●恐騒の宴
──笑い声。夜闇に響くそれは光源がなくとも場を明るく感じさせる。されど決して、その声は良い物ではなく。
「最後の1人か、どうだ、楽しかっただろ?」
そこは人が住む集落だった。だが、部屋の明かりも、生活の動きも、その呼吸も。生の気配がどこにも感じられない。声を発した影は足元に伏した人間に声をかける。屍である彼にはもうそれに答える術はない。
「幸せだろうよ。…同士達が増えてBIGになったなぁ、俺達も」
別の影が代わりに答える。そうだ、最初は数える程しかいなかったのに…今では見渡す視界に仲間の姿が必ず映る。しばらく感傷に浸っていたが、そろそろか、と影たちは足元の死体に目を移す。
むくり、と息絶えていた筈の人間がゆっくり起き上がる。血の気を失った肌は青白く、もう治ることの無い傷は腐食し、その動きは不気味で、重々しい。
「よう新入り、気分はどうだい?」
目覚めた仲間に挨拶を交わし、風の音に耳を澄ませる影。──どこからか、喜びの声が聞こえる。温かく、暗闇にも淡く輝く…儚い声が。
「幸せそうな町があるな?」
「俺達でもっと楽しくしてやろうぜ」
「デッドライン超える快感をプレゼントだ」
「ホーンテッド・カンパニーこそ、最高の娯楽!」
無数の影は光の方へと侵攻する。その輝きを、飲み込むように。
「Deeeeeath!!」
●会場という名のシェルター
「移動型娯楽ホーンテッド・カンパニー。彼等はそう言っているみたいだけど」
娯楽でもなんでもない、ただの襲撃事件。奴等にとってはショーなのか知れないが、まるで見世物のように人が殺され、臓器が跳ね上がるほどに驚かされ、不気味な見た目の者達に町が蹂躙される。
そんなホラー地味た予知に少々気が滅入っているのかアルファ・ユニ(愛染のレコーディングエンジニア・f07535)は死んだ顔で淡々と概要を話していく。
「その騒動の残骸を…一般人の骸をゾンビ化させ、新たなキャストとして迎え入れる。そうして巨大化しつつある疫病楽団の一派。今回の最終目標は奴等の撃破」
町や集落の幸せそうなオーラを感じ取り、奴等はそれをぶち壊しにゆく。陽気な笑い声と共に大群で襲いかかり、どこかの映画やゲームのようにゾンビウイルスを撒き散らし、死者を操り、恐怖を煽る、混沌を招く。
心臓弱い人はやめといた方がいいよ、と予知経験者ユニは語る。
くるりと今回の目的地のマップが表示されたPCの画面を猟兵達へ向ける。その町は建物の合間に木々が多く、森に馴染む。あまり目立たないが敷地は広く建物もそこそこに…ダークセイヴァーにしては少し大きめの町だ。
「ここが今回予知で標的となっていた町。まずは避難から、って話になるんだけど…襲撃事件の直前で、町の人々全員が参加するパーティーがあってね?」
それを利用できれば。会場は町の中心にある大きな地下ホール。襲撃時間までそこにいてもらえれば、町は無人な状態で心置き無く疫病楽団と戦うことが出来る、のだが。
しかし疫病楽団に備えて彼等はホールにいるのではない。予定されている余興も今ひとつ時間が足りず、このままだと何も知らない住民達の解散時刻と疫病楽団とが鉢合わせ、甚大な被害が出てしまう恐れがある。
「で、まずみんなはそのパーティーに参加して彼等を楽しませてきて?」
目標は、住民達の足止め。住民達に紛れてパーティーを楽しみ盛り上げる。そうして場を温め余興を長引かせたり、パフォーマンスをして演目を増やしたり。解散・帰宅という選択肢に躊躇いを生じさせられれば上出来だ。
「普通に元々住民達が企画していた余興とか食事とか、パーティーを楽しむだけでもいいよ。楽しさ、喜びは伝染する。そんなみんなの姿を見せるだけで、効果はあると思うし。」
とにかく楽しみ、楽しませればいい。危険が迫っていることをストレートに伝えてパニックになるのも避けたい。
どうか彼等にとっては、楽しい夜のままで。
「パーティーが最高に楽しくて、まだここにいたい─って住民達に思わせてくれれば何をしてもいいよ。よろしくね、有意義な時間になりますように」
知野侑李
楽しけりゃそれでいいんだ。
パーティーを楽しむだけで成功します。自分が楽しまなくともスタッフやってても住民達を楽しませれば成功します。とにかく、パーティー会場で楽しく過ごしていれば成功します。
パーティーの催し物、パフォーマンスも皆様のプレイングで作ろうと思っているので、ありそうな余興等何でも受け入れます。食事もあります。
1章の判定はゆるゆるなので好きなことをして楽しんでいただければ。皆様の自由なプレイング、お待ちしております。
遅れませましたどうも知野です。ホラーは、寝られる程度に嗜みましょうね。
第1章 日常
『猟兵楽団』
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POW : 肉体を使ったパフォーマンス! 炊き出しで皆の肉体を健康にするのもいいよね
SPD : 洗練された技術を使ったパフォーマンス! 皆の服を作ったりするのもいいよね
WIZ : 心躍る冒険譚や楽しいお話をする。皆の心に潤いを。
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天星・零
UC【ウェビル・ジョーカー・オブ・ウィスパー】を使い、道化師のようなパントマイムやトランプでの手品を見せる
また、別場ではUC【変幻自在の影の住人】を用いて、よってきた住人の姿にさせて鏡写しのように真似するパフォーマンスなどをしてもらう。
『(パフォーマンスならあの子達が適任だからね‥。しかし、魂は意思があって輝くというのに‥物言わぬ抜け殻じゃ意味がないのに。)』
自身はそれを遠くから飲み物を一つ飲みながら見守りつつ、今回の件について考えている。
もし誰かに話しかけられれば微笑み丁寧に対応します
キャラの口調はステシ参照
UCの口調は秘密の設定参照
伊美砂・アクアノート
却説(さて)、紳士淑女の皆々様。これよりご覧に入れますのは、某の一芸。拙い術ではありますが、上手くいきましたら喝采を…。 …と、口上を述べて、芸を披露する。ま、芸っつっても手品まがいの戦闘技術なんだが…。【コミュ力5、早業5、投擲5、ロープワーク4】 コインを指先でくるくる回して自在に操り、ジャグリングのように投げてみせよう。それが終われば、今度はカードを取り出し、リンゴか何かに投擲して刺してみたり、1枚のカードを2枚3枚と増やしてみせようか……いや、種も仕掛けもある手品しかできないんだけどな。最後は糸を使って、ハンカチを宙に浮かせて操ったり、フランスパンをスライスして薄切りにしてみせよう
ヴェル・ラルフ
パフォーマンスか。
人を楽しませるようなもの…あ、ナイフでジャグリングや的当てでもしてみようか。
[明けの鈴][暮れの鈴]を使ってナイフのジャグリング。
それから、正確に的に当ててみせよう。
的は…木に、花か目印か置いてもらおうかな。住民のみんなに好きなところに的を置いてもらってもいいね。
難しければ難しいほど、僕も燃えるかな!
人に当てないように、ってのも出来るけど、エスカレートしないように気を付けなくちゃね。
ちょっとしたスリルくらいは、余興にぴったりだと思うけどね!
ふふ、僕も楽しくなってきた。
チャド・アランデル
【心情】
また疫病楽団かー。
僕が疫病楽団で分かってる事はいくつかあるよねー。
・聖者に反応していた
・間違った救済を行っている
・オラトリオらしき敵になる
間違っているかもしれないけど、これが共通点だと思ってるよー。
幸せな村を襲っているんじゃなくて、聖者の生まれながらの光に反応してるんじゃないかなー。
聖者がいるから村は幸せになり、結果幸せな村を襲っているように見えるんだと思うよー。
まずはこの場を楽しみつつ、聖者らしき人を探そうと思うよー。
【行動】
【それ行け僕の偵察魚!】使用
ステルスを解いた魚を見せ、海を見た事あるかと語り掛ける
魚の実物を交え海の壮大さを語ります
同時に、偵察魚により聖者らしき人物を探します
カイム・クローバー
住民連中を足止めすりゃ良いんだよな?楽しませながら足止め出来りゃ、良いって訳だ。
じゃあ、俺がやることは決まってる!
……大酒飲み大会だ!
【P】
酒好きな連中集めて、一斉に飲むぜ。立ち上がって一杯ずつ飲んでいって誰が最後まで残っているかっつーか、単純な勝負だ。
……言っとくが、タダ酒飲めるに釣られた訳じゃねーからな?歩けるならトイレは自由だ。俺はトイレに行ってUC使用。流石に一人で飲み続けるのは無理があるから、もう一人の俺が代わりに飲む。……ズルいとか言うな。
住民連中の為なんだからよ。
あ、それとお前ら、酒はタダで飲める(ハズ)が、引っくり返るまで飲むなよ?明らかにヤバイならさっさとギブアップしやがれ!
ファルネーゼ・アトラス
【WIZ】
まあ、まあ!
こんな世の中です、娯楽は大切ですが
こういった不謹慎な驚きは御法度ですよ?
人々が喜び、楽しんでこそ、です
ふふ、エチカはお料理が気になりますか?
腹が減っては戦が出来ぬと申しますもの
確り食べて英気を養って下さいね
ファルは…ファルの歌声を皆様に届けましょう
スカートの裾を摘み、淑女らしく一礼を
…ふふ、少しだけ大人っぽく見えるでしょうか
リクエストがありましたら遠慮なく
明るい曲、しっとりとした曲、何でも御座れです
全身全霊をもって歌唱致しましょう!
少しでも長く地下ホールに留まって頂けるよう
アンコールを貰える様に、張り切って参らねばなりませんね
皆様の笑顔こそ、ファルの原動力となるのですから
ジャック・ソウル
【心情】
楽しませればいいんだね。ミーに任せてよ!
【SPD】
レディース&ジェントルマン!ボーイ&ガール!これから楽しいショーが始まるよ!うまくいったら拍手してね!まずは3つから、ホッホッホッ、次は4つ、5つ、6つ、まだまだ増えるよ!今のは序の口だよ!ここからが本番!
