「みんな、ミラクルの公開ラジオに来てくれてありがとうっ!! こんな素敵な会場でラジオを届けられることに、ものすっごく、幸せを感じるよっ!!」
一部のファンで、かなり人気を博しているWEBラジオ『小粋にあくまで♪ミラクルちゅーん☆』は、幅広い年代に支持されていた。それもそのはず。ラジオで取り上げられるのは、涙なしでは語れない投稿が多く、最近では、その投稿をそのままラジオドラマにして、放映することもある。
ちなみにミラクルというのは、このWEBラジオのDJを務める可愛らしいお姉さんだ。
「今回も、この会場で……しかも、この会場にいる方からの投稿を読んじゃいます! いくつかの投稿を取り上げた後は、新作のラジオドラマも放送するからね。もちろん、公開生放送ってことで、今回は特別にラジオドラマにアニメがついちゃいます!! 会場にいる人たちだけが楽しめるものとなってるので、そちらも楽しみにしてね!」
可愛らしいミラクルは、そういって、楽しそうに今回の投稿を読み上げていく。
まさか、こんな特別な日に……骸の海が溢れ出すとは思いもしなかったのである。
「皆様、集まっていただき、ありがとうございます。今回は皆様にアイドル☆フロンティアで行われるイベント、WEBラジオの公開収録に潜入していただきます」
そういって、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は、集まった猟兵達へと、件のチケットを手渡していく。
「どうやら、その公開収録中に、会場にいる者が骸の海を溢れ出させてしまうという事態になってしまうようなのです。皆様にはその公開収録しているステージへと潜入し、原因の方を見つけ出し、輝かしいステージで戦っていただきたいのです」
リズの予知では、残念ながら原因となりうる人物を特定できなかったようだ。
「人物の特定はできませんでしたが、そこで行われる公開録音のイベントで、その事件が起きることは判明しています。まずは溢れるオブリビオン・ロッカー達を殲滅させていってください。倒せば、元に戻りますので、手あたり次第、倒してしまってくださいませ」
それを倒した後は、LOOK・AT・MEという元凶であるボスが現れる。
「かなり強力で手ごわい相手ではありますが、そのオブリビオンももれなく倒せば、その人物は元に戻ります。また、観客の皆さんの応援がもらえれば、攻撃の威力が上がります。こちらも味方にして、強敵なオブリビオンを倒してきてください」
ちょっとステージで応援してもらうのは、恥ずかしいかもしれない。
「それでも、応援してもらえることは嬉しいことです。ぜひ、会場の皆様に応援してもらいながら、戦ってきてくださいませ。ご武運を祈っていますわ」
そういって、リズは会場へと向かう扉を開いたのだった。
柚葵チハヤ
こんにちは! 新しい世界もキラッキラで素敵ですよね、柚葵です。
アイドル☆フロンティアでの、最初のシナリオは、公開収録のイベントです。
そういえば、某イベントの為にはるばる東京に向かったことを思い出しましたよ……。
というわけで、1章では、楽しい公開収録のイベントを楽しんでいただくことになります。指針は気にせず、楽しく公開収録をお楽しみください。犯人を特定させると、犯人のバックグラウンドが分かって、ボスとの戦いが優位になる……かも? もちろん、普通に楽しんでいても、犯人が誰なのかはわかりますので、その辺はご自由に。
2章では、犯人の影響でオブリビオン化した一般の人達を助ける為、オブリビオン・ロッカー達と戦います。こちらはボスよりは弱いですが、なかなかの強さを持ちます。ここから、応援効果可能ですので、いろんなアピールしてもらうとボーナス受け取って、優位に戦いを進められるかと!
いよいよ3章にて、ボス戦となります。こちらは、応援がないとかなりキツイ戦いとなります。ぜひとも、観客の皆さんに応援してもらって戦ってください。あと、可能でしたら、犯人さんのケアもしてくださると、よりよいかもしれません。
複数で参加する方は、お相手の名前やID、グループ名等をお忘れなく。
皆さんのアイドル☆フロンティアでの新たなステージ戦、楽しみにしていますね!!
