ反抗する死霊を全開で啼かせましょう

貴女は、骸の海にお還ししましょう
手の届く範囲だけでも、悪循環を断ちたいですし、救いたいのです

攻:
UC/捨て身の一撃
できれば苦しまぬよう急所を狙う


架空・春沙
あなたも元は被害者だったのかもしれません
ですが、道連れは許されませんよ
あなたを断罪し…その絶望を祓いましょう

断罪の緋鎌を携え
2回攻撃やなぎ払い、フェイント、破魔を乗せ緋鎌一閃で斬り結びます
敵の攻撃は視力で見切り、回避
避けられなければ武器受けで弾きます
即座に早業のカウンターで攻撃

安心して逝ってください
私達猟兵がきっと、この世界の希望になりますよ


フィン・スターニス
呪詛天使もある意味では犠牲者なのでしょうが、
今この場にいるのは、過去より甦ったオブリビオン。
その背景に同情はしますが、
倒すべき相手である事に変わりはありません。
被害を防ぐ為、全力で行かせて頂きます。

今回も、弓による援護射撃を中心に立ち回ります。
時折、放つ矢に雷魔法を付与して攻撃を行います。
(属性攻撃、マヒ攻撃、鎧無視攻撃)

大量の剣を呼び出された時には、
その剣を可能な限り視界内におさめ、二重災禍・存在否定を発動させて迎撃をします。


秋津洲・瑞穂
わたしとて神の神使たる霊孤。
異教の天使に敬意は払うけれど、格で劣りはしないわ。
ましてや何、残滓?

「残り滓風情が大言を吐くわねー。いっそ感心するわっ」

ちょっと腹が立ったので納刀し、細刃の薙刀『薙ぎ槍』を召喚。
減った狐火を【フォックスファイア】で補充、
古式の神楽を舞い始めるわ。古い古い、神降ろしの舞を。

舞っている間は、仲間への攻撃に狐火を割り込ませて防御専念。
自分はオーラ防御30・呪詛耐性10も追加で。

戦いが膠着するか、相手が隙を見せたら【巫覡載霊の舞】発動。
ダッシュ20+鎧無視攻撃30+2回攻撃30+なぎ払い20の衝撃波を
至近から叩き込んでくれる。
複製の剣やら花びらやらも諸共に吹き飛ぶがいいわ。