口から炎を出してアイテムの【ジャグリングクラブ】に火を付け、それをジャグリングする。
技能の【パフォーマンス】【コミュ力】
アイテムの【スマイルメガホン】で客寄せをして【ジャグリングクラブ】を使って大道芸を披露して町の人々を楽しませる。
レイ・キャスケット
やだなぁこういう「自分たちの楽しみはみんなの楽しみ」を地で押し付けて迷惑かけてることにすら気付かない人たちって
ホラー凄惨耐性あんまりないんだけど…お仕事だし、困ってる人はほっとけないし、がんばる
パフォーマンス力皆無なボクは壁の花でみんなの出し物とか楽しく眺めながら過ごそうかなぁ…とか考えながら料理に手を伸ばそうとして感じる違和感
品数少ないしなんかテーブルの隙間が多いような?
この世界の食糧事情はよくないって聞いてたけどそのせいかな?
気になって厨房の場所を聞いて覗いてみたら戦場みたいな慌ただしさ
ハプニング連続で手が足りてないって?
よーし、ここはボクが一肌脱ぎましょう、料理スキルの見せ所!
ノワール・コルネイユ
これから厄介者共が押し寄せてくるというのに宴とは
なんとも緊張感に欠ける…
まぁ、これも作戦の一部なんだろう
文句は言うまい
生憎、他人を楽しませる様な芸は持たん
だが炊き出しを手伝うぐらいは出来る
これでも狩人だ。獲物や家畜を捌くのも、大人数用の調理も任せるといい
折角のパーティーなんだ
祝い事なりなんなり、めでたいことがあってのものだろう?
だったら奮発して、思い切り食べて…存分に楽しむべきだ
腹が膨れて外を出歩く気が失せれば尚更助かるしな…いや、こちらの話だ
それはそれとして…お残しは許さんぞ
他者の命を喰らう以上は、残さず食え
そして食べ物で遊ぶのも禁止だガキ共
私の目が行き届く内で食べ物を粗末に出来ると思うなよ
●ジャグリング・パーティー
年に数回開催される、町民全員参加の盛大なパーティ。疫病楽団が迫っていることなど全く知らない彼等の特別な夜。この世界では珍しいくらいの明るい声で溢れかえっていた。
「レディース&ジェントルマン!ボーイ&ガール!これから楽しいショーが始まるよ!」
ステージの前、愛用の奇抜なデザインが施されたメガホンで客寄せをするのはジャック・ソウル(パンプキンヘッド・f02764)。小さなカボチャ頭が開幕を宣言するその姿は、このパーティーイベントのマスコットキャラクターのように見えなくもない。
友や家族との対話を楽しんでいた村の住民達はその声の方向へと体を向ける。パーティの最前線、ステージの上。センターを挟むように人影がふたつ立っていた。
ステージ右に立つのは伊美砂・アクアノート(さいはての水香・f00329)。ジャックの宣言後、個人でも挨拶を1つ。
「却説、紳士淑女の皆々様。これよりご覧に入れますのは、某の一芸。」
そう言ってくるりと翻した手には光り輝く数枚のコイン。
「上手くいきましたら喝采を…」
伊美砂の手の上からピンと硬い音を立てて弾かれ、頭上で舞うコイン。照明を受けてきらきらと輝く小道具と技術は観衆の目を引く。空中へ弾き、くるくると特殊な軌道を描き落下するコインを受け止め、またそれを別の場所から空中へと放る。1枚ではなく、何枚も。とても高度な技術に見えるが…コイントスで裏表を操ることも出来る彼女にとっては容易いものなのかもしれない。
拙い術ではありますが、と前置きされたそれだがパフォーマンスは手慣れていて、稚拙さ等微塵も感じられなかった。…ちなみに本来は戦闘技術である。
その対になる位置、ステージ左では白と黒のナイフを使ったジャグリング。ナイフを空中で踊らせるように魅せるのはヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)。
投げるものは伊美砂のようなコインとは違い、刃物。そのスリリングなジャグリングもまた、人の視線を引き寄せる。今にも倒れそうなポーズをとるバレエダンサーが美しいように…危なげなものほど、美しい。文字通り風を切って飛び回るモノクロのナイフ。言わずもがなこれも戦闘で使う。
そして、センターには幕開けを宣言したジャックがクラブを空中へと回していた。クラブは最初3つから始まり、4つ、5つ、6つと増えてゆく。これだけ見れば普通の芸のように感じるが…これでは、終わらない。ジャック・オ・ランタンを模したパンプキンヘッドの口から炎が吹き出される。ジャックが投げていたクラブにその炎は引火し、途端に熱くレベルの高いパフォーマンスになる。湧き上がる歓声…これも勿論、戦闘で使えるのだろう。
戦いの技術も、魅せ方を考えればパフォーマンスになるのだ。
ちなみに彼等は作戦開始前に各自が行うパフォーマンスを軽く確認し合ったところ、"ジャグリング"と偶然か必然か一致したのだ。完全に同じな訳では無いが同じような演目を並べても飽きが来るかもしれない…ならもういっそ一緒に、という誰かの言葉で即興ではあるが3人は同じステージに立った。
だからといって打ち合わせをする時間はなく、ほぼノータイムスタート。序盤は連携する訳でもなく、考えていたジャグリングパフォーマンスを同じステージ上で行うだけだったのだが。それぞれの技が華やかで、それでありながらも似たような演目だからか一体感があり、最初からそういうものであったのではないかというほどに1つのステージが完成されていた。
続けていくうちに観客のボルテージもあがり、反応が大きくなる。クライマックスに向けて、それぞれの演目の難易度や華やかさも上がっていく。
──ふふ、僕も楽しくなってきた。
パフォーマンスをしているヴェル自身のボルテージも最高潮だった。
(…ここらで少し、スリルがあっても)
ふと、ステージの2人へと目線を送るヴェル。普通ならば演目に集中して受け取れないだろうが、彼らの情報処理能力と慣れは中々のもので…その意図が伝わったかはわからないが、しっかりと目が合った。
ヴェルはナイフを空中に回しながら2人の方へと歩み寄った。同様に気持ちが高揚しパフォーマンスに自信を持った2人は合図の意味を確信し…了承したかのように自身達も互いの距離を縮める。
そして、交錯する。
軌道が混ざる。白と黒のナイフ、コインに炎のクラブが宙を舞い、混ざり合い、それぞれの光を放つ。その輝きは、シルエットはとても幻想的で──道具達はしかし、フィナーレにはそれぞれの持ち主の手の元へしっかり帰ってゆく。
彼等の手中に小道具が全て収まりパフォーマンスを終えると丁寧に一礼をし、観客は割れんばかりの大きな拍手を彼等に送る。先程の謙遜の雰囲気とは打って代わり、ふふんと自慢げな伊美砂と、スリルを満喫しふぅと息をつくヴェルはほぼ同時に。
「では次はそこの林檎にこのカードを刺してみせよう」
「じゃあ次はこのナイフを正確に的に当てよう」
あ、また被った。気が合うね?とヴェルが笑う。しかし伊美砂は被るなら譲ると別の出し物、ハンカチと糸を用意し、宙に浮かす。仲が悪くなったとかではなく、それもまた楽しむように。じゃあミーもとジャックも乗る。
彼等はステージから降りた後もアンコールに応え、それぞれのパフォーマンスを始めるのだった。
●食に感謝を
「すごーいなぁ…」
ジャグリングパフォーマー組の演目を観て、素直に感嘆の声を漏らすレイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)。パフォーマンスに自信のない彼女はオーディエンスとして他の猟兵達の出し物を見守り、拍手等で盛り上げる役に回っていた。
しかし序盤は楽しくはやし立てていたものの、中盤からは圧巻。目を奪われ、紡ぐ言葉に思考回路を割く余裕はなく…意味を持たない言葉がだだ漏れ、気付けば満足感のままに演目が終わっている、という。猟兵達のパワーというのはすごい、とテーブルに並べられた食事に手を伸ばす─
「…ん、もうない?」
パフォーマンスを観ながらちまちまと食べていたつもりだったが、大皿にはもうほとんど食べ物が乗っていなかった。無心の間に食べすぎてしまっただろうかと他のテーブルも見渡すが、どこも残量はあまりなく。元々そんなに多く用意されていなかったらしい。
(この世界の食糧事情はよくないって聞いてたけどそのせいかな?)
