ケルベロス・ウォー②〜コレジャナイグランドロンロボ!
●前日譚:決戦都市レッドリーフにて建造中。
「えっ!? グランドロンロボの建造進捗確認、ですか!?」
「そうだ。今はどれくらい進んでいるのだ?」
|全世界決戦体制《ケルベロス・ウォー》、発動。
それに伴い特務機関DIVIDEの要請を受けた決戦都市では、金属の肉体を持つ鋼の妖精種族『グランドロン』たちが拠点防衛機構の建造に乗り出していた。
グランドロンロボ。
それは防衛に特化した巨大なロボであり、複数完成させることができれば防衛以外に戦力と資源を注ぎ込むことが可能となる最強の兵器である。
今も、各地で数々のグランドロンロボが完成しており、それほど間を置かずに目標数に到達するだろう。
だが……この決戦都市では、進捗が順調ではなかった。
「時間も十分あるし、人手も足りている。予算も言い値を支払ったろう。……何が問題なのだ?」
「……」
「……黙っていてはわからん。言ってくれないか? こちらにできる用意はしようではないか」
水、食事、大気、睡眠を一切必要とせず、それらがなくても不快に感じることがないグランドロンたちは、文字通り不眠不休で作業に専念することができる。
だが、この都市にいる彼らが建造中のグランドロンロボは予定の期日になっても未完成。
未だ幕に覆われ隠されており、その全貌は秘されていた。
何故遅れているのかを問うべく、進捗を伺いに来た都市の責任者である市長の来訪を受けて、グランドロンたちは気まずそうに顔を逸らしている。
「……我々は、その、何というか、な……」
「……見せてもらうぞ」
「あ、待っ!」
業を煮やした市長は、グランドロンたちが制止する間もなく幕を捲って内側に入る。
そしてそびえ立つグランドロンロボを見上げ、目を大きく開いて、……唖然とする。
「……コレ、は……なんと、も……独創的な、デザイン、だな……?」
「……建造途中で気づいたのですが……我々の、美的センスが、……全員、壊滅的だったのです……!」
そこにあったのは、四角いパーツで構成された身体のロボ。
手は丸い鉄球と三角コーンのようなドリルが取り付けられ、頭部の顔は線を引かれただけの簡易的な造形。
それはまるで、小学生の工作のようなグランドロンロボであった。
絞り出すように、自分たちの芸術センスの無さを恥じ入るグランドロンたち。
兵器を作る職人としての技量は卓越していたが……デザインに関しては、無頓着なものしかいなかったのだ。
「性能は、機能は! しっかりと、仕様通りになってます! しかし……しかし! これじゃない、コレジャナイんです!」
「もうちょっと、こう、かっこよさというか……我々の造った兵器を悪くは言いたくないんですが、これじゃなくってね……!」
「……ケルベロスに、猟兵たちに応援を頼もう。彼らに、外見を取り繕ってもらおう」
●招集:建造されたグランドロンロボはコレジャナイと言われておりますがそれは外面だけの評価であって防衛機能としては十分成り立っているものであるとのことです!
「どうも皆様こんにちは! 是非ともご協力をよろしくお願いいたします!」
ケルベロスディバイドの特務機関『DIVIDE』の一員であるミミック、紅葉(歩く宅配便・f40976)。
ケルベロス・ウォーの最中、彼はとある決戦都市の要請を受けてグリモアによる援軍要請を行うことになった。
「行き先は決戦都市レッドリーフ! ここで建造中のグランドロンロボが、ビジュアル面に不備があると通達を受けました! 現状では出撃できない未完成との主張ですので、打開するべくこうして皆様にご協力を乞う次第です! 私個人の価値観としては味わい深く良いのではないかと思うのですがどうも現地の方の美意識には反するようです何とも言い難いことですが!」
紅葉の手によってプロジェクターで投影されるグランドロンロボは……それはそれは、独特なフォルムをしていた。
まさに、コレジャナイ。コレジャナイ、グランドロンロボとしか言いようがない。
「そこで皆様には、このグランドロンロボを完成と評することができるように整えてもらいたいとのことです!
装甲やシールドで表面を覆う、ペイントしたり外観を加工したり、あるいは武装や能力を追加するなど、様々なアプローチを試みてもらえれば幸いです!