●呪いに満たされた天使
 木々が焼け焦げる臭いの漂う森の中。
 それまで、森林火災と、それを属性魔法で引き起こしていた魔術師の亡骸を倒してきた猟兵達が立ち向かうは、全身が黒ずんだオラトリオ。
「此ノ世界ニ救イ等無イ」
 それまで、猟兵達は敵影を遠目で見るだけだった。
 だが、近づいてきたその『呪詛天使の残滓』の姿を間近で見たメンバー達の中には、ハッと表情を変えた者もいて。
 黒ずんだ身体、胴体には多数の切り傷が確認できる。
 その傷跡は今なお赤く、実に生々しい。
(「あの黒薔薇、あんなに萎れて……」)
 名前の通り、水を織ったような髪を持つ枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)は、相手の姿を見て言葉を失ってしまう。
(「あの黒い翼なんて、あんなにも傷んでる……」)
 水織もオラトリオだからこそ、理解できる。
 単純にオブリビオンだから、あんな見た目になっているわけではない。
(「彼女の魂や精神そのものがボロボロだから……だ」)
 表情を陰らせる彼女と同じく、様々な鳥獣の特徴を兼ね備える愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)もその姿に眉を潜めて。
「その傷跡は……そうか、其方もあの魔術師達と同じ……」
 罪なき者を単なる魔物とみなすとは……。彼は自らの不明を恥じていた。
 同情を寄せるメンバー達もいるが、この場の猟兵のほとんどはそうでもないようだ。
「……ん。この世界に救いなど無い……か」
 長い銀のウェーブヘアを揺らす、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)
 例え、そんなことは無いと言っても貴女には届かないのでしょうと、彼女はそっけなく告げる。
「敵が人を害し、害された人が敵となり、また人を害する。絶望の受け手が絶望の齎し手となる」
 この世界の負の連鎖について、藍色の髪を持つ人狼の少年、ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が淡々と語る。
「世界に救いが無い……この世界ではよく言われる言葉です」
 ヴァンパイアの支配するダークセイヴァーにおいて、まだ猟兵の存在はほとんど認知されていない。
 だからこそ、猟兵を知るルベルですらも、この世界には救いがないなとよく思うそうだ。
 ただ、ナイフのヤドリガミである、黒鵺・瑞樹(辰星写し・f17491)の考えは違う。
「救いがないかどうかを決めるのは当の本人で、誰かが決めるもんじゃない。……少なくとも俺はそう思う」
 ましてや、そう判断しているのは、過去の存在となったモノ。だからこそ、瑞樹は相手の主張に同意しかねている。
「残り滓風情が大言を吐くわねー。いっそ感心するわっ」
 相手は異教の天使と聞き、神の御使いたる霊孤の秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)が告げる。
 異教の天使に敬意は払えども、格で劣りはしないと瑞穂は堂々と胸を張っていた。
「呪詛天使、ねえ」
 スタイルの良い体を気品ある衣装で包むクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)は、他メンバーとは別の視点でオブリビオンを見ていて。
(「初めて見ることですし、少し気になるわね」)
 ダンピールである彼女の興味対象、それは、相手の血にあるようだ。
「呪詛天使もある意味では、犠牲者なのでしょうが……」
 フィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)が顔の上半分を隠す布製の眼帯の中から敵を見据えて告げる。
 今、彼女達の目の前にいるのは、過去より蘇ったオブリビオンでしかない。
「その背景に同情はしますが、倒すべき相手である事に変わりはありません」
 フィンは和弓を手に取り、戦闘態勢をとる。
「あなたも元は被害者だったのかもしれません。ですが、道連れは許されませんよ」
 ダークセイヴァーの出身だからこそ、架空・春沙(緋の断罪・f03663)はヴァンパイアの手勢となった相手へと冷ややかな視線を向ける。
「人々に絶望を与えようとするなら容赦はせん。覚悟して頂こう」
「足掻ケド無駄ダ」
 清綱も刀に手をかけて相手を牽制するが、呪詛天使はくぐもった声で敵意を示して。
「其ノ身ヲ呪詛デ満タセ」
 己の考えを変える気などないことを態度で示すべく、両刃の剣を猟兵達へと突き付けてくる。
 刀身は赤黒いモノがついている。それは間違いなく、これまで手にかけ、変色した人々の血だろう。
「……ならば、行動で貴女の考えを否定してあげる」
 リーヴァルディが宝石飾りを手に取ると、丁度、戦い開始のタイミングに間に合ったエルフが1人。
「もうこれ以上、森は壊させない」
 ――森は家。森は糧。
 緑の衣服を纏うエルフ、シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)が猟銃を構えて。
「貴女がかつてどんな存在であったとしても、今は私たちが貴女を止める」
 彼女が発砲したその1発が、この一連の事件における最後の戦いの口火を切ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
共闘・連携希望

救いがないかどうかを決めるのは当の本人で、誰かが決めるもんじゃない。
少なくとも俺はそう思う。
ましてや過去の存在となったモノが判断するのはどうかと思うがな。

【目立たない】ように移動、隙を見てシーブズ・ギャンビットで【暗殺】を狙う。
回避されたら一度身を隠し、再び【暗殺】を狙う。
敵の攻撃は【見切り】【第六感】で回避。被弾しても【激痛耐性】でこらえる。

集落民への攻撃なり流れ弾は庇う。
相手の攻撃次第になるだろうが【呪詛耐性】も合わせて使っていきたい。


リーヴァルディ・カーライル
…ん。この世界に救いなど無い…か。
そんな事は無いって言っても、貴女には届かないのでしょうね。
…ならば、行動で貴女の考えを否定してあげる。