よく見れば、給仕やスタッフもそんなにいない。気になったレイが厨房の方を覗きに行くと、その入口で食事を運んでいた1人のウェイトレスとぶつかりかける。
「あぁすまない、怪我はないか?…と。レイか」
料理皿を持って厨房から出てきたのはノワール・コルネイユ(Le Chasseur・f11323)。名前を呼ばれ、ウェイトレスがブリーフィングで顔を合わせていた猟兵だと気付くレイ。聞けば彼女もパフォーマンスを行うことはせず、裏方で調理等の手伝いをしていたらしい。
嫌な予感がしそっと彼女の横から厨房の中を覗いたが、華やかなパーティー会場とは違い、慌ただしいなんてレベルではなかった。駆け回るコック、乱雑に置かれる食材と調理器具に洗われない食器、完成しているのに運ばれず放置される料理。
全く回っていない。と吐き出すノワールの言葉も受けて、覚悟を固めたレイであった。
狩人であるノワールがジビエを手早く捌き、親譲りの手際の良さで次々と料理を完成させていくレイ。その連携はシェフ顔負けのスピードで…これは2人に任せ切ってもいいのではないかという気の迷いで、気付けばシェフが給仕に回っていた。
「うわ、結構捌いたね」
先程までここに生前とほぼ変わらない姿でいた肉や魚達がいたのだが…もう大半は、綺麗で食欲を誘う赤身に成り果てていた。食糧難なのにこんなに使っちゃっていいんだろうか。
「折角のパーティーなんだ。祝い事なりなんなり、めでたいことがあってのものだろう?だったら奮発して、思い切り食べて…存分に楽しむべきだ」
手を進めながらそう語る彼女の顔は優しい。ノワールの頭の中ではもう、自分の料理で幸せになっている人達がいるのだろうか。2人はそんな会話も混じえながら見栄えの良い宴会料理を作り上げていく。
ある程度自らが受け持つ調理の工程も終わり、ふぅと息をついたノワールだったが。
「…だれだ」
「へ?」
急に出た、どこか威圧感のある3文字にレイは変な声を漏らす。そちらを見ると、ノワールはブロッコリーの乗った皿を握り締め、わなわなと震えていた。皿を持って、駆け出す。急な発進にはついていけず置いていかれるレイ。
これを厨房に下げた給仕の話を聞き、置いてあった宅へと一直線に向かう。
「残したのは、お前か」
──ゆらり。友達と談笑していた少年の背後に立つノワール。急な存在感と圧迫感に恐る恐る振り向く。いなかったはずの場所に幽霊のようにそこに現れたのは、先程器用に残して下げてもらったブロッコリーオンリー皿を握り締めた黒い女性。いや、ある種幽霊より怖いかもしれない。
「お残しは許さんぞ」
少年は、彼女の説教からしばらく逃れられなかったという。
これだけあればテーブルの上も賑わうだろうか、おかわり分もあともうちょい頑張ろうと意気込むレイの視界の端を、何かが横切る。
「さかな!!」
ピチピチ。本来陸には居ないはずの─魚が。陸で元気に泳いでいるではないか。ダークセイヴァーに生息する珍種だろうか、ピチピチと新鮮な魚。この食料が貴重な世界で、だ。捕まえるしかないと思った。
レイのその考えを読み取ったのか、逃げる魚をダッシュで追う。あと、1歩─
「たべないでー!」
魚を仕留める、その1歩手前で。間に駆け込み割り込んだのはチャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)だった。
「偵察魚?」
「そうだよー…よかったー…」
パーティーを楽しみ楽しませ、住民達をこの場所に留める動きをする一方で、パーティーを楽しみながらも疫病楽団について調査をする猟兵もいたのだ。チャドは疫病楽団の関わる依頼に多く参加していて、その経験から思うことがあったらしい。
「幸せな村を襲っているんじゃなくて、聖者の生まれながらの光に反応してるんじゃないかなー…と、思ってたけど。まだ聖者が見つかってなくてねー」
偵察魚を会場中に走らせ捜索を続けているが、未だそれらしい人物は見つけられていなかった。厨房も、と偵察しようと思ったら食料にと追われ、調理されかけたのである。話を聞いてごめんね、と軽く謝るレイだったが、いいよー、とチャドはそこまで気にしていないようだった。よく見ると、薄いのもいるが会場には沢山魚が泳いでいる。
「…聖者じゃ、ないのかなー?」
一口に疫病楽団といっても、その在り方や特性はそれぞれ違うようで。今回の敵は彼の予測からは逸脱しているのかもしれない。
ふと。小さな子供達が、同じように一匹の魚と遭遇していたのを見つける。子供達はその存在が珍しいのかつんつんと魚の頭をつつく。それに気づいたチャドは子供に駆け寄っていった。
「みんなは、海を見た事、あるかなー?」
ない!と答える子供達に、チャドは海の話を始める。とっても広くて、青くて綺麗なこと、こんなお魚がいっぱいいるよ、ということ…興味深い話に惹き付けられる子供達。その瞳の輝きは純粋で、好奇心に満ちていて。そんな目を向けられながら話すチャドもヒートアップしていって。ほんわかするような光景が繰り広げられていた。
聖者がいてもいなくても…今、パーティーをしているこの村の住民達は、幸せそうだ。この笑顔は守らなくちゃねー、とチャドは呟く。
そんな決意を固め直した時、騒がしい会場の中でも、一際大きく野太い歓声、笑い声が耳についた。
ジャック、ヴェル、伊美砂の華やかな大道芸とは別の場所。大の男達と共に酒を飲むカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)が彼らの視界に入った。どうやら飲み比べをしているようだ。立ったままジョッキに入っている酒を次々と飲み干してゆく。
しかし既に相当の酒が入っているのか…周囲にはフラフラで顔が真っ赤、今にもぶっ倒れそうな男達でいっぱいだった。これはいかん、と2人は声をかける。
「おー、レイとチャドか。タダ酒だぞ、タダ!飲むしかねー…っていうか、これなら住民達も留まるだろ」
タダに釣られているような気もするが。彼にとっては、しっかりとした作戦のようだった。だがしかし飲んだのであろう空きグラスの量は凄いことになっていて、いつぶっ倒れてもおかしくないとレイのドクターストップが入る。近くのテーブルから水を持ってきてぶっかけようと…
されかけたカイムは必死に抵抗し、まぁ待てと弁解をする。
「無理はしねーし、無理はさせねー!…あ、ここだけの話、もう1人の俺がトイレに」
「自信満々に言ってるけどズルだよね。」
ドッペルが交代で飲んでいるという。
「……ズルいとか言うな。住民連中の為なんだからよ。」
それに俺だけじゃねぇし、とある人集りの方を指さす。そこには、鏡写しで同じことをする住民がいて。双子かとよく見てみるが、そうではないらしい。片方がしたことをそのまま真似、それに対して真似された方が喜んでいるのだ。双子ならそんなこといつでも出来るしきっと喜ぶことでもない。
カイムに話を聞くと、真似している方はどうやら誰かの能力で呼び出されたもので、人の行動をそっくりそのまま完璧にコピーするドッペルゲンガーらしい。確かに似てはいる。でも彼等お酒飲んでないし、ズルしていい理由にならないよねとストレートに言うレイ。
カイムは何も返す言葉がなく。代わりにまた1杯強いアルコールを流し込むのであった。
●道化と歌姫
『ささ、ボクの持ってるカードを1枚抜いてネ?』
これもまた別の場所。一体のピエロがカードで手品を行っていた。抜かれたカードは相手にだけわかるように開示し、山札に戻してリフルシャッフル。そして、ランダムにその中から取り出したのは──勿論、お客様と同じモノ。という定番のトランプマジック。しかしシンプルだからこそ面白く、受け入れられやすい。この村ではまだ見た事のないマジックだったらしく、タネを知る者もいなかった。すごいすごいと周りから歓声が上がる。
『でしょ?だろ、ハッピー?ハッピヰ??じゃあ次だよん』
大袈裟な動きでその視線を集め、からからけらけら笑いながら楽しそうにパフォーマンスをするピエロ。周りもつられて笑顔になるその不思議で面白い存在は子供達の興味を引き、その仕掛けを見破ろうとする大人達。彼等の周りには小さな人だかりができていた。
なんで?どうして?これなに?どうやってやったの?無邪気で純粋な疑問が投げかけられる。その興味を上手く次のパフォーマンスへの注目に繋げ、ヒ・ミ・ツ♡とピエロは適当にはぐらかす。
明るいステージや、喧騒から少し離れたテーブルでは天星・零(多重人格の霊園の管理人・f02413)がピエロ達のその様子を見守っていた。かのピエロは彼の能力によって召喚されたものだ。ついでに、カイムが見たドッペルゲンガーも。
(パフォーマンスならあの子達が適任だからね…。しかし、魂は意思があって輝くというのに…物言わぬ抜け殻じゃ意味がないのに。)
自身の友人達の行動を眺めながら、喧騒から離れているとはいえ、すれ違いに声をかけてくる酔っ払いや住民達に笑顔で対応しながら、零は今回の事件について思案していた。死人で構成された疫病楽団。この空気に染まってしまえば忘れてしまいそうになるが、今回の脅威について…彼も、思うところがあるようだった。
テーブルに置かれたジュースを軽く喉に通す。コト、と音を立てて置いたグラスの近くにはなにやらもふもふとした、動く影があった。真剣な思考を続けていた零の視界に入ったそれは一瞬の癒しとなり、緩く彼の口元を綻ばせた。
ふわふわの毛並みを持った小さなドラゴンがテーブルの皿の上に乗りむしゃむしゃとデザートを貪り食っている。よく食べるね、と零が声をかけるも料理が美味なのかしばらくその口をとめることはなかった。さぞやレイとノワールも自慢げであろう。
ふと、何かを感じ取ったのかドラゴン─エチカが食事を止め、ステージの方へその視線を向ける。
賑やかな世界の中心、照明が焚かれたステージに黒ドレスを纏った女性が立つ。会場中の視線を集めるのはファルネーゼ・アトラス(星謡・f06256)。充分に注目が集まると丁寧にカーテシー、挨拶をひとつ。その行動をきっかけに沸き起こる期待と歓迎の拍手を宥めるように息を吸う。
紡ぎ出した最初の旋律はバラードナンバー。1音1音がしっとりと会場の空気に染み渡っていく感覚が目に見えるようにわかる。騒がしかった会場にはミスマッチ、とはならず。切ない旋律でありながらも心を重くはさせず、暖かく観衆の心を包み込む。金持ちも愛したその歌声は人々の耳に柔らかく溶け込み、彼等にも優しい恋をさせた。
曲終わりの挨拶に、沸き起こるスタンディングオベーション。アンコールやリクエストが飛び交い、ファルネーゼ本人含め慌ただしくなるステージ周辺ではあったが、彼女は一人一人の声を大切に、どんなリクエストにも笑顔で対応した。
「なんでも歓迎致します。ファルは…皆様の笑顔が原動力ですから」
その一連の流れを眺めていたエチカは満足気に一声鳴いた後…また、食事を貪るのであった。
大成功
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第2章 集団戦
『スケルトン』
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POW : 錆びた剣閃
【手に持った武器】が命中した対象を切断する。
SPD : バラバラ分解攻撃
自身が装備する【自分自身のパーツ(骨)】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : 骸骨の群れ
自身が戦闘で瀕死になると【新たに複数体のスケルトン】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:コツキアカネ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●宴の裏
パーティーは成功した。猟兵達のパフォーマンスによって盛り上がった地下ホールではまだ足りん、と幹事が延長を宣言したのだ。それに反発する住民もいなかった。
もう少し余韻に浸っていたい気もするが、まもなく疫病楽団が来る。アンコールをこっそりと躱し住民達自身が開催する出し物に上手く注目を集め、抜け出す猟兵達。
「なんだぁ?笑い声が聞こえたってのに誰もいねぇ」
「なんだよ、最高のエンターテインメントを届けてやろうと思ったのに」
「隠れても無駄ですよーっと!ホーンテッド・カンパニーが遊びに来ましたよー!!」
「「Deeeeeath!!」」
静かな村に、不吉な声と言葉が響く。対峙する猟兵達。
「おいおいなんだよ、いるじゃねーか」
「へへっ雑魚共め、無駄だって!かかってくる気か?」
「ハロー!HELLO!!一緒にデッドライン越えようゼェエ!!」
どうやら敵は状況を理解しきれておらず、こちらを一般住民と勘違いしているようだ。
「「さぁ、1回死んで楽しめ!!」」
…さぁ、殲滅しよう。
天星・零
『ふふ、遊びに?それは‥是非参加したいです。僕と遊んでください』
(と、優しそうな微笑みを崩さずに戦闘)
万が一がないよう【第六感】を働かす+油断しない、【情報収集】能力で戦況や相手の攻撃を把握し、躱せるような間合いを攻撃するごとに保つ
武器Ø、グレイヴ・ロウを使用、近遠臨機応変に対応します。
【フェイント】をかけたりしつつ攻撃がパターン化しないように
『ふふ‥なかなか楽しいですね。では僕のお友達とも遊んでください。同じ骨同士気があうかもですよ?』
指定UCを使い鎖で相手の動きを制限したり鎌で敵対象を攻撃
倒す時は
『ふふ‥楽しんでいただけましたか?』
【恐怖を与え】トドメ
UC口調は秘密の設定参照
キャラはステシ
ヴェル・ラルフ
テンションたっか…
やだな、敵陣に乗り込むならよく偵察してからにしないと。
…ま、好都合だけどね。
SPD
[ダッシュ][早業]で相手の中に飛び込み、相手のナイフの攻撃は[見切]って、距離を取り、愛用の如意棒「残紅」で[なぎ払い]
敵のユーベルコードには【残照回転脚】で対応
飛んでくるもの全部燃やしてあげる。
骨、足りなくなっちゃいそうだね?