少なくとも猟兵やケルベロスの手を加えたとあれば、恥も分散もとい誇らしく感じられることでしょう!」
目的は単純明快、このグランドロンロボをかっこよくすることだ。
技能や魔法、キャバリアやユーベルコードなど、思い思いの手段を用いてコレジャナイグランドロンロボをこれだ! としっくりくるグランドロンロボにしてもらえれば、この先の戦いで立派に拠点防衛機構の役目を果たしてくれるだろう。
「ご協力ありがとうございます! それでは皆様いってらっしゃいませ!」
紅葉は笑顔を浮かべたスマイルで、箱の中からグリモアを起動する。
現地に向かう猟兵たちに感謝を告げて、ゲートを展開するのだった。
リバーソン
こんにちは。リバーソンです。
マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきます。
今回のシナリオは一章構成です。ケルベロスディバイドの戦争シナリオとなります。
決戦都市レッドリーフで建造中のグランドロンロボをかっこよくすることが目的です。
コレジャナイ、で検索されると外観のイメージがおわかりいただけるでしょう。
プレイングボーナスは、『グランドロン達のロボ建造に協力する』または『防衛ロボにふさわしい武装を考案し、提案する』ことです。つまりかっこよくしてください。
オープニング公開後の断章はなく、すぐにプレイング受付開始となります。
プレイングの受付期間はタグにてお知らせいたします。
皆様、よろしくお願いいたします。
登場人物:グランドロンたち。
アスガルド神に神造された、金属の肉体を持つ妖精種族。
生きる鋼とも称される彼らは防衛と秘匿を司り、今回の戦争では拠点防衛機構グランドロンロボの建造に注力してくれています。
ここのシナリオに登場するグランドロンたちは、腕は良くとも芸術的な造形に不備があったようです。
作りたいものと実際にできるものの差異に苦しむこの気持ちは、きっとわかってくれるでしょう。
第1章 冒険
『建造、グランドロンロボ!』
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POW : 堅固な装甲やシールドを張り固める
SPD : デウスエクスの攻撃を受け流し可能な構造を考える
WIZ : 今まで見てきたデウスエクスの戦い方をヒントにする
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
クロム・チタノ
傾国参戦
防衛に必要な事項はみてくれよりはその性能ですが…やはり外形は士気にも影響をもたらすでしょう
ならば傾国の威信に賭けて素晴らしいデザインに致しましょう
ユイナは本家芸術家なので彼女のアイデアを元に私のクロムアイを用いて的確な作業指揮を執って参ります
レプリカは軍勢を召喚して私の指揮の下で改修作業に勤しんで下さい、タカシは魔術方面で協力をお願いします
私的にはやはり左右均等よりも片方に強力な近接武器があると良いと思います、例えばそう、クローアーム!!
ハ!?いけません、つい欲望が独り歩きしてしまいました、まあクローアームの実装は外せませんが
趣味嗜好もまた思いもしない新戦術を確立する物ですよ?
レプリカ・レグナント
傾国参戦
成る程中々奇天烈な見た目だな?しかし性能は文句なしならば我々が手を加える事で更に完成度を増そう
今こそ集い従え、我が亡国の軍勢よ!
ユイナのアイデアを取り込むとは…アレは確かに芸術家ではあれど傾国の問題児なのだがなあ
まあ良いて、我が軍勢の仕事ぶりをその目に焼き付けるが良い
それと私個人としてはやはり戦闘は火力だろう、クロムがクローアームを片腕に装備するならば私的にはもう片方の腕はやはりバスターへの変形機構が有った方が良いな、変形すれば遠近自在に使い分けられるしな
クロムアイならば的確に機構の開発指示を出せる、ならば私は軍勢を指揮してその指示通りの仕上がりにするまでだ
タカシ・セイヒ
傾国参戦
うーむこれは中々、僕も人とは感性が違うとよく言われますが…此処の職人さんのなかなかですね
空想より出でよ、理想の顕現よ
クロムさんの指揮能力は本物ですが、やはり実際の図形が有った方が分かり易いでしょう
空想より皆さんの理想を取り出してその形を確認しながら造り上げて行ましょう
僕が各地を渡り歩き【情報収集】した【世界知識】を元に装甲の強化や装備の拡張を図って参りましょう
武装には【属性攻撃】に用いる様々な属性の魔術による強化を施しつつ敵の攻撃をオートガードしてくれるシールドを装備して装甲と合わせて防御性能を上げつつ見た目も何とか誤魔化せるはず
今まで探求するだけでしたがその知識を活かすのも良いですね
ユイナ・ナナス
傾国参戦
嗚呼、とても素敵で心地よい形状ですね〜?芸術家としてのセンスが炸裂した名状し難いマシーンです
この絵の具、ちょっと苦いんですがその分とっても素敵な色付けが出来るんですよ?