第1章 日常
『届いて☆ラジオ放送』
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POW : 熱いトークをお届けする
SPD : 小粋なトークをお届けする
WIZ : 癒しのトークをお届けする
イラスト:ぽんち
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「みんな、ミラクルの公開ラジオに来てくれてありがとうっ!! こんな素敵な会場でラジオを届けられることに、ものすっごく、幸せを感じるよっ!!」
今日はDJミラクルのWEBラジオ『小粋にあくまで♪ミラクルちゅーん☆』の公開録音ステージの日である。
今回のイベントでは、この会場にいる方からの投稿を読み上げるコーナーがあるという。
それが終わった後は、アニメなラジオドラマも放映されるそうだ。
感動モノの投稿が多いというから、もしかすると、今回も泣かされるのかもしれない。
……しかし、忘れてはならない。
どこかのタイミングで、この場は骸の海が溢れ出すのだ。どこのタイミングか……それとも……。
それまでは、楽しく過ごしても構わない。
この公開録音ステージを成功で終わるためにも、猟兵達の活躍に期待している!!
●マスターより
オープニングにある通り、楽しんでいただければと思います。
もちろん、こっそり、投稿を送っていただいても問題ありません(その場合は、ミラクルが読み上げます!!)。
また、公開録音ステージを楽しみながら、推理していただいてもかまいません。
ミラクルのお手伝いさんや、ゲストになることも可能ですので、その旨をプレイングにどうぞ!!
皆さんの楽しいプレイング、お待ちしています!!
スキアファール・イリャルギ
ラヂオ。
良いですよねラヂオ
よく|故郷《サクラミラージュ》で聴いてます
様々な話や歌を聴けて夢中になれる
昔、長い入院生活時に大いに助けられました
ラジオドラマというものはあまり聴いていませんが……成程面白そうです
しかし私は日陰者、目立つのは好きではありません
後方で存在感をがっつり消して目立たずに雰囲気を楽しみます
無駄にデカいので前に居たら邪魔でしょうから
寧ろそうした方が、周囲を観察しやすい
“会場の人”ということは、リスナーに限らずDJの方も可能性が?
表情の変化等を見て、特定の為のヒントを得られると良いのですが……
……えっ凄い
本当に感動的なものが多い……(ちょっと目が潤む)
(なんだかんだで楽しんでる)
「ラヂオ。良いですよねラヂオ」
そう熱っぽく呟くのは、スキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)だ。高い背を気にして、舞台の最後尾に座って、スキアファールは受け取ったパンフレット類に目を通している。
「よく|故郷《サクラミラージュ》で聴いてます。様々な話や歌を聴けて夢中になれる……昔、長い入院生活時に大いに助けられました。ラジオドラマというものはあまり聴いていませんが……成程面白そうです」
パンフレットに記載された概要を読みながら、スキアファールは心なしか、うきうきしているように見える。
「しかし、私は日陰者、目立つのは好きではありません」
だからこその、最後尾である。存在感をがっつり消して、目立たずに雰囲気を楽しんでいるようだ。
(「無駄にデカいので前に居たら邪魔でしょうから、寧ろそうした方が、周囲を観察しやすい」)
と、スキアファールは改めて、周囲を見渡した。今の所、スタッフや出演者達からは、変わった様子は見られない。
(「『会場の人』ということは、リスナーに限らずDJの方も可能性が? 表情の変化等を見て、特定の為のヒントを得られると良いのですが……」)
先ほど見たパンフレットに記載されていた、ミラクルの経歴を思い出してみる。
毒親に育てられ、虐待を受けながらも勉学に励み、近所の人達の助けを受けて、家から施設へと本拠地を移した。その後は、親から離れながら、地道にこの心の支えであったラジオの道を志したと記載されている。
「となると……何らかのフラッシュバックがあったとか……ですかねー?」
DJミラクルがもし、オブリビオンであれば、その線が濃厚だろうか? 些細な変化にも気にしながら、スキアファールはラジオの公開録音に耳を傾ける。