…仲間がほしい気持ちはわかるよ。独りは、淋しいからね。
でも、それは自分のエゴで、今を生きる命を奪う理由になどならない。
デッドライン越えるのは、君たちだけにしてくれる?
チャド・アランデル
【心情】
うーん、聖者は外れだったのか、対象が聖者だけじゃなかったのか。
後はスティグマとオラトリオの魔力辺りが僕の中で候補なんだよねー。
さて、次はゾンビ退治だねー。
音というと、シンフォニアさんやサウンドソルジャーさんだよねー。
彼らは音という手段で根源に直接働きかけるよねー。
なら、疫病楽団も根源に何かをしてるんじゃないかっていうのが僕の考えだよー。
根源を書き換えてるとか、そんな感じかなー?
確かめる術は無いけど、音が関係しているなら対抗できる音を出す事出来ないかなー。
音を操れる人がいるなら、お願いしてみたいかなー。
【戦闘】
【ガチキマイラ】使用
技能を活用し、攻撃による回復と、回避を主体に動きます
ファルネーゼ・アトラス
まあ、明るい骸骨様達ですね
ファルは兎も角皆様を馬鹿にしていると痛い目を見ますよ?
死して尚人々を傷つけ続けるならば、何度でも倒す迄です!
さあ、エチカ――力をお貸し下さいましね
皆様の笑顔の為にも張り切って参りましょう
怪我した皆様を癒す事こそファルの為すべき使命
【生まれながらの光】で治療に専念致します
骸骨様は数が多いとの事
ダメージが蓄積する前にこまめな回復を心掛けたいです
ふふ、多少の疲れで動けなくなったりは致しません!
瀕死の個体は新たな仲間を召喚される様ですので、極力その方から攻撃して頂けるよう声掛けも行いましょう
ファルの持つ破魔の力を用いたならば、攻撃や防御で僅かでも皆様の力になりますでしょうか?
●目には目を、歯には歯を
「テンションたっか…」
心の声が、漏れる。対峙して早々勝手に盛り上がる…いや、出会う前から。盛り上がっていた彼等は相手がそのテンションについてゆけるかどうかなどお構い無しに騒ぎ立てる。言葉選びがチンピラ臭いところを見ると、生前もチャラかったのだろうか。
己らの乱癡気騒ぎに浮かれ、今の状況すらしっかりと把握していない彼等にヴェルは心底呆れながら対峙する。
「ふふ、遊びに?それは‥是非参加したいです。僕と遊んでください」
他の猟兵とは違い、優しい笑みを浮かべながら肯定的に返す零。
「おお、ノリがいいじゃねーか兄ちゃん」
「一緒に遊ぼうゼ!!」
掠れたテノールで不気味な歌を合唱しながら襲いかかる骸骨。それは不気味なBGMとなり、本能に直接作用するような恐怖を演出する…中に、硬いものが勢いよくぶつかる衝突音と、間抜けなぐぇ、という声が混ざる。
何も無かったはずの地面から勢いよく突き出た十字の墓石にアッパーをくらい顎骨から砕かれた骸骨。…罠か?一体の無残な姿を見つめその謎現象に足を止める骸骨達。
死人は土に還れと言わんばかりに奴等にぴったりなこの墓石は零の武器、グレイヴ・ロウ。一直線にこちらへ進行する骸骨のルートなど読みやすく、当てるのは容易かった。効果があることにニッコリと笑みを向けながらも次々と別の骨を殴りその身体を粉々に砕いてゆく。
おのれと零に標的を定める彼等に、もう1人の接近に気付く余裕はなく。敵陣に突進したヴェルが長く伸ばした如意棒、残紅で周囲の骸骨達を薙ぎ払う。
だが骸骨の数は多く、捌ききれない攻撃もちらほら。掠る程度の傷はついてゆく。その傷につけ込み抉ろうとナイフを掲げる、も。目の前を、何かが素早く通り過ぎる。一体の骸骨の叫びに気付けば、その骸骨の腕がなくなっている。
小さな影、エチカがナイフを握った骸骨の腕を咥え攫っていった。可愛らしい姿とはいえ、強い竜の顎は咥えた腕の骨をバキリと噛み砕き、骨屑をぺっと吐き出す。その行動にヘイトを向けた骸骨の反撃を華麗に躱し、また飛び回る。
エチカを追い払う彼等は、また別の影に気付かない。どこからか呼び出した刃物を持った零が骸骨の背から強襲をかける。また1人と仲間が負傷を負い、遅れて気付いた別の骸骨が傷口を抉るように攻撃しようと動くも、
ただずっと同じ微笑を返す零には…怪我ひとつ、残っていなかった。
「怪我した皆様を癒す事こそファルの為すべき使命」
ファルネーゼの加護を受ける猟兵達は傷知らず、常に最高のコンディションで戦闘を続行する。エチカの攪乱の中、生まれながらの光を彼等に。2人の圧倒的な強さに持久戦をさせ弱らせてから…と計画しかけた骸骨達。しかし削ったはずの体力は完全に回復され、弱まるはずの攻撃もそのままの威力で骸骨達に襲いかかった。
「ファルは兎も角皆様を馬鹿にしていると痛い目を見ますよ?」
刹那、骸骨の一部がバラバラと崩れ始める。自壊した─骸骨を構成していた骨は浮き上がり、後方のファルネーゼへと矛先を向けて飛ぶ。回復役は早々に潰すべきと考えたか…狙いを定められた彼女は臆せずしっかりと骨を見据え、攻撃に備えるべくきゅっと杖を握り直す。しかしそれが身体へ届く前に、激しい熱風が骨身を攫って行った。
「なッ!?」
それは蹴りの旋風。豪炎を纏った蹴りが骨を蹴散らし、砕き、カタチ無き灰にしてゆく。
攻撃にいち早く反応したのは、ヴェル。軽やかな体術が正確に骨を捉え、激しい炎が本来焼けるはずのない骨をも跡形なく燃やし尽くしてゆく。
「骨、それで足りるのかい?」
嘲笑うように蹴り落とされ炭とされていく骨。無駄だとわかっていても投じ続ける。だが、ひとつも通ることはない。パーツが少なくなり動きが不自由になって…やっと止まる。
「後衛の、しかも女性を狙うなんて…無粋だね」
不敵に言い放つ頼れる背中に余計な力が抜け、安心感にほぅと息をつくファルネーゼ。
(…ファルも何か他に、皆様にお役立てを──)
後方で見守るファルネーゼには戦場が広くよく見える。優勢ではあるはずなのだが…何度、何匹倒しても減ったように感じない。致命傷ギリギリでも弱る素振りを見せず元気に動くのだ。とっくに肉も朽ちた死体の癖に、どうしてこうもしぶといのか。
(…彼らは音という手段で根源に直接働きかけるよねー。)
経験からくる予測が、骸骨の攻撃を避け、時に骨を喰らう…戦闘中でも冴えるチャドの頭を駆け巡る。目をつけるのは敵の攻撃でも身体の特性でもなく、戦いの始まりから流れ続ける不快なBGM。なんたって、一応奴等も疫病"楽団"だ。もしかしたら無尽蔵な体力もあの音によって何らかの作用を受けてのものかもしれない。…ならば、音には音を。
思い浮かんだのは、数分前の宴のステージ。敵の攻撃を躱し、目立たず後方に入ってコンタクトをとる。
「ファルネーゼさんは、歌がうまかったよねー」
「まあ、恐縮です、ありがとうございます」
「君の歌で、この不気味な歌をかき消してくれないかなー?」
「…?歌、ですね。…先程の曲でよろしいですか?」
─戦場に、希望の歌が響く。シンフォニックデバイスが拾うその歌声は大きく、骸骨達の不気味な歌声をいとも容易くかき消す程に。ファルネーゼは歌う。宴と同じように。希望を、与えるように。
途端、ヴェルや零の攻撃で傷を負った骸骨達がガクリと膝をついてゆく。急にその傷が痛むかのように行動に支障が出始める。
「やっぱりあの歌で、命を繋いでたんだねー。」
その言葉で、ファルネーゼも理解する。なれば更に闇を退けられるようにと、自身の持つ
破魔の力を歌に添えた。呪いの歌に打ち克つように、破魔の歌声が場を支配する。苦しむ骸骨は苦痛の声で仲間を呼ぶが、ファルネーゼは仲間を呼ぶ瀕死の骸骨を指差し、チャドがそいつに喰らいかかりそれを阻止する。
敵の苦し紛れの行動を、事態の好転を。猟兵達は見逃さない。
ヴェルの残紅は振るわれる瞬間、その長さを急激に伸ばし油断し切った遠くの骸骨達諸共纏めて薙ぎ払う。残った骸骨がその動きによる大きな隙を狙いナイフを投擲するも、使い慣らし手に馴染んだ如意棒を扱う手は軽い。残らず撃ち落とす。
「…仲間がほしい気持ちはわかるよ。独りは、淋しいからね。」
揺れる金の瞳は儚い憂いを帯びて。
「デッドライン越えるのは、君たちだけにしてくれる?」
言葉と共に、笑い声が響く。高笑いなどではなく、見聞きし慣れた、軽い微笑。
「僕のお友達とも遊んでください。同じ骨同士気があうかもですよ?」
不気味な程に崩れない笑顔を貼り付けた零の後ろには巨大な骸骨。
──ほう、壮観だな。こんなにも切り甲斐のある首が。
ゆったりとした品のあるような口調で話す。骸骨達は狼狽える。自らとほぼ同じ姿と言っても…その大きさに、声には威圧感がある。自分達より、もっと高位の……畏怖の対象。そう、骸骨達の本能は告げた。
──零、よいのか
全て狩っても。
「お気に召すまま」
人の首を切るために特化された切れ味のよい鎌の刃は、接触した骸骨の骨を決して折らず。真っ直ぐな切れ目を残し、大量の首を一遍に切断する。"不運にも"生き延びてしまった骸骨達は多くの仲間の首が一斉に飛んだことに恐怖を感じ─巨大骸骨から逃げ出すも、操る鎖によって捕えられる。
引きずられ差し出された鎌の前。処刑の前に、零の顔が鮮明に映る。最初は介入しやすい、こちらを歓迎するような優しい微笑みだったはずだ。だがこうやって死の間際に見るその顔は、表情が変わっていないはずなのに、嘲笑い卑下する、悪魔のようで。
処刑3秒前、彼は問いかける。彼らがそうしたように。
「ふふ‥楽しんでいただけましたか?」
─屈辱。戦いに負け、そのパフォーマンス……怖さでさえ、負けたのだ。
「畜生ォオオオオオ!!」
その骸骨の首と共に、骸骨団の一角が落ちた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
ノワール・コルネイユ
緊張感皆無のパーティーを終えたと思えば
次に現れた連中がコレ、か…
…ま、緊張感はともかくとして威勢がいいのは悪くない
楽団だかエンターテインメントだか、何だか知らんが
遊び感覚で命の取り合いを挑んで来たんだ
文字通り…死ぬほど後悔させてやる
…既に一度は死んでたな、貴様ら
攻防の駆け引きを【第六感】に任せ
複数体の敵が固まっているところへ飛び込みUCを発動
援護射撃を行う者がいれば、背中は任せて前線で思い切り暴れさせて貰おう
剣を大きく薙ぎ払う【範囲攻撃】で巻き込む敵を増やし
強襲により【恐怖をあたえる】ことで相手を混乱に陥れられれば重畳
喰い残しは出さないのが流儀だ
当然、貴様らも一匹たりとて此処から逃しはしないさ
伊美砂・アクアノート
【POW】ーーー全く。宴に乱入するとは、無粋もいいとこぞね。乱痴気騒ぎは地獄でするが良えちや。【羅漢銭・無影撃】【地形の利用5、暗視5、投擲5、スナイパー5、援護射撃5、拠点防御5】 灯りを持たず、遮蔽に隠れながらコイン投擲による狙撃。一箇所に留まらず、位置を変えながら、コインを弾く音のみを響かせて射撃を続ける。 …死んでも治らんとは、業が深い連中ぞね。楽団を名乗るんやったら、ちっとは風情や粋っちゅうモンを持って来んさい。 …宴の会場に敵が流れ込むコトの無いように、進行の妨害を試みる。接敵されたら、銃器以外の武器で音を出さぬように迎撃。距離を確保したら射撃を再開する。
ジャック・ソウル
【ペンドラゴン】で行動
【心情】
来たね、来たね。デッドラインを超えるのはユー達だよ。いや、とっくにデッドラインは超えてたね。
最高のエンターテインメントならミー達がユー達に提供してあげるよ♪ サァサァ、ショータイムの始まりだよ!