見た敵が全て発狂してしまうようなとても満足行く感じに仕上げましょう
完成図は頭の中!狂気を装甲に塗りたくり恐慌を武装に込めて!!とても最高の仕上がりです❤️
私の芸術に理解をくれた傾国の同胞達と機会をくれた愛しいこの都市に、親愛と感謝を込めて
きみに握手を贈ろう
●傾国兵器『ティタン』
一台目のコレジャナイグランドロンロボの改造に手をかけるのは、封神武侠界の『傾国』に由来する四人。
生まれも育ちも様々だが、邪と狂を身に宿して戦う同胞たちだ。
「嗚呼、とても素敵で心地よい形状ですね〜? 芸術家としてのセンスが炸裂した名状し難いマシーンです」
「うーむこれは中々、僕も人とは感性が違うとよく言われますが……此処の職人さんのなかなかですね」
「成る程中々奇天烈な見た目だな? しかし性能は文句なしならば我々が手を加える事で更に完成度を増そう」
「防衛に必要な事項はみてくれよりはその性能ですが……やはり外形は士気にも影響をもたらすでしょう」
邪神に見入られ狂気に侵されながらも純粋さを失わず描き続ける藍色の乙女、ユイナ・ナナス(多重人格者の死霊術士・f41443)
寿命と云う枷から逃れる為に発掘した|魔術人形《ミレナリィドール》に自身の魂を移した魔術研究者、タカシ・セイヒ(探究者の成れの果て・f37132)
亡国の元王女であり前線での戦いを生き甲斐にする策略家、レプリカ・レグナント(傾国参謀・f32620)。
そして、戦いに狂い戦場で倒れた後に改造を施された兵士の成れの果て、クロム・チタノ(傾国狂戦士・f32170)。
傾国参戦。
四人は各々の感性と知性を活かして、この決戦都市のグランドロンロボをかっこよくするために助力する。
「ならば傾国の威信に賭けて素晴らしいデザインに致しましょう」
「よろしくお願いします、猟兵さん」
グランドロンが頭を下げる中、クロムが率先してその眼を光らせる。
情報収集やデータ解析能力に優れた高性能演算改造眼球『クロムアイ』を用いて、作業指揮を執るのだ。
「反抗演算開始。|私《クロム》が作業指揮を執ります。ユイナはアイデアを提出してください」
「おまかせください、見た敵が全て発狂してしまうようなとても満足行く感じに仕上げましょう」
「ああ。クロムのクロムアイならば的確に機構の開発指示を出せる。
ならば|私《レプリカ》は軍勢を指揮してその指示通りの仕上がりにするまでだ」
クロムの《思考時間零(シークタイムゼロ)》による演算システムが本家芸術家であるユイナのアイデアを元に、デザインの洗練を行って仲間たちにその絵図を共有する。
用意する道具、作業の工程、グランドロンの表面に施す順番、それらを共有した傾国は息の合った動きで作業を開始する。
「ユイナのアイデアを取り込むとは……アレは確かに芸術家ではあれど傾国の問題児なのだがなあ……まあ良いて」
「ユイナさんの芸術はある意味で魔術的ですからね」
「レプリカは軍勢を召喚して私の指揮の下で改修作業に勤しんで下さい、タカシは魔術方面で協力をお願いします」
共有されたユイナのデザインにレプリカは呆れるように笑みを溢し、タカシはその狂気的な造形に好奇心をそそられ微笑む。
そんな二人にもクロムは的確に指示を出す。
「わかった。今こそ集い従え、我が亡国の軍勢よ!」
「ええ。クロムさんの指揮能力は本物ですが、やはり実際の図形が有った方が分かり易いでしょう。
空想より出でよ、理想の顕現よ」
レプリカとタカシも頼りになる参謀の言葉に素直に従い、各々のユーベルコードを発動する。
レプリカの振るう《亡国の王女の軍勢(レプリカレギオンズ)》は、召喚された140体の亡国の軍勢によって十分な時間があれば城や街を築く労働力を発揮する。
タカシは《空想の泉より鍛え上げられし武具(アリスナイトファンタズム)》によってユイナのアイデアを自らの想像から無敵の空想武具として創造する。
理想を取り出したその形を現実に確認することは、手本としてこれ以上ないものだろう。
目の当たりにしたグランドロンたちも感銘を受けている様子だ。
「うひゃあ!?」「おお……脳が、震える……!」「見るだけで、無い鳥肌が立つ感覚がっ!」
「ふっ。鋼の妖精達よ、我が軍勢の仕事ぶりをその目に焼き付けるが良い」
「僕が各地を渡り歩き、情報収集した世界知識を元に装甲の強化や装備の拡張を図って参りましょう」
そして彩られていくグランドロンロボ。その身を覆うのは《その苦味は狂気が故か(フォビドゥンルイン)》。
ユイナの持つ、邪神に渡されたと言われている『絵の具』が命中した対象に対し狂気の絶叫を放つ恐るべきユーベルコードによって、グランドロンロボに悍ましい塗装が施されていく。
名状しがたいそれは、極彩色と玉虫色が混ぜ合わさり、生物ともユークリッド幾何学とも受け取れるような、奇怪なパターンを描写していた。
「この絵の具、ちょっと苦いんですがその分とっても素敵な色付けが出来るんですよ?」
「すごい……凄いとしか言い表せない……!」「現実のものとは思えん……これが、真の芸術……!」
単純な造形のコレジャナイグランドロンロボも、塗装を変えればご覧の通り。
無地のキャンバスに描かれた絵画が人心を打つように。白磁の皿に盛りつけられた料理が映えるように。
単純なビジュアルだったグランドロンロボは、眩暈を呼び起こす凄まじい姿に変わり果てていた。
そして、テンションが上がってきた傾国たちはついでに武装に手をかける。
「私的にはやはり左右均等よりも片方に強力な近接武器があると良いと思います、例えばそう、クローアーム!!」
「私個人としてはやはり戦闘は火力だろう。
クローアームを片腕に装備するならば、もう片方の腕はやはりバスターへの変形機構が有った方が良いな。
変形すれば遠近自在に使い分けられるしな」
「武装には属性攻撃に用いる様々な属性の魔術による強化を施してみませんか?