“精霊石の宝石飾り”に魔力を溜め、
精霊の目立たない存在感を第六感で暗視して見切り、
精霊使いの礼儀作法に則り、彼らと手を繋ぎ助力を乞う

…闇の娘が光の精霊に請い願う。救われぬ魂に救いの御手を…。

吸血鬼化した生命力を吸収して【血の教義】を二重発動(2回攻撃)
光を扱う反動で傷口を抉るような痛みを激痛耐性で耐え、
呪詛を浄化する“光の風”で仲間や森を覆い呪詛耐性を付与した後、
“光の嵐”を起こし敵の纏う呪詛をなぎ払う

…これ以上、罪を重ねる必要は無い。眠りなさい、安らかに…。


愛久山・清綱
その傷跡は……そうか、其方もあの魔術師達と同じ……
罪なき者を単なる魔物とみなすとは、俺は不明だな。

だが、人々に絶望を与えようとするなら容赦はせん。
覚悟して頂こう。

■闘
相手の攻撃を【野生の勘】を用いて動きを【見切り】ながら
回避を狙い、【ダッシュ】で急接近を図る。
避けきれなければ【オーラ防御】に【呪詛耐性】を乗せつつ
受け止め、耐える。

相手との間合いを詰めたら【破魔】の力を最大限に込め、
【鎧無視攻撃】となった【剣刃一閃】で断ち斬る。
かわされないよう【フェイント】も絡めて放つ。

不躾にも「魑魅魍魎」と呼んだ詫びと言っては何だが……
其方の魂、この太刀を以てお救い致そう。

※アドリブ・連携歓迎です


クリスティアーネ・アステローペ
それにしても呪詛天使、ねえ
初めて見ることですし少し気になるわね
だから、ええ。貴女の血の味、教えてちょうだいな

血統覚醒で吸血鬼としての力をより強く引き出して【怪力】や【見切り】を強化
"慈悲深きエヴェリーナ"で紅剣と打ち合いましょう
剣戟を、術式を、力を技をぶつけたその先、勝利という結果を掴むのはどちらかしらね


とはいえ彼女の遠距離からの攻撃力は厄介ね
それが来た場合は"空を仰ぐマルツェラ"の引金を引いて
【高速詠唱】や【先制攻撃】を絡めて《咎を穿て、赫き杭》を発動
周囲の猟兵への盾代わりが主でしょうけど、行けるのならカウンターも図りましょう
無数の剣も花弁でも、私の領地で好き勝手させてあげるつもりはないの


枸橘・水織
相手の姿を見て言葉を失う
『彼女の黒薔薇は萎れているのか?』
『彼女の黒い翼はここまで傷んでいるのか?』

水織もオラトリオだからこそ理解出来る
『彼女の魂や精神そのものがボロボロだから…だ』(単純にオブビリオンだからではない)

「嫌だよね…悲しいよね…」
同じ女性としてオラトリオとして、今の彼女の姿はあまりにも痛々しい

「みおが貴方の事…救ってあげるっ!!!!」

戦闘
基本は第二章での得た知識などを反映、相手の呪詛に対抗する魔力を錬成
魔力の弾や矢で呪詛天使を攻撃&迎撃

近接はメイスで対応、呪詛に対抗する魔力を込めて、相手を攻撃&迎撃する

「あなたの魂が躯の海ではなく、自然な流れへと帰りますように…」


シリン・カービン
森は家。森は糧。
「もうこれ以上、森は壊させない」
貴女がかつてどんな存在であったとしても
今は私たちが貴女を止める。

広範囲に多人数を攻撃できるUCは脅威です。
私は範囲攻撃の阻害に狙いを絞って皆を援護します。

皆の後方で光の精霊を宿した【スピリット・バインド】を準備。
敵の『我ガ』『黒キ薔薇ハ世界を蝕ム』の使用に合わせて
投網弾を発射します。
剣や薔薇の花弁を最も効率よく捕獲出来るところを見切り、
皆の壁とするべく早業を駆使して連続で撃ち込みます。
(打ち上げ花火の様に次々中空に開く光の網)
花弁も剣も私の視力なら逃しません。