「……えっ凄い。本当に感動的なものが多い……」
思わず、スキアファールも瞳を潤ませるくらい、感動的な投稿が読み上げられている。なんだかんだで、スキアファールもまた、この公開録音を楽しむのであった。
大成功
🔵🔵🔵
陽環・柳火(サポート)
基本的にはのんびりまったりイベントごとを楽しむ。
酒を飲むのが好きなので、その場所の地酒が飲めるようなら、そういったものを探す。
食事も酒につまみになりそうなものを好んで食べます。
復興の手伝い系であれば、口は悪いながらも面倒見よく手伝います。能力値的に力技が得意ですが、護符衣装の護符を使った小技や、猫車(バイク)を利用した輸送系などが出来ます
9体の星霊バルカンを従えて、スタッフ用のお弁当を搬入していくのは、陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)だ。
「うん、いい感じに進んでるみたいだな」
各楽屋や控室に、人数分のお弁当を配置し、柳火は一息つく。
「ん……? ひとつ余ってる?」
「あ、お弁当の搬入、お疲れ様!」
このステージのスタッフが柳火へと声を掛けてきた。
「すみませーん、お弁当が一つ余ってしまって……」
「ああ、それ、君の分だよ。よかったら食べていって」
思わず、スタッフとお弁当とを二度見してしまったが、スタッフさんのどうぞという良い笑顔につられて。
「ありがとうございますっ!!」
こうして、労働の後に柳火は、美味しいお弁当にありつけたのだった。
ステージでは次々と感動的な投稿が読み上げられている。たまにギャグみたいな笑ってしまう投稿も混ざっていたが、それが潤滑油の役割を果たしてくれて、聞く者達を楽しませている。
「ここで、オブリビオンが出てくるって話だけど……そんな奴、ここにいるのかねぇ?」
美味しいお弁当を食べながら、柳火は会場を眺めている。
今の所、そんな者はいなさそうに感じる。
「骸の海……なんとかしねぇとな」
手を合わせてご馳走様をして、きちんと空き箱は所定の場所へと捨てておく。スタッフからは終わった後はゆっくりしていっていいと言われている。
「もう少し、会場を眺めて……んん?」
観客席から、何か不穏な気配を感じる。気のせいだろうか? それとも……。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『オブリビオン・ロッカー』
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POW : 反逆の薔薇
【エレキギター】で楽曲「【反逆の薔薇】」を奏で、曲に込められた【社会への憎悪】に圧倒された対象全員にダメージと畏怖を与える。
SPD : 闇のイバラ
【演奏によって具現化した「闇のイバラ」】を最大でレベルmまで伸ばして対象1体を捕縛し、【骸の海】による汚染を与え続ける。
WIZ : バイオレンス・ロック
【エレキギターの激しい演奏】で【闇色の爆発】を発生させ、レベルm半径内の対象全てを攻撃する。連続で使うたび命中力と攻撃速度が上昇。
イラスト:nitaka
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
投稿の読み上げも終盤。そろそろ、アニメ上映へと進む……そのときだった。
ごぼりと、一気に観客席から骸の海が溢れ出し、そこから、オブリビオンと化した観客……いや、オブリビオン・ロッカー達がステージを占拠してしまったのだ。
こうしてはいられない。
そして、猟兵達よ、出番だ! ステージ上で暴れまくるオブリビオン・ロッカー達を懲らしめて、元の姿へと戻していこう。
●マスターより
いよいよ、バトルとなります。
バトル中でも、敵の推理をしていただけると、より犯人へと近づいていけると思います。オブリビオン・ロッカー達を倒しながら、犯人の糸口を探してみてください。
皆さんの参加をお待ちしています!
神崎・伽耶(サポート)
『派手に来なさったね!』(明るくニヤリ)
アドリブ連携OK。
普段の口調は「姉御肌(あたし、キミ、だ、だね、だろう、だよねぇ?)」です。
後先考えず、反射的に行動しますが、他の猟兵に迷惑をかける行為はあまりしません。パラディンですから!