敵の攻撃をオートガードしてくれるシールドを装備したり、装甲と合わせて防御性能を上げたり……見た目も何とか誤魔化せるはずです」
「いいですね! 完成図は頭の中! 狂気を装甲に塗りたくり恐慌を武装に込めて!! とても最高の仕上がりです❤️」
「いあ! いあ! くろーあむ! つくる!」「ばすたー! ばすたーへんけいきのう、やったー!」
目の焦点が定まらないグランドロンたちがぞろぞろと集い、クローアームとバスター変形機構の腕を作り上げ、グランドロンロボに取り|憑《付》ける。
常識外の色彩と模様を描かれたそれは、掴まれただけで侵食されるような気持ちになるだろう。
そして|正気に戻った《気づいた》時には、グランドロンロボは傾国の四人の趣味がふんだんに盛り込まれていた。
「……おや? 我らは、いったいなにを……」
「ハ!? いけません、つい欲望が独り歩きしてしまいました」
「あはは、今まで探求するだけでしたがその知識を活かすのも良いですね」
「まあクローアームの実装は外せませんが……趣味嗜好もまた思いもしない新戦術を確立する物ですよ?」
傾国たちとグランドロンが見上げれば、そこにはコレジャナイではなくコレデイイノカと正気を蝕む防衛兵器が佇んでいた。
これまでとは別の意味で垂れ幕を外せなくなった気がするが、かっこよくなったことに違いはない。これでいいのだ。
狂気に慣れたグランドロンが頷き、協力に感謝の言葉を述べる。
「ああ、ありがとう! これならきっと、デウスエクスも撃退してくれるだろう!」
「こちらこそ、私の芸術に理解をくれた傾国の同胞達と機会をくれた愛しいこの都市に、親愛と感謝を込めて。
きみに握手を贈ろう」
妖精と傾国の間で友情の握手が交わされ、無事に一台目のグランドロンロボが竣工したのだった。
大成功
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
……性能面が大丈夫なのであれば、問題無いのでは?
ま、まあ、検討してみましょう。
実のところ、『作り直す』となると相応のコストが発生しますし、時間も転用よりかかりますから、既に出来ている部分は活かしたいところですねぇ。
『防衛用』ですし、『卵』の様なデザインの障壁を形成する『バリア発生装置』を追加、待機時点では『卵』の様な状態で周囲の建造物を防護しておく形にしても宜しいのでは?
そして、ドリル他攻撃手段の位置を『口』に変え、ロボサイズの『ひよこかあひるの着ぐるみ』を着せれば、統一感含めビジュアルの問題も解決ですぅ。
以前にそのような外見のキャバリアと遭遇しましたし、如何でしょう?