UC【ブレイズフレイム】をアイテム【ジャグリングクラブ】に炎を付け技能【挑発】【おびき寄せ】【だまし討ち】でスケルトンを翻弄、味方の攻撃が当たりやすいように誘導する。 あれ?楽しくなかったかな?顔が引きつってるよ?サァもっと笑ってよ!
アドリブ大歓迎。
カイム・クローバー
【ペンドラゴン】で行動
ホーンテッド・カンパニー?おいおい、ダサイ名前だな。俺が良い名前つけてやるよ。んー…そうだな…(顎に手を当て考え込み)お笑い乞食集団ってのはどーだ?頭文字とってO・K・Sってトコか?住民を食い物にしてるお笑い軍団にピッタリだ
【S】
大剣を持って接近戦と洒落込むか。【属性攻撃】【二回攻撃】【鎧砕き】【なぎ払い】【串刺し】にUCを用いて前衛で派手にやるぜ。連中も剣持ってるみてーだし、剣士として格の違いってやつを…おい、コラ!何、骨操作してやがる!プライドねーのか、てめぇは!
攻撃には【見切り】【武器受け】使用。
【挑発】使用で後衛には通さねぇぜ?行くなら俺を倒してからにするんだな
レイ・キャスケット
【ペンドラゴン】で行動
うーわー…典型的なダメ系デスメタバンドのノリ…(ドン引き)
幸せなのは君達の頭の中…あれ、脳みそ腐り落ちて無なかったりする?【挑発】
(カイムのおにーさんの命名には大ウケ)
【W】
――広角全周 出力再収束 タイプ・ウィザードミサイル――
UC≪二重可変の三稜鏡≫で球状展開した魔力場から棘を飛ばすように光【属性攻撃】の【誘導弾】を【高速詠唱】で【援護射撃】
地面に刺さった光の棘は地場を浄化
神聖なる場は死者の行動を阻害し、召喚はできてもは数も少なく力も不完全のはず
場の固定と攻撃の誘導にかなり集中力を割いてるから動けないけど、みんなのこと信頼してるし大丈夫、でしょ?
※アドリブ連携歓迎
●一匹残さず
「ホーンテッド・カンパニー?おいおい、ダサイ名前だな。俺が良い名前つけてやるよ。」
襲いかかる骸骨を相手にしながら呟くカイム。そうだな、と考える余裕を見せつつも敵の剣戟を見切り避ける。生まれた隙にすかさず一発大きな切れ目を入れ、楽々と一体を地へ葬る。
そして後ろから振り下ろされた錆びたナイフを己の大剣で受け衝撃波が走る。その波に気付かされるように…同時に、はっとして告げた。
「お笑い乞食集団ってのはどーだ?頭文字とってO・K・Sってトコか?」
「どうも~ご飯…恵んでくだせぇ…お笑い乞食集団、OKSです☆…ってダセェエエ!!」
ノッてくれるな。しかも突っ込んでくれるな。中々なネーミングとノリツッコミに思わず後方で吹き出すレイ。あとその名乗りの後半はどっちかというと漫才集団よりもアイドルグループだよな?
そのノリが気に入ったのかカイムもその反応にははっと大きく笑う。
「住民を食い物にしてるお笑い軍団にピッタリだ」
つけた名前に自信があるのか単なる挑発か、ニッと笑いながら言い放つ。勿論馬鹿にされた骸骨達はたまったものじゃない。先頭の一匹が怒りに任せて剣を振り回す。
「てめぇ言ってくれるじゃねぇかァア!!」
威嚇しながら錆びたナイフをカイムに向かって振りかぶるが、その刃は空虚を切る。変わりに身体に受け止める、カイムの大剣。その大きな衝撃に耐えられず身体の骨が斬撃を起点に真っ二つ。がらんと音を立てて地に落ちる骨屑。その様子を見つめ動かない骸骨達にかかってこいよと言うように、くいと指で示唆する。
気が短い骸骨達は群を為して襲いかかる。剣戟対決で行こうじゃないかと自信満々に黒く輝く大剣を構える。単純で単調な攻撃。ワンパターンで振ってくる剣などカイムには余裕で見切られ、剣で受け流される。
フッと余裕の笑みを見せた直後だった。ケケッ、と声を漏らす骸骨に違和感を感じ視線を正面の敵からずらすと、死角から鋭利な骨がカイムに飛んできていて。…これは、回避が間に合わな─
─い、と感じた瞬間に視界に入る銀の斬撃。迫る脅威を音を立てて叩き割ったのはノワール。
……訪れる、一瞬の謎の間。
「…卑劣なものだな。」
何かを察したノワールは、カイムにそう零すのだった。
「…プライドねーのか、てめぇは!!」
骸骨集団を切り伏せる一撃はその怒りを再現するように激しい紫電を纏う。目にも止まらぬ速さで突かれたそれは正面の骨を刺し砕き、纏う紫電が周囲の骸骨をも感電させる。続けて振り抜かれたリーチの長い剣は一遍に多くの骨を攫っていき、1つの波動のように敵を薙ぎ払った。
…剣技で真剣勝負をするつもりだった、のに。単純な剣の技術ではどうやっても勝てないと敵は判断したようだ。その結果怒りを買い、こうして大雑把に薙ぎ払われているわけだが。それに対抗しようと遠くで徒党を組んでいた別の骸骨グループがまたバラバラと襲いかかる…前に。そう思考した個体は銀の斬撃で切り刻まれ、何もできることなく朽ちた。
派手な戦闘に乗じ敵地に紛れ込んだノワールが無駄のないしなやかな動きで骸骨を切り刻む。気付けば目の前に殺人…殺骨キラーが現れるというお化け屋敷顔負けのホラーを経験した骸骨達の腰が引ける。その怯えも全く気に留めず、彼女は強い信念のままに動き回り、その武器を縦横無尽に振るう。
…血華、舞い散らすは悪夢が如く。
「くっそ…このど素人がッッ!!全然楽しくねェッ!!俺達のエンターテインメントを潰す気かッ!?」
負け犬の遠吠えにしか聞こえないが、激しい斬撃を受けた骸骨達は叫び散らす。
(…個別に掃討してもキリがないな。どうにか一遍に潰せないものか)
騒ぐ骸骨の群れを前にして思うノワールの心に、答える仲間がいた。
「最高のエンターテインメントならミー達がユー達に提供してあげるよ♪ サァサァ、ショータイムの始まりだよ!」
ジャックは懐からジャグリングクラブを取り出し、それに引火する。─宴のパフォーマンスで見せた、炎のジャグリング。それが今度は、戦闘用として牙をむく。
投擲。命中したクラブは骨を折りその骸骨の周辺地帯ごと燃やす。火に恐れ慄く骸骨の周りをひゅんひゅんと嘲るように飛び回る新たなジャグリングクラブ。
「ほらほら!3つ、4つ…まだまだ増えるよ?」
彼の手から増えてゆく炎のジャグリングクラブは踊るように、敵の逃げ道を指定するようなコースを描き着弾する。気がつけば彼等は、団子のように纏まって住宅街の壁を背に追いやられてしまっていた。
「…あれ、脳みそ腐り落ちて無かったりする?」
まんまと嵌められ集められた骸骨達。ジャックとコンタクトをとり把握していた位置へと歩み寄る。トントンと自分の顬を指で叩き挑発気味に言うレイは、虹の衣に魔力を通す。頼れる仲間がいるし、敵は既に袋小路。自分が動けなくとも、問題ない。
――広角全周 出力再収束 タイプ・ウィザードミサイル――
彼女が纏っていた付与の羽衣が小さく収束され光を放つ球へとその姿を変えていく。
「集めて集めて…」
充分に収束され光量が増す。夜闇にひとつ、強く眩しく存在を主張するそれは…不気味な雰囲気を退け、感じる恐怖を和らげる聖なる光。
「…その身を放て!」
号令と共に、溢れんばかりの光が爆ぜる。光球から分かたれる無数のレーザー。それは骨の群れに満遍なく降り注ぎ、命中した者を灼いていく。
光の棘は骸骨の源、死体を無理矢理動かす呪いのような闇の魔力に作用し、浄化を促す。悪寒が走る程に不気味な唸り声を上げながら目に見えるように苦しむ骸骨達。炎のジャグリングで上手く誘導され、1箇所に纏められ、刺すように降り注ぐ光に怯み動きが鈍った骸骨達を追撃するのは、2つの刃。
「遊び感覚で命の取り合いを挑んで来たんだ、文字通り…死ぬほど後悔させてやる」
「今度は純粋な剣での勝負だ。光が降ったって、お前も骨を使ったし文句ねぇよな」
──鋭く光る紫電と無数の剣閃が走り、また大量の骨が散った。
驚くべきスピードで葬られてゆく仲間。他の村では、集落では…無双だった筈なのに。予想外の敗北ルートに絶句する、満身創痍の生き残りの骸骨。その姿に狂気的に声をかけるのは、ジャック。
「あれ?楽しくなかったかな?顔が引きつってるよ?サァもっと笑ってよ!」
何故だ、何故…自分達よりも、彼等が、怖い?