焼けた森は再生のための肥料となる。
いつかまた豊かな森となるよう、
村人にその術を伝えます。



●呪詛天使の猛攻
 各自攻勢に出る猟兵だが、それよりもオブリビオン『呪詛天使の残滓』の動きは速い。
「……我ガ」
 そいつが手にする赤黒い両刃の剣で前方を指し示すと、空中に複製された多数の剣が浮かび上がった。
 無数ある剣全てが呪詛天使の念力によって操作され、猟兵達へと切りかかってくる。
 それらの刃を目にし、クリスティアーネは遠距離から繰り出される攻撃力に厄介さを感じて。
「生者は止まれ。己が過去を枷として。 過去ならば瓦解せよ。骸の海へと立ち返れ。 汝を裁くは顕世の法理」
 魔杖短剣『空を仰ぐマルツェラ』の引き金を引き、クリスティアーネは先んじて素早く詠唱していく。
「贖え、己が血潮と痛苦を以て」
 地面から作り出されるは、血と呪詛と祈りで作られた無数の杭。
 クリスティアーネはそれらを飛ばし、呪詛天使の複製した剣を撃ち落としていく
 これから攻め行く仲間達の為、クリスティアーネはその杭を展開していたが、相手の剣と剣の合間を縫って、呪詛天使本体をも狙う。
「私の領地で、好き勝手させてあげるつもりはないの」
 だが、呪詛天使の剣は1人でどうにかできる数ではない。
(「広範囲に多人数を攻撃できるユーベルコードは脅威です」)
 後方にいたシリンもまた呪詛天使の展開する剣を阻害すべく、『精霊猟銃』の引き金を引く。
 宙を駆け抜けた弾丸はただの弾ではなく、投網弾だ。
「光の精霊よ、彼奴を縛れ」
 森の中へと展開する数え切れぬほどの剣に対し、シリンはまるで打ち上げ花火のごとく中空へと光の網を放つ。
「花弁も剣も、私の視力なら逃しません」
 そうして、皆の壁となるべくシリンは早業を駆使し、連続してその網を撃ち込んでいく。
「嫌だよね……悲しいよね……」
 攻め来る呪詛天使。その姿は同じ女性であり、オラトリオである水織の目にはあまりにも痛々しく映って。
「みおが貴方の事……救ってあげるっ!!!!」
 すでに、交戦した魔術師の亡骸達との戦いにおける知識なども合わせ、水織は呪詛に対する魔力を錬成し、【ENERGY・ALCHEMY】で作り出したいくつもの魔力の弾や矢で呪詛天使の体を撃ち抜いていった。
 一方で、相手の態度に怒りを覚えていた瑞穂は納刀し、細刃の薙刀『薙ぎ槍』を手に取る。
 亡骸との戦いで減った狐火を補充した上で、瑞穂は古式の神楽を踊り始める。
 それは古い古い、神降ろしの舞。
 自身をオーラに包む瑞穂は舞を踊りながらも、仲間達の攻撃に狐火を割り込ませて攻勢のきっかけを待つ。
 同じく、ルベルは理不尽な世界へと反抗する死霊達を呼び寄せようと考えるが、その一撃は捨て身の一撃。
 まずは相手の展開する剣業をやり過ごす為、念動力で飛んでくる剣の切っ先をそらし、さらにその身をオーラで包んで直撃を防ぐ。
 また、ルベルは死霊の無念怨念が籠められた手製の札『彩花』をぶつけることで相殺にも当たりつつ、仲間達を守る。