夜久・灯火
まあ、やっぱり見た目も大事だよねぇ。
性能に問題がないなら、このロボをフレームにして、装甲とかパーツを追加するのが良いかな。
という訳で、まずは電脳ゴーグルで電脳世界を展開。
ゲームのデータを参考に、アートとメカニックでパーツのデザインを空間に描いてみよう。
まず、全身を覆い隠す装甲は西洋騎士を参考にデザイン。
装甲で増えた重さと機動力を誤魔化すために、ブースターも増やしみようかな。
ドリルは槍と合体させて突撃槍みたいにしたらカッコいいかも。
完成したらデザインをお披露目。
こんな感じでどうかな?仮名はドリルナイトって感じ。
後は、UCを使って「ロボにピッタリのパーツ」を創造して取り付けてもらうよ。
●ひよこ騎士『ドリルナイト』
二台目のコレジャナイグランドロンロボを改装するのは、歴戦の猟兵たち。
童顔且つ小柄ながら桁違いに発育の良い体型の美女と、平凡な街に住む猫っぽいキマイラの少女。
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と夜久・灯火(キマイラの電脳魔術士・f04331)だ。
独特なデザインのグランドロンロボを見上げて、るこるは胸中を吐露する。
「……性能面が大丈夫なのであれば、問題無いのでは?」
「まあ、やっぱり見た目も大事だよねぇ。盛り上がりとか、モチベーション維持とかさ」
「そうなんですねぇ」
「そうです、大事なんです……」「どうか、どうか我らに力添えを……」
グランドロンロボの性能そのものは問題ないとはいえ、外側の出来によって士気に影響が出る。
威風堂々としたカッコイイ外見になれば、戦意高揚だけでなくデウスエクスへの威嚇にもなるだろう。
……現状でも、敵の油断を誘えるというメリットも強いてあげることはできるだろうが、それは顧客の求める防衛機構としては不十分なのだろう。
グランドロンたちの縋る視線を向けられて、るこるも趣旨に理解を示す。
「ま、まあ、それでは検討してみましょう」
「性能に問題がないなら、このロボをフレームにして、装甲とかパーツを追加するのが良いかな」
「そうですねぇ。実のところ、『作り直す』となると相応のコストが発生しますし、時間も転用よりかかりますから、既に出来ている部分は活かしたいところですねぇ」
灯火はロボのコレジャナイ部分を基礎にして、上から追加部品を足していくことを提案する。
るこるもその意見に同意するように頷き、コレジャナイグランドロンロボを見上げて思案する。
「では――大いなる豊饒の女神、古の使徒よりの豊かなる恵みをお貸しくださいませ」
《豊乳女神の加護・豊饒宿霊(チチガミサマノカゴ・ホウジョウノミタマ)》。
嘗ての『豊饒の使徒』の魂を降ろしてその技術を借りるユーベルコードにより、アイデアの技能レベルを1630にまで高めると、るこるは天啓を得る。
それは、るこる自身の経験をも活かしたアイデアだ。
「『防衛用』ですし、『卵』の様なデザインの障壁を形成する『バリア発生装置』を追加。
待機時点では『卵』の様な状態で、周囲の建造物を防護しておく形にしても宜しいのでは?」
「なるほど。卵型だと衝撃の吸収もできるし、回転させればどの方向にも対応できる。いいアイデアだね」
そして灯火は『電脳ゴーグル』で電脳世界を展開する。
いかなる世界でも電脳世界を展開できる超高度コンピューター内臓のゴーグルで、ゲームのデータを参考にしてアートとメカニックを駆使して提案されたパーツのデザインを空間に描く。
るこるやグランドロンたちと改良するグランドロンロボの絵図を視覚的に共有する。
「待機状態のガワはこんな感じかな。
中にあるロボ本体は……まず、全身を覆い隠す装甲は、西洋騎士を参考にデザインしてみよう」
「それでしたら、ロボサイズの『ひよこかあひるの着ぐるみ』を着せれば、統一感含めビジュアルの問題も解決ですぅ。
以前にそのような外見のキャバリアと遭遇しましたし、如何でしょう?」
「ああ。なんか、そんなキャバリアもあったような……もふもふのロボだっけ? それなら」
グランドロンロボの外装を無骨な板金鎧型の装甲で覆い、その上からもふもふの緩衝材を取り付ける。
甲冑騎士のような格好良さと、ひよこの可愛らしさが合わさっている。
「装甲で増えた重さと機動力を誤魔化すために、ブースターも増やしみようかな。
ドリルは槍と合体させて突撃槍みたいにしたらカッコいいかも」
「ドリルの位置は『口』に変えて、嘴のようにしてみてはどうでしょう? 体重を乗せて突撃できますよぉ」
「いいね。それ、採用しよう」
るこると灯火は意見を出し合い、追加部品の形状や武装の仕様も整えて、見事なデザインのグランドロンロボを描き上げる。
空中に浮かぶ完成予想図を眺めるグランドロンたちも、そのデザインに喜色を浮かべる。
「こんな感じでどうかな? 仮名はドリルナイトって感じ」
「良い雰囲気になったと思いますぅ」
「おお……!」「カッコイイでござる」「それじゃ、それを図面に作業を……」
「あとは仕上げに、サイバー・ツールズ製造完了! 出ておいでー!」
《サイバー・ツールズ》は灯火が空間に投影したディスプレイの画面から、対象の状況に応じた目的という願いを叶える道具や武器を創造するユーベルコードだ。
瞬く間に現実に、グランドロンロボにピッタリのパーツを創造されて並んでいく。
これならば、デザインセンスに不安のあるグランドロンたちも組み立てるだけで改装ができる。
「なんと、パーツが仕上がった!?」
「これで大丈夫だよね? 取り付けはまかせるよ」
「おお、お任せを!」
「よろしくお願いしますぅ」
こうしてるこると灯火によって設計された、二台目のグランドロンロボが無事に竣工したのだった。
大成功
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ハル・エーヴィヒカイト
これは……かなり独創的だね。
承知した。私も専門ではないがアイデアを出そう。
というか、君たちは技術は大したものなのだから見本さえあれば大丈夫なのでは?