その答えは、聞く余地すら与えられることは無かった。
こそり。激戦区の裏。あちらに残っている最後の一体がやられたか──
状況を確認し進む彼等…骸骨の残党は、見つからないように静かにある場所へと向かっていた。直前まで猟兵達がいたホールの入口。あの中に獲物がいるのでは、頭が切れる個体がそう考えたのだ。せめて自分達だけでも奴等に楽しみを、と進行する。
「…やっぱり来たがね。見張ってて正解だっちゃ」
しかしその道も阻まれることとなる。キィン!と耳につく音がしたと思えば銃弾のようなものが一体の身体を貫く。
「全く。宴に乱入するとは、無粋もいいとこぞね。乱痴気騒ぎは地獄でするが良えちや。」
見つかっていた。どこからか聞こえた声と飛んできた銃弾…のようなコインに。周囲を見渡し索敵をする骸骨達。しかし目が利く彼等にも、オブジェクトの多い闇夜の街からは人影が見つけられない。
響くのは硬い金属音。音を頼りにナイフを掲げ捜索するが、声の主、伊美砂の姿を捉えることは出来ず。キン、と高い音が聞こえる度に四方から殺傷力の高いコインが飛び、数少ない仲間に被弾する。犠牲が出る度に攻撃の方向を捜索するが次の瞬間には別の場所から、そこへ向かうとまた別の場所から…遮蔽物を上手く利用し動き回る伊美砂の姿を捉えることはできなかった。
為す術なく、いなくなっていく、仲間達。…これでは楽団ではなく、ソロではないか。
「楽団を名乗るんやったら、ちっとは風情や粋っちゅうモンを持って来んさい。」
探していた声が後ろから聞こえたかと思うと、コインを向ける彼女の姿。
…敵わない。限界を感じた最後の一体は両手を上げ許しを乞うポーズをとる。しかしそれも虚しく。騒ぎに気が付き、残党を葬ろうとゆったり歩いてくるひとつの闇。
「喰い残しは出さないのが流儀だ」
骨身に数本の直線が走る。やがてその線を起点に形が崩れ…最後の骸骨も、静かに土に還っていったのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
第3章 集団戦
『堕ちた死体』
|
POW : 噛み付き攻撃
【歯】を向けた対象に、【噛み付くこと】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD : 一度噛まれると群れる
【他の堕ちた死体の攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【追撃噛み付き攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : 仲間を増やす
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【堕ちた死体】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:井渡
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●世代交代
「老骨が朽ちたか…」
土の栄養分と成り果てた骨屑を踏みつけ歩くのは、無数のゾンビ。
「まぁいい、所詮過去の遺骨。新しい時代は新しい死体…新参者が作っていかなくてはな」
─ゆくぞ、同志達よ。
ボコボコと地面から手が生え、顔を出す大量のゾンビ。
「新たな風を、吹かすのだ」
「「Death」」
天星・零
『次はゾンビですね。次は貴方方がお相手ですか?‥ふふ、なら‥』
「今度は俺と一緒に楽しい時間を過ごそうぜ!!」
人格を零から夕夜に変えて戦闘
万が一がないよう【第六感】を働かす+油断しない
【情報収集】で戦況や相手の攻撃を把握、躱せるような間合いを攻撃するごとに保つは前章と同じ
使用武器
A‥Ø
B‥グレイヴ・ロウ
C‥Punishment Blaster
Aで近接、同時にBやCの攻撃を組み合わせて間髪入れずに【フェイント】もいれ攻撃します
Cは相手との間合いによって【零距離射撃】
しばらくしたら
指定UCを使って【騙し討ち】Cの攻撃範囲上に移動させたり、叩きつけられるところに叩きつけ攻撃
武器の形状は零と夕夜で違う
ヴェル・ラルフ
★アドリブ・連携歓迎
新しい時代もなにも、君たち過去の残滓だからね?
そこのとこ、間違えないように。
SPD
さっき、音が解決の鍵になりそうだったね。僕はそういうの向いてないから、[時間稼ぎ]しながら囮になろうかな。
敵の攻撃は[フェイント]をかけて[敵を盾にする]ことで回避
武器は[宵いの剣]で[串刺し]して[生命力吸収]
生命力には富んでそうだよね。
陽動は複数が効果的かな。
【雄凰】、おいで。
美味しくなさそうだけど、蹴っても蹴っても起きてきそうだから、いい鍛練になるだろ。
(雄凰の性格はUCの秘密の設定参照)
世代交代なら、生きてる僕らに引導を渡してくれるかな。
●鳥と死体と、その罪と
「新しい時代もなにも、君たち過去の残滓だからね?」
アンデッド界隈の妙な上下関係に思わず漏らすヴェル。テンションの高い老人骸骨といい、クレイジーな輩ばかりだ。隣ではそれに動じず、不気味にクツクツと笑う零がいた。
「次は貴方方がお相手ですか?…ふふ」
なら、と呟いた零の姿が変貌していく。金の髪が、じわじわと銀色に染まる。蒼と銀の双眸を開いた彼は、今まで浮かべていた優しい笑みとは違う表情を見せた。
「今度は俺と一緒に楽しい時間を過ごそうぜ!!」
強い口調に不敵な笑み。天星零の別人格、夕夜が顕現したのだ。敵へと駆ける、その手には零とは違う、彼専用の武器。武器Øは先程片手に収まる刃であったが、人格の変貌に合わせてその形状は頭身ほどの巨大な物に変化した。小さな身体には不釣り合いかと思われるそれはしかし易々と振るわれゾンビの群れを切り伏せる。
振るわれる巨大刃に、次はこちらだと射程外へ離れ、安心しきったゾンビ達に不意の一撃が入る。地面から突き出す槍─先程は十字架だった、グレイヴ・ロウだ。またそれからも逃げると今度は虚空から骸骨の頭が。一瞬仲間の骸かと思いきや、そこから放たれる射撃。
次はこっちか、こっちかと右往左往する敵。夕夜が使いこなす3つの武器に翻弄され、思うように動くことが出来ず、数だけが減っていく。
視野を広く持ち状況分析をしながら、どんな状況でも油断せず戦闘をする彼には死角はなく。どれだけゾンビが噛みつきにこようがなぎ払われるだけだった。しかし多い個体と360°視点での戦闘は少しばかり効率が悪いと感じたのか。夕夜はある霊術を使用する。
─Karmic Retribution
指先を向けられたものは、自身が犯した罪に比例する重力に縛られる。人を襲い喰らった彼等の罪など、このユーベルコード効果を見ずともわかるが…想定通り、ゾンビ達には抗う余地のないほど強い力が働き、その体が沈み、重力に叩き潰され…時に宙を舞いPunishment Blasterの射程範囲内へと引き寄せられる。
─内一体が見せしめのように夕夜のそばに引き寄せられ、ビタンと地面に叩きつけられる。
「"楽しめたか?"」
最高に皮肉のこもった言葉と共に、零距離でその引き金が引かれた。
細身の剣、宵いの鈴による突きが死肉を貫く。貫かれたゾンビは唸るような悲鳴をあげ、まだだとヴェル目掛けて手を伸ばす。
指先が赤髪に届く寸前。その指がピタリと止まると思えば震え出し、先から徐々に枯れてゆく。
「…ふぅ。死人といっても生命力はあるんだね?ご馳走様」
刺傷から抜き取られたのは生命力。新参者と名乗っていたゾンビだが、その姿は無惨にも枯れ果て…骸骨とほぼ変わらないナリになってしまっていた。勿論立つ為の力も残されず、ヴェルが剣を抜き取ると同時に地へ付した。
(さっきは音が解決の鍵になりそうだった。なら─)
─自分は、その解決ができる猟兵の為に時間稼ぎを。
「雄凰、おいで。」
その呼び掛けに応じて影が通ったと思うと。それを追うように強い風が吹き、次の瞬間にはヴェルはいない。その姿をゾンビが見つけるよりも先に、一体が上から伸びた"脚"によって物凄い勢いで蹴り倒される。
見上げた空には、月の光を浴びる─白く美しい大きな蛇食鷲が翼を広げていて。その上にはヴェルが乗っていた。その存在をゾンビ達が認識すると同時か少し早いか、振り落とされたようにも見えるがヴェルが蛇食鷲、雄凰から落下してくる。落下地点の敵は華麗な剣閃によって捌かれ。
またそれと同じタイミングで雄凰は別のゾンビをなぎ倒す。落とされたことは予定外だったのか少し不満そうな顔をヴェルが浮かべるも、雄凰はさほど気にせず狩りを続けていた。
少々コミュニケーションに問題があるようではあるが、息はぴったり、相性は抜群な様に見える。風に紛れ、雄凰に目を奪われた彼等にはヴェル姿を認識することは出来ず。背中から刺された剣によって醜く崩れ落ちてゆく。
「世代交代なら、生きてる僕らに引導を渡してくれるかな。」
上手くその視線や行動を操られ集められ、ヴェルと雄凰で挟む形になったゾンビ集団の一角。…勿論、ヴェル達から逃れたゾンビ達も救いがある訳では無い。
己を沈ませ滅ぼすのは、己の罪の重さ。
「さぁ…お前が犯した罪はいくつだ?」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
伊美砂・アクアノート
【WIZ】さあてミナサマ始まるザマスよ? いやっふー! ゾンビだぜゾンビ!【ロープワーク5、早業5、投擲5、敵を盾にする5】 人格も武器も変更して、分銅鎖で攻撃。戦闘で得意な間合いは微妙な中距離なので、接近されたら鉈で斬りつけ暗器で刺して、一旦間合いを取る。逆に、距離が遠ければタロットカードをシャッフルして、投げつけるなどするよ。 さあ、笑いましょう! このワタシは楽しんであげる、笑ってあげる! 心から愛を込めて、だってワタシはいつだって楽しいし! 支離滅裂に笑いながら、間合いだけは精密に確保する …にゃはは、お祭りは終わるのさ。夢は醒めて、日常に帰らないとねぇ。祝祭って、そういうモノでしょ?