 呪詛天使の攻撃を防ぐ間に、他メンバー達が攻勢に動く。
「あなたを断罪し……、その絶望を祓いましょう」
 春沙は敵に対して飛び込み、フェイントを織り交ぜて『断罪の緋鎌』を手に切りかかっていく。
 立て続けに振るう春沙の大鎌は、幾度も呪詛天使に襲い掛かる。
 連撃だけでなく、時に距離を取ってからの衝撃波。
 それを、呪詛天使も手にする剣で防御し、反撃を繰り出す。
 高い金属音が鳴り響き、交差する刃。春沙は相手の刃に負けじと大鎌でカウンターを浴びせかける。
 いつの間にか、瑞樹も呪詛天使へと迫っていた。
 目立たぬよう相手に近づいていた瑞樹は一撃で仕留めようと、その胸部、首などへと切りかかる。
 だが、呪詛天使はなかなかに隙を見せない。春沙と2人がかりであっても、敵はその両刃の剣で捌いてみせていた。
「被害を防ぐ為、全力で行かせて頂きます」
 フィンも援護射撃の為、『宝弓【月風】』から呪詛天使目掛けて矢を射放つ。
 普通に矢を射るだけでなく、フィンは時に雷魔法を付与した矢で相手をマヒさせて自由を奪わんと狙う。
 ただ、呪詛天使は最低限の剣を自らの防御にも操り、遠距離攻撃に備えている。
「なら、これでどうです?」
 呪詛天使が取り巻く剣が防御にと集まったところで、フィンは空間を繋げて圧縮魔力による一撃でその剣を粉砕していく。
 そのタイミング、清綱が直感を活かして呪詛天使へと近づいていった。
 宙に浮かぶ大剣を見切り、ダッシュして接近していく彼は刀に手をかけたまま相手を捉えて。
(「間合いに入った」)
 切りかかろうと刃を煌めかす清綱。
 しかし次の瞬間、危機を察した彼はすぐに飛び退いた。
「黒キ薔薇ハ世界を蝕ム」
 呪詛天使は展開していた己の武器を、黒い薔薇の花びらへと変えていた。
 その薔薇は呪詛を纏っており、触れるだけで相手を呪いに侵してしまう。
 彼女はそれらを広域に展開し、迂闊に猟兵達も近寄れない。
 ただ、呪詛天使が手を伸ばせば、それらは自在に宙を動いてこの場の猟兵達全員へと襲い掛かる。
 猟兵達はともかく、それを集落にまで及ばせるわけにはいかない。
 瑞樹はそう考え、呪詛耐性でその身を守りながらも集落民のカバーへと回る。
 たったの花びら1枚であっても、耐えがたいほどの激痛がその身に走るが、悶えているわけにもいかない。
 仲間達が交戦する間、リーヴァルディは『精霊石の宝石飾り』に魔力を込め、精霊の存在を直感で感じ取り、呼びかけを行っていた。
「……闇の娘が光の精霊に請い願う。救われぬ魂に救いの御手を…」
 リーヴァルディは己の吸血鬼化した生命力を吸収し、ユーベルコード【血の教義】を二重に発動していく。
「……限定解放。テンカウント。吸血鬼のオドと精霊のマナ。それを今、一つに……!」
 呼び出す光は吸血鬼であるリーヴァルディにとっては苦痛を伴うが、それを堪えながらも呪詛を浄化する『光の風』を発生させて仲間や森を覆っていく。
 呪いに対する力を皆に分け与えるだけでなく、リーヴァルディは『光の嵐』を巻き起こし、呪詛天使の体を取り巻く呪詛ごと薙ぎ払う。
「……未ダ終ラヌ」
 淡々とした態度で、呪詛天使は再度黒い薔薇を発してくるのである。