電子回路を寸分狂いなく動作させるように、きっちり測量して完璧に複製して見せればいいだろう。
なのでキャリブルヌスの通常形態を見本として提供しよう。
この外套型装甲は防衛ロボとして相応しく、見栄えも整うだろう。
ただし機能まで完コピする場合は気をつけるといい。この古代武装は周囲の人工物を分解してしまう。都市防衛と言う意味では扱いにくい代物だからね。
栗花落・澪
正直かっこいいは好きなんだけどロボにはまだあんまり詳しくなくって…
でも、例えばもっと色々な装甲を追加したうえで
配色に拘るだけでもイメージ大きく変わる気がするよね
カラフルよりはベースカラーを1色、多くても2色に絞ったうえで
そこに色を増やすとしても差し色程度にするとか
あとは例えば腕の部分が武器に変形するようにしてみたり?
あ、そうだ
もしかしたらもっと詳しい人呼べるかも
親衛隊のみなさーん、ちょっと来て―
折角だから皆で意見を出し合いながらスケッチブックに完成形イメージを書いてみて
問題なさそうなら加工のお手伝いもしようかな
あとは最後にロボットさんに少し魔力供給してあげる
攻撃用でも防御用でも、有効活用してね
●2Pカラーロボ『キャリブルヌス・レファレンス』
「これは……かなり独創的だね」
「正直かっこいいは好きなんだけどロボにはまだあんまり詳しくなくって……」
DIVIDE所属のケルベロス、ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)と。
敵も味方も関係なく一人でも多くの心を救おうとするオラトリオ、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
ケルベルス・ウォーでも八面六臂の活躍をしている二人はグランドロンたちに協力するべく参上し、三台目のコレジャナイグランドロンロボをぼんやりと見つめていた。
僅かな時間逡巡したものの、二人とも直ちに気を取り直す。
「承知した。私も専門ではないがアイデアを出そう」
「僕も協力するよ。あ、そうだ。もしかしたらもっと詳しい人呼べるかも。
親衛隊のみなさーん、ちょっと来て」
「「「うおおおお!」」」
澪は声を上げて《澪ちゃん親衛隊(レイチャンシンエイタイ)》を招集する。
その世界毎にいる澪ちゃん親衛隊達が現れ、澪に協力してくれるのだ。
当然ケルベロスディバイドにもいるし、この決戦都市にも820人いた。
全員が密集すると混雑するので分散して待機して、数人が代表して澪に声をかけている。
「集まってくれてありがとう。折角だから皆で意見を出し合おう」
「「「わかったよ澪ちゃん!」」」
「ふむ……」
澪が親衛隊と集合知によるアイデアの捻出を行う中、ハルはグランドロンたちに声をかける。
ハルは、グランドロンの技術力に視点を向けているようだ。
「というか、君たちは技術は大したものなのだから見本さえあれば大丈夫なのでは?
電子回路を寸分狂いなく動作させるように、きっちり測量して完璧に複製して見せればいいだろう」
「それは、まあ」「一から描くとコレジャナイになるんで」「数字があれば、その通りにするだけなら」
「やはりそうか。なので、キャリブルヌスの通常形態を見本として提供しよう」
ハルはグランドロンたちの能力を確認すると、騒めく彼らに広めのスペースを用意してもらう。
そしてハルは人造竜騎にして巨神たる剣、世界に内包した他の武器を再現して振るう古の『巨神』にして異界の騎神。
『剣の騎神"キャリブルヌス"』を出現させて、披露する。
巨大な剣を手に堂々と立つ姿は威厳を感じさせ、《"妖精"(フェアリーシステム)》も起動させれば外套型の古代武装が格好よく揺れ動く。
「お……おおっ……!」「か、かっこいい、これが噂に聞くキャバリアか!」「測っていいのか!」
「この外套型装甲は防衛ロボとして相応しく、見栄えも整うだろう。
ただし機能まで完コピする場合は気をつけるといい。この古代武装は周囲の人工物を分解してしまう。
都市防衛と言う意味では扱いにくい代物だからね」
「なんと、そんな機能まであるのか!」「ふむ。我らが触れても分解はされないか。金属や無機物ではなく人工物という点に肝があるのか?」「むぐぐ、じっくり調べたくなるが……今はグランドロンロボを優先しなくては……!」
「おー、かっこいいねハルさん」
グランドロンたちがハルの許可を得て、『キャリブルヌス』の測量を行う。
内装や機能に関心を抱くものの、グランドロンロボの外面を整えることを優先するために"妖精"を中心に装甲や装飾の数値を集積していく。
長さや角度、強度といった数字をそのまま当てはめれば、性能はともかく外見だけならば『キャリブルヌス』に類似するカッコイイロボになるだろう。
グランドロンロボのビジュアルデザインが定まったところで、澪たちのアイデアも出揃い集められた意見を提供する。
澪がスケッチブックにコレジャナイロボを基にした完成形イメージを書いていたが、『キャリブルヌス』を見てそのイメージに合わせた調整を行う。
「皆に出してもらった意見だと、色々な装甲を追加したうえで配色に拘るだけでもイメージ大きく変わる気がするよね」
「あ、配色ですか。我々はとりあえず塗れればいいやって……」
「ハルさんのキャバリアをお手本にするなら、青緑系の色彩から変えて赤黄系にしてみたり?