ノワール・コルネイユ
一度死んだ身で、ああも騒がしいとはな
死人は死人らしく物言わずに眠っていれば良いだろうに
もう一度墓の下へ送ってやろうか
一匹一匹確実に仕留めて数を減らす
敵に群がられた時は囲まれる前に距離を取り直すか
頭を踏み越えるなりして囲まれない様に立ち回る
UCは攻撃力重視で発動
隙があれば【2回攻撃】で胴に一撃目、頭に二撃目とで確実に仕留める
進路を複数体に阻まれれば【範囲攻撃】で薙ぎ倒す
お前達は皆死んでいて、既に終わっている存在だ
その身も命も、呪縛の様に現世に繋ぎ留められているだけに過ぎん
そんな連中に新しい時を紡げる訳があるものか
ま…せめて、あの世では慎ましく過ごすことだな
存外に騒がしいところかもしれんが
●死人に宴は似合わない
「さあてミナサマ始まるザマスよ?」
開幕宣言をするのは伊美砂。そういえば先程から全く語尾や口調が安定していない。どうやら目まぐるしい速さで彼女の中身は入れ替わっているようだ、が。どの人格であってもその立場は全く変わらない。
「いやっふー!ゾンビだぜゾンビ!」
嬉嬉として叫びを上げ、笑みを浮かべたまま楽しそうに群れへと突入していく伊美砂。その手に握られるのは今までのようなコインではなく。
ある程度の距離まで近づいたところで、シャンと音を立てて伸ばされるのは分銅鎖。投げられた先端の分銅は襲いくるゾンビの顔面を殴りつけ歯や骨をへし折り、その鎖は敵に巻き付き、締め付け、なぎ倒す。
恐ろしい武器ではあるが、特性上絶妙な間合いが重要となる。見越してか鎖を潜り抜け、ホラーシューティングゲームのように眼前に襲いかかったゾンビ達…に屈する伊美砂ではない。手早く繰り出されたのは鉈の刃によってその首は落とされる。回り込んだゾンビの接近に気付いた彼女はその流れで、くるりと手を回し指に括られ隠し持っていた寸鉄で体を突き刺す。
痛みに怯んだ敵を見ながら、その動作中に迫った敵集団との距離に気付くとまた鉈の刃で退路方面の敵を切り裂き大きくバックステップ。そして分銅鎖での攻撃を再開する。どれだけハイテンションな伊美砂でも、有利な間合いの確保を怠ることは無かった。
そんな彼女の近くで、別の斬撃がゾンビの頭を弾き飛ばす。
「死人は死人らしく物言わずに眠っていれば良いだろうに」
飛ぶ血と共に、凛と固く強い意志を持った紅の瞳が爛々と輝く。二振りの剣でゾンビ達を斬り裂いてゆくのはノワール。一体ずつ確実に仕留めて行くスタイルで攻めるノワールは、群れるゾンビの頭を身軽に踏み抜き囲まれつつあった中心から離脱し、その戦闘スタイルに優位な場所へと降り立ちまた一体と剣閃を浴びせる。
しかし斬っても斬ってもその数が減っている気がしない。1度倒れたゾンビはどういう原理かまた立ち上がり襲いかかるのだ。戦闘力こそ落ち、2度目の復活は無いようであるが。
どれが1度朽ちたゾンビでどれがまだ倒されていないゾンビなのか見分けがつかない。ただノワールは怯むことなく目の前のゾンビを斬り伏せていく。
それを援護するかのように、鋭利なタロットカードが視界端から飛び群れに突き刺さる。
「さあ、笑いましょう!」
「このワタシは楽しんであげる、笑ってあげる!」
「心から愛を込めて、だってワタシはいつだって楽しいし!」
自分周囲の敵が片付き援護に来た伊美砂の口からは絶えず前向きで明るい言葉が飛び出す。人々を守る光として、多彩な攻撃で飽きさせない戦いを繰り広げ、さぞ楽しそうな明るいオーラを放っている。
疫病楽団とは違う。まさに彼女が本物のパフォーマーというようだった。
奇術札・紙馘剣と。得意の投擲技術で投げられた鋭利なカードが遠くからも高命中でゾンビの体を捉えていく。反撃をと伊美砂の方へ敵が向かうとそれは分銅鎖の射程範囲内…そうして数の減った敵をノワールが斬る。胴に1つと、すかさず次のタイミングで頭を斬り落とす二段斬りで仕留める。
「お前達は皆死んでいて、既に終わっている存在だ。その身も命も、呪縛の様に現世に繋ぎ留められているだけに過ぎん」
銀剣が月の光を返す。ユーベルコードによって攻撃力に特化したそれが、ゾンビの血を求めるように持ち主の攻撃を待ちわびているようにも見える。ノワールは淡々と思いを告げ、魔を祓う銀の剣を構えた。
「そんな連中に新しい時を紡げる訳があるものか」
振り抜かれた二本は抵抗を感じさせず滑らかに対象に切傷を刻んだ。一瞬の間の後、バラバラと部位ごとに地に落ちていく肉片を見つめ。もう生き返ることは無いだろうと他のゾンビを睨み付ける。
次は、お前達だと。
「…にゃはは、お祭りは終わるのさ。夢は醒めて、日常に帰らないとねぇ。祝祭って、そういうモノでしょ?」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
清川・シャル
へぃへぃ、ゾンビィですね?
地獄に突っ返して差し上げましょう
オカルト大好きなので、リアルにゾンビを狩れる日が来るとは感激ですね
と、軽口はこれくらいに
聴覚は生きてるでしょうか?
amanecerを呼び出し、音圧で聴覚、熱光線で視覚と身体を焼き切る攻撃を仕掛けます
全力魔法、範囲攻撃、属性攻撃、一斉発射、スナイパー、串刺し、衝撃波
すかさずぐーちゃんΩを
フレシェット弾を込めておきます
念動力、追跡、毒使い、操縦、マヒ攻撃、早業、吹き飛ばし
中身が跳ね返ってきたら危険なので氷の盾で防御
ある程度片付けたらそーちゃんでUC
敵の攻撃(特にPとS)は見切りカウンター
Wには気絶攻撃
地面で永眠しててくださいな♪
チャド・アランデル
【心情】
彼らは音により命を繋いでたんだねー。
そうなってくると、その音の力はどこから来たのかが気になるねー。
アイテムから【チャドの追跡用デバイス】を使用して、魔力の流れを読んでみるよー!
何かしら痕跡が見つかるなら、その方向に何かないか【情報収集】。
【野生の勘】で何か感じないか、【動物と話す】で生き物がいたら何か知らないか聞いてみたいかなー。
ゾンビさん達も忘れちゃいけないよねー。
「風の音に耳を澄ませる」とか、「新たな風」という表現から風に縁があるのかなー?とも考えちゃうねー。
何はともあれ、【ガチキマイラ】で回復しながら戦闘するよー!
【戦闘】
【ガチキマイラ】使用
回避主体、弱った(倒しやすい)敵優先
レイ・キャスケット
【ペンドラゴン】
【P】
骨が老害でゾンビが新参…アンデッド界隈にもいろいろあるんだね
でも死者ってちっとも新しくないからね?過去の遺物だからね??
壁はジャックくんにお任せして、カイムのおにーさんと違う方向から魔法掃射をかけるよ
UCによる魔炎の弾丸の嵐を【属性攻撃・高速詠唱】
――前面展開 全速射出 タイプ・バレットフィーバー――
ねぇねぇカイムのおにーさん。こういうときってさ、ハチの巣にしてやるぜとか言うんだっけ?とか前ばっかり集中して油断してたら突然足首を掴まれて悲鳴をあげ
地面の下に隠れていた死体に噛みつかれちゃう
えええ、大丈夫なのボクゾンビになっちゃったりしない!?
※アドリブ連携歓迎
カイム・クローバー
【ペンドラゴン】で行動
へぇ、アンデッドの世界にも古参、新参があるのか?新しい発見だな。別に嬉しくはねぇけどよ。さっさと飲みに戻らなきゃ、住民連中に俺の分が飲み干されちまうから、速攻で片付けさせてもらうぜ!
【P】
新たな風は吹かねぇよ。お前らも先輩の後を直ぐに追うさ。
【二回攻撃】【属性攻撃】【なぎ払い】【早業】、紫雷の魔力を込めた弾丸のUCでゾンビ連中を撃ち抜くぜ。接近戦が主な攻撃方法なんだろ?ならこっちは遠距離に徹して距離を開けて戦うぜ。ジャックの壁で動きを阻害しつつ、見えるのから叩いていく。どこぞのゾンビ映画みてーに噛まれてうー…うー…って言いたくないからな? 必要なら【援護射撃】だ。
ジャック・ソウル
【ペンドラゴン】で行動
【心情】 へー、ゾンビのほうが新参なんだね。ちょっと驚きだよ。それよりも早く倒してパーティーの続きを楽しみたいよ!