●残滓が完全に消える時
 呪詛を纏った黒い薔薇の花びらは再度、この場全ての猟兵達を包み込もうとしてくる。
 先ほど、広域に展開した剣と同様、花びらはクリスティアーネが再度杭を次々に飛ばし、シリンもまた光の網を連続で放って対処に当たっていた。
 猟兵の数が多くとも、『呪詛天使の残滓』はその身に宿る力で対抗していたが、徐々にその力に陰りが見え始める。
「……これ以上、罪を重ねる必要は無い。眠りなさい、安らかに……」
 さらに、リーヴァルディが発する『光の嵐』が再び、呪詛の花びらを吹き飛ばす。
 そこで、弓を引くフィンが素早く雷の矢を射放つ。
「ウ、ウウッ……」
 フィンの矢剣を手にしていた腕を穿ち、黒ずんだ身体に電撃が駆け巡ると、呪詛天使が呻く。
 そこで、数人のメンバーが一気に畳みかける。
 【巫覡載霊の舞】を発動させた瑞穂が【神霊体】に変身し、一気に呪詛天使の懐までダッシュで飛び込み、薙刀を振りかぶった。
「複製の剣やら花びらやらも諸共に、吹き飛ぶがいいわ」
 瑞穂は至近距離から、連続して衝撃波を浴びせかけていく。
 さらに瑞樹が追撃をかけ、相手の胸部を鋭く貫いた。
「…………!」
 手ごたえは十分だったが、瑞樹は直感で危機を察してその場から離れる。
 その身に衝撃波と刃を浴びた呪詛天使は翼で姿勢を制御し、己の身の崩壊を覚悟で手にする両刃の剣の封印を解く。
「呪詛ノ紅剣ハ命ヲ喰ウ」
 赤黒い両刃の刃に纏う呪詛が一層強力になり、彼女は感情のない薄暗い瞳でただ猟兵達を見つめ、前方へと飛び込んできた。
 刃で切り合うのは、魔杖斬首剣『慈悲深きエヴェリーナ』を握るクリスティアーネだ。
「剣戟を、術式を、力を技をぶつけたその先、勝利という結果を掴むのはどちらかしらね」
 どこか楽し気にも思えるクリスティアーネは吸血鬼の力を強く引き出し、猛然と刃を呪詛天使の体へと刻み込んでいく。
「…………」
 対する呪詛天使は終始感情を示さず、刃を繰り出してくるのみ。
 この場の猟兵は、仲間に注意を向ける呪詛天使を放置しない。
 春沙もフェイントを織り交ぜながらも、『断罪の緋鎌』を振り上げて。
「安心して逝ってください」
「あなたの魂が躯の海ではなく、自然な流れへと帰りますように……」
 逆側からは、水織が魔力を込めた『グラビティメイス』を手にして構えていた。
 真横に振るわれる春沙の刃と、真上から振り下ろされる水織のメイス。
 それらを同時に受け、呪詛天使の体が浮力を失い、ついに地へと落ちる。
 迫るはルベルと清綱だ。
「理を超える情念の力を僕らが示す。僕と死霊が」
 ルベルの声に応じ、現れた死霊は全力で啼く。
 決定的な隙に、死霊で自らの体を覆ったルベルは攻め込む。
「貴女は、骸の海にお還ししましょう」
 ――手の届く範囲だけでも、悪循環を断ちたいし、救いたい。
 そんな本音を口にしながら、ルベルは捨て身で飛び込んでいた。
 逆サイドからは、清綱が今度こそと手にする今刀に破魔の力を最大限に込めて。
「不躾にも『魑魅魍魎』と呼んだ詫びと言っては何だが……、其方の魂、この太刀を以てお救い致そう」
 ルベルの黒刀『墨染』は相手の首を突き出し、清綱の刃は彼女の胴体を切り裂いた。
「愚カナ、救イ等、無イ……」
 消えていく呪詛天使に、大鎌をしまった春沙が一言。
「私達猟兵がきっと、この世界の希望になりますよ」
 今度こそ、森に静寂が訪れ、さわやかな風が木々の間を吹き抜けていった。

●僅かな希望を残して
 森を護りはしたものの、火災によってたくさんの木々が燃えてしまった。
 猟兵達はしばし事後処理に当たりつつ、集落民達の心のケアを行う。
 シリンはそれらを目にする集落民へと歩み寄って。
「焼けた森は再生のための肥料となる」
 いつかまた、豊かな森となるように。
 シリンは人々へと、森で生きる為の術を伝えていく。
 この森で、彼らが希望を手にすることを願い、猟兵達は次なる戦いの場へと向かっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月27日


挿絵イラスト