カラフルよりはベースカラーを1色、多くても2色に絞ったうえで、そこに色を増やすとしても差し色程度にするとか、どうかな?」
「そ、そのあたりのセンスがないので、アドバイスをお願いします!」
「うん、加工のお手伝いするね」
ハルと澪の監修により、コレジャナイグランドロンロボは『キャリブルヌス』のような外見の追加装甲を取り付けていく。
赤色を中心に黄色やオレンジを差すことで、この決戦都市レッドリーフに似通ったカラーリングのロボになっていく。
「いい感じに仕上がって来たんじゃないか?」
「うん。あとは最後に」
かっこよく出来上がるグランドロンロボに、澪は少し魔力供給を行う。
金蓮花の輝きが感じられる魔力の込められ、グランドロンロボから温もりが感じられる。
「攻撃用でも防御用でも、有効活用してね」
「ありがとうございます!」
この小さなおまじないは、きっと活用されることだろう。
ハルと澪の助力を得た三台目のグランドロンロボは、かっこよく改装されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リリエッタ・スノウ
んっ、こっちで困ってるって聞いたからリリもお手伝いにきたよ。
それで、どれをやっつければいいの?
むぅ、やっつける仕事じゃなかった。でも、来たからにはリリは任務をこなすよ。
このロボットをカッコよくすればいいんだね。
むぅ、十分かっこいい気がするけどグランドロンの人は欲張りだね。
んっ、それならモーラットのヒーローみたいな恰好にすればいいんじゃないかな。
マントと大きな剣、頭にはぶいの字だよ。
なんか大きな剣を構えたポーズをすればおっけーって聞いた。
※アドリブ連携大歓迎
東雲・緑田
アドリブ連携歓迎
使用UCはクリエイティブレイブ
尚、緑田は作り物臭い笑顔です、実際擬態なので
■心情
はい、御依頼承りました。
基本スペックを満たしているが、仕上げに納得がいかないので納期を延長してしまったなるぼど、
職人気質でいらしたんですね。
はい、東の魔法使い東雲緑田、微力ですかお手伝いします
■尚、緑田にラーメンと魔法少女以外の常識…
正直、ロボと魔法少女の組み合わせに一定の支持層が居る以外にロボに明るくはありませんが、
大丈夫、機能的な機械には美しさが宿るとも言いますから、
皆さんに足りないのは自信と踏み出す勇気、後はお夜食にラーメンで夜なべすれば大丈夫とは魔法使い界隈の名言です。
UCでUCを付与しつつ
●モーラットヒーロー型ロボ『ラ・メン』
「はい、御依頼承りました。東の魔法使い東雲緑田、微力ですかお手伝いします」
そして、四台目のコレジャナイグランドロンロボの前に最後の猟兵たちが現れる。
かつてデウスエクスのアジトから救出された、一級品のガンスリンガーであるシャドウエルフの少女、リリエッタ・スノウ(ちっちゃい暗殺者・f40953)。
魔法の宇宙通商圏【善意の第三国】は『ぐりんだ星』からやって来た群体型不定形生物遊星人、東雲・緑田(マホーの宇宙人の|魔法少女《アイドル☆》斡旋業者・f45150)。
二人はグランドロンたちの手伝いに参上した。
「んっ、こっちで困ってるって聞いたからリリもお手伝いにきたよ」
「おお、ありがとうございます!」
「それで、どれをやっつければいいの?」
「え?」
リリエッタは専用にカスタマイズした突撃銃『LC-X12 Type ASSAULT』を手にして、グランドロンに攻撃目標を問うものの、グランドロンは首をかしげる。
どうやら戦闘任務と誤解している様子に、緑田が助け船を出す。
「リトル・レディ。此度の仕事はあちらのロボのデザインを整えることになります。敵は、ここにはまだおられませんね」
「むぅ、やっつける仕事じゃなかった。でも、来たからにはリリは任務をこなすよ」
「あ、ああ。ありがとうございます」
「素晴らしい心持ちかと。それでは話を始めましょう」
擬態ゆえに作り物臭い笑顔を見せる緑田が仲介して、ロボの改造の話を始める。
緑田とリリエッタはグランドロンたちが並べる資料と、現物を見比べて問題点は特にないことを確認する。
ただ純粋に、外見がコレジャナイのが不服なのだ。