噛みつかれると厄介だから、壁を作って念のためにカボチャヘッド3つを攻撃用に残してっと、これで少しは障害になるかな。
技能【時間稼ぎ】【罠使い】UCのJack the Trickで迫り来るゾンビ達の前に 壁になるように動かして進行を食い止め、カムイさんとレイさんに攻撃してらい援護に回る倒し損なったり、壁を抜けてきたら攻撃に参加する。
天星・零
『ふふ‥死者は生者を脅かすものではないというのに‥』
「遊び足りないなら遊んでやる。お前達のいう楽しい時間でな!」
万が一のことがないよう【第六感】
指定UCを使い
夕夜と零で戦闘
間合いを保ったり、グレイヴ・ロウ、星天の書-零-の【オーラ防御】などで守り
夕夜はPunishment Blasterで遠距離から砲撃しながらアシストしつつ敵を狙い可能なら【ゼロ距離射撃】やグレイヴ・ロウ
UC【Karmic Retribution】で敵を攻撃範囲上に移動させる
零は夕夜の支援をもらいつつØで
【フェイント】をかけつつ、時には背後から【騙し討ち】常に動いて近接
最後に零と夕夜でX字にØで敵を切り裂く
キャラ口調ステシ参照
●弾幕要塞ペンドラゴン
遺骨と遺体の上下関係にそれぞれ疑問や興味を持ちながらも戦闘する猟兵達。
「へぃへぃ、ゾンビィですね?地獄に突っ返して差し上げましょう」
戦いに加わった清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)は、ゾンビ狩りに前向きな姿勢のようだった。蠢く不気味な影、目の前を埋め尽くす大量の死体は中々ショッキングな光景である筈だが。
「オカルト大好きなので、リアルにゾンビを狩れる日が来るとは感激ですね」
と。小さくか弱く見える彼女であるが、表情も明るくどこかワクワクしながらゾンビ達と対峙する。向かってくるゾンビなど意に介さずamanecer、と自身の武器の1つである球体スピーカー群を呼び出しゾンビ群の方へと向けると、
スピーカーは本来の、音を発するという仕事を全うした。
ただこのスピーカーから発されたのは殺傷力の高い音。ダイナミクスなどもはや無い、限界までマキシマイザーされ限界までゲインを上げたような超音圧がゾンビの鼓膜を襲い、それだけに留まらずamanecerから共に発された熱光線によってその身は焼かれ、なぎ払われる。
しかしまだ攻撃は終わらない。すかさず敵の動く暇など与えず、立て続けにグレネードランチャーぐーちゃんΩを構えエイミング、放ったのは散弾型フレシェット弾。銃口を離れた矢のような弾は空中でいくつもの矢をばら撒き、一発につき一体に留まらずゾンビの集団を纏めて相手にしていた。
その鬼のような怒涛の攻撃はオーバーキル必至であるように見えるが、これに屈するゾンビではない。フレシェット弾や熱光線によって倒れた筈の体はまた動き始め起き上がる。弾の跳ね返りを危惧し氷の盾に隠れながら様子を見ていたが、ならばもう一度とぐーちゃんΩにて射撃を開始する─その隙に、別方向から別のゾンビが迫り来る。
しかし、彼女に近付く前に破壊力抜群の弾丸がゾンビを仕留める。その音で接近に気付くシャル。
「シャルちゃんこっち!」
次いで聞き馴染みのある声が後ろから聞こえ、振り向き安全を確認すると前方からの襲撃を警戒しながらバックステップを踏んで後退する。
「新たな風は吹かねぇよ。お前らも先輩の後を直ぐに追うさ。」
――前面展開 全速射出 タイプ・バレットフィーバー――
シャルを狙うゾンビ達に放たれたのは、カイムの二丁拳銃オルトロスによる銃弾の嵐と、二重可変の三稜鏡─レイの付与の羽衣から放たれる魔炎弾。
その後退を手助けするように、2つの遠距離型ユーベルコードの一斉射撃がゾンビ達を襲う。ある程度まで下がると、防壁になるように動くカボチャヘッドがシャルの目の前に飛んでくる。一体ではなく、何体かが積み重なって。まるで壁が動いてきたようだ。
「シャルさん、大丈夫かい?」
カボチャヘッドを操っていたジャックが心配そうに声をかける。ゆらゆらと周囲に浮遊する無数のカボチャヘッド。それらが並び積み重なって壁を作り、必要最低限のその隙間からレイとカイムの2人が射撃を行ってゾンビ達を仕留めているのだ。辿り着いた防壁。怪我は無いかとカイムもシャルを心配するが、彼女に傷はなかった。
…安全な防壁の内側は、見知った顔ばかりでどこか安心感があった。
「なるほど、篭城戦ですね」
近接攻撃に特化したゾンビには遠距離からの射撃が有効か。仲間達の作戦に乗るべくシャルはぐーちゃんΩを構え直す。それを見てカイムも二丁拳銃を構え直す。
「この後には酒…いやパーティーが待ってんだ。さっさと土に帰りやがれ」
「あー、ボクも早くあのパーティーに戻りたいな。ホラーとかいい加減嫌だし」
─合図もなく。
魔炎弾と二丁拳銃、そしてフレシェット弾が加わり一斉射撃が再開した。その夥しい量の飛び道具による弾幕は機動力の鈍ったゾンビには避けられるはずもなく、片っ端から蹴散らされていき。近付いてこようものなら持て余したジャックのカボチャヘッドが突撃し、その体を跳ね飛ばす。ほぼ無双状態だった。
「砲台みっつは頼もしいなぁ。…こういうときってさ、ハチの巣にしてやるぜとか言うんだっけ?」
安全地帯で面白がって射撃を続けているレイ。だがその足元に、ふと違和感を感じた。
予兆無くボコリと土から生えてきたのは、死体の上半身。味方側から聞こえた叫び声に、ジャックは一旦ゾンビを完全シャットアウトする。
「どうした!?」
レイの足元には土に半分埋まった動かない一体のゾンビがいた。反撃をしたのか倒すことはできたようだが、突然土から出てきて彼女の足に噛みついたらしい。
「えええ、大丈夫なのボクゾンビになっちゃったりしない!?」
映画やゲームでよくある展開だ。慌てて足の傷に触れ、そこから腐食したりしていないか入念に確かめ始める。
「ウイルスとかで感染するわけじゃなさそうだから、大丈夫だよー」
そんなレイにフォローしたのは、疫病楽団との戦いの経験が豊富なチャド。そう、骸骨戦では…音が、彼等の根源かつ仲間を増やすウイルス、感染経路であった。そっと、環境音に耳を澄ませる。
かすかな、はっきりと聞こえる音ではないが…低く唸るような、腹底に響くような声が、ずっとこの場にある気がする。…あるかないか、微妙な音。確証はないが、もしこの音が根源となるのなら。
チャドはゴーグル型の追跡用デバイスを立ち上げ、装着する。周囲を見渡すと魔力に反応し浮かび上がる電子の文字。それを眺め、得られる情報を読み解いてゆく。
それを見て、ジャックは何かを確認するように味方に視線と、言葉で説明すると長いと感じたのか、これからする行動についての簡潔なジェスチャーを送る。
必要最低限、といったような動きだったが、パフォーマンスに長けたジャックのジェスチャーはわかりやすい。というか、皆が同じことを考えたのではなかろうか。その意味を、しっかりとそれぞれが受け取った。
仲間を信じ、ジャックはチャドの視界を遮らないように敵をシャットアウトしていたカボチャヘッドを動かす。するとその隙間から。物凄い量のゾンビが一斉に、なだれ込むように溢れ出してきた。個々での対処は簡単ではないだろう。
ただ、想定済みだ。
解析中のチャドに攻撃が行くことを防ぐように、シャルとカイムが背中合わせに息のあった連携で一斉射撃、敵に弾幕を仕掛ける。彼が痕跡を追い前へと進むとその道を切り開くように、視界を塞がぬようレイが魔炎弾を掃射し。調べ終わった用無しの通路はジャックがすぐさまカボチャヘッドで完璧に遮断し敵の接近を防いだ。
その様はまるで、チャドを守る1つの要塞のようだった。各方面から牽制され進行することもままならないゾンビ達は、抵抗する術なく自らの力の源を暴かれてゆく。
彼の辿った魔力の痕跡は、やがて最奥に佇む一体のゾンビへと行き着く。チャドの捜索の動きが止まり、視線が1点へと向けられたことからその場の全員が意識を共有する。
あれが、頭か。
●狂騒の終わり
ホテル・ペンドラゴン組が暴き、遠距離からの弾幕によって、ゾンビの肉壁が薄くなり開かれつつある敵将への道。持ち場で戦いながらも始終を見て、そこへ突っ込んでいった影がふたつ。
『ふふ‥死者は生者を脅かすものではないというのに‥』
「遊び足りないなら遊んでやる。お前達のいう楽しい時間でな!」
敵将へ向かうのは、夕夜と…零。1つの体に宿っていた筈の2つの人格が形を持って顕現している。だがゾンビも無抵抗で音の主へ辿り着かせる気はない。向かってきた零達を残った勢力で潰しにかかった。
零は構わぬとそのまま前へ突っ込む。彼に噛み付こうと襲いかかったゾンビだが、それは夕夜のPunishment Blasterの射撃によって、逃した敵もグレイヴ・ロウの槍によって阻まれる。最初に比べれば減った頭数。その量を仕留めるのは比較的簡単に思えた。
そして前に出たのは零だけじゃない。
「大人しく地獄へ…Welcome!」
一体のゾンビに叩きつけられた金棒そーちゃんの一撃、そのえげつない威力によって生まれた衝撃波は地を割り他のゾンビをも吹き飛ばす。倒れ伏すゾンビはまた起き上がろうとするが、弱ったゾンビの復活を許さないチャドが追い打ちとその肉を喰いちぎる。
「1回倒れたならそのままでいてくれるかなー」
「地面で永眠しててくださいな♪」
もう、残り少ない。
敵将ゾンビへの道を開けるように、零の進路上の敵をKarmic Retributionの重力操作で左右に割り地面に叩きつける。余った直線上の敵は零自身が星天の書-零-からの霊壁でガードしつつØの刃で切り裂き、抜かれ後ろから追う敵はカボチャヘッドの後ろから飛ぶ援護射撃が仕留めていく。
金と銀の進行を阻める者は、誰もいない。
『楽しい時間は、終わりです』
いつの間にか前線に上がってきていた夕夜と零、交錯する2つの斬撃が音の主を斬り裂いた。
その喉から発されていた不気味な重低音は途切れ、ゾンビは倒れ伏す。例に習って復活があるかと危惧し零達は刃を向けたが、その体が起き上がることは無く。周りの生き残ったゾンビ達が倒れ始める。まるでその音で命を繋いでいたかのように。
疫病楽団の、ホーンテッド・カンパニーという組織のコアは破壊され。
その悪夢は、終わった。
●夜明け
─どれくらいの時間が、経っただろう。
敵将ゾンビを討ち取った後、全ての死体が消滅したことを確認し、猟兵達それぞれの強い希望でパーティーに戻った。が、宴はもう終盤。
酒を入れすぎてヘロヘロになった男達に、騒ぎ疲れて眠そうな子供。騒がしかったステージも、演目がしっとりとしたものに変わっていてまさに締めといった所だ。
それでもと。終わりかけでもパーティーの余韻を楽しもうと猟兵達は騒ぎ散らした。元気だった幹事は酒に酔い潰れ、走り回っていたシェフが片付けを始めていたとしても。
その後すぐお開きになってしまったのだが、足りないと猟兵達はそのホールで騒ぎ続けた。血腥い悪夢の夜を塗り替えるように。その時間を取り戻すように。
気付けば、平和な村には朝日が昇っていた。
成功
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