「基本スペックを満たしているが、仕上げに納得がいかないので納期を延長してしまった。
なるほど、職人気質でいらしたんですね」
「このロボットをカッコよくすればいいんだね。むぅ、十分かっこいい気がするけどグランドロンの人は欲張りだね」
「難しい……ですかね?」
尚、緑田にラーメンと魔法少女以外の常識はない。
正直なところ、ロボと魔法少女の組み合わせに一定の支持層が居る特定の番組を除き、ロボに明るくはないのだ。
そしてリリエッタ自身も、ロボやキャバリアに精通している訳ではない。
専門家ではない二人だが……だからこそ、柔軟な意見が出てくるのだ。
「大丈夫、機能的な機械には美しさが宿るとも言いますから。
皆さんに足りないのは自信と踏み出す勇気、後はお夜食にラーメンで夜なべすれば大丈夫とは魔法使い界隈の名言です」
「んっ、それならモーラットのヒーローみたいな恰好にすればいいんじゃないかな」
「なるほど、自信と勇気と、ラーメン? ……モーラット?」
「その通りです。……さあ、これが【みんなの力】。ひとりでは無いということです」
困惑するグランドロンたちの前で、緑田はユーベルコードを発動させる。
緑田自身を対象とする他のユーベルコード1つと同時に使い、その対象を「視界内の選択した全て」に変更するユーベルコード《|アイドル《魔法少女》リユニオン(コレガミンナノマホーデス)》。
その効果により、《創生まほー【|クリエイティブレイブ《麺類用》】(アラタナアジトノデアイ)》をリリエッタとグランドロンたちに付与していく。
【錬麺術】【概念想造】【夢を叶える勇気の力】が、1390レベルになり、リリエッタが頭の中でイメージしたモーラットの姿が共有される。
白い毛玉に顔と細い手足がついた神秘の存在、モーラットが溢れる愛情を正義の心に変換したとき、モーラットピュアのハートは燃えるVになり、マントを羽織った正義の使者モーラットヒーローと化す。
「マントと大きな剣、頭にはぶいの字だよ。
なんか大きな剣を構えたポーズをすればおっけーって聞いた」
「なるほど、これがモーラット……そうか、これに、ラーメンを添えろと!」
イメージが整い、次は|夢《それ》を叶える勇気の力がグランドロンたちを後押しする。
デザインセンスの欠如は【クリエイティブレイブ】がカバーする。
概念想造で差異の生じないカスタマイズが行われ、コレジャナイグランドロンロボの頭部がモーラットヒーロー、その頭頂部に錬麺術によるラーメンのどんぶりが設置される。中身は勇気を象徴する味噌ラーメンだ。
四角い胴体をカッコイイマントで隠し、ドリルの代わりに大きな剣を装備すれば、カッコいいグランドロンロボの完成となるだろう。
「見える、見えるぞ我らのグランドロンロボが!」「作業を開始する、この気持ちの湧き上がるままに!」
「そう、愛と勇気は火種です。小さく萌えて花ひらく、新しいへ踏み出す為に私が一杯捧げます」
「ん。役に立ててよかったよ」
自信と勇気、愛情と正義が暴走して、グランドロンたちはグランドロンロボの改修工事を行っていく。
飲食不用のグランドロンたちに緑田が『緑田ラーメン』(食べるのに勇気が必要)を提供して、摂食することで愛と勇気が増幅される。
こうして、緑田とリリエッタの助力により、最後のグランドロンロボもかっこよく……かっこよくなったのである!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
●完成! グランドロンロボ、総勢四機!
「ありがとう、猟兵!」「頑張れよ、ケルベロス!」「我らも全力を尽くすでな!」
傾国兵器『ティタン』
ひよこ騎士『ドリルナイト』
2Pカラーロボ『キャリブルヌス・レファレンス』
モーラットヒーロー型ロボ『ラ・メン』
ここに、決戦都市レッドリーフに、四機のグランドロンロボが完成した。
猟兵たちの斬新なアイデア、そして協力によりかっこよく建造されたロボたちは、きっとデウスエクスから地球を防衛してくれることだろう。
グランドロンたちは帰還する猟兵たちの活躍を祈って、彼ら彼女らに手を振り声援を贈る。
ケルベルス・ウォーが始まって半ばを過ぎる。まだ、戦いは続くのであった。