一般人には優しく、ただし時には真正面からの正論で接します。
行動原理は好奇心、攻撃よりは防御が得意で、遊撃的なポジションを好みます。
機動力、観察力を生かし、バフやデバフを多用し、トリッキーな攻めを得意とします。
思い付きで動く、常識のある奇人変人ムーヴで描いていただけると大変喜びます。
いっそNPCだと思っていただいてもヨシ!
よろしくお願いします。
「派手に来なさったね!」
まずは人命を守るのが先と、軽快にステージに飛び上がるのは、神崎・伽耶(トラブルシーカー・ギリギリス・f12535)だ。
「とにかく、まずは目の前にいる敵からだね!」
「なんだぁ~、俺達に立てつく気かっ!!」
ちゅいーんとギターを鳴らしながら、オブリビオン・ロッカー達が襲って来る。
「じゃあ、賭ける?」
それと同時に、伽耶の帽子がぽんと宙に舞う。
「な、に……ぐあっ!!」
目にも止まらぬ速さで、ばちーんとステージ上に、いや、目の前のオブリビオン・ロッカーを撃ち込んだのは、攻撃対象を追尾する粘着質な鞭、ヒップホップだ。
それが、伽耶の|Coin Toss《コイン・トス》だ。帽子を脱いで身軽になったことで、その鞭捌きと自身の速さが格段に上がっていく。
「さあ、次は誰から来る?」
身軽になったその姿で、伽耶はそう告げながら、次々と大多数であるオブリビオン・ロッカー達へと攻撃を重ねていき、一人、また一人と倒していく。
(「確か、観客席から骸の海が溢れ出したんだよね? って、ことは、犯人は観客の中にいるってことなのかな?」)
そう考察しながらも、伽耶は観客達へと攻撃が来ないように、立ち振る舞うのであった。
成功
🔵🔵🔴
メリー・ドール(サポート)
「私メリー、助太刀に来たの!」
ミレナリィドールの殺人鬼×悪霊、12歳の女です。
都市伝説〝メリーさんの電話〟を元として生まれた人形の怪異。
純粋無垢な少女のように無邪気に、かつ残酷に振る舞う。
口調はステシ参照。最初に「私メリー」と言うのが口癖。
戦闘方法としては包丁や首切り鋏で【切断】したり、電話を用いて【呪詛】【音響攻撃】など。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「私メリー、大変なことになってるのね」
携帯電話を取り出しながら、辺りを見渡すのは、メリー・ドール(怪異・メリーさんの電話・f44614)である。
どうやら、ステージ上にいるオブリビオン・ロッカー達を倒さないといけないらしい。
「それなら……私メリー、助太刀するの!」
片手に携帯電話、もう片手には、かなり使い込まれた出刃包丁が見える。
「なんだぁ? 可愛い人形ちゃんがっ!! お前も地獄に落として……」
近くにいるオブリビオン・ロッカーの前に立ち、そして、メリーは微笑んだ。
「私メリー、今あなたの後ろにいるの」
「いや、お前……ん、電話? いったい誰……ぐあっ!?」
いつの間にか背後に姿を現し、メリーはそのまま、手にした包丁でオブリビオン・ロッカーの胸に突き刺し止めを刺す。そう、それが、|怪談:メリーさんの電話 type:A《コール・オブ・メリー・タイプ・エー》。
「じゃあ、次の子にも電話しましょうね」
プルルルル……プルルル……。
ステージ上で不気味な呼び出し音が鳴り響き、1体、また1体とオブリビオン・ロッカーがやられていったのだった。
成功
🔵🔵🔴
諏訪野・みすず(サポート)
リーダー役が必ずいると思うので、ソイツを先に倒すようにします。「リーダーが倒れたら、あとは烏合の集だよ」アドリブ、共闘歓迎です。
「リーダー役な敵を倒せば、なんとかなるのにっ!!」
ステージの上で、諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)は、少し悔しそうにオブリビオン・ロッカー達と戦っていた。
スチームエンジンを発動させ、レガリアスシューズに蒸気エンジンを搭載、威力を増したその華麗な蹴りで、次々とオブリビオン・ロッカー達を倒していく。
けれど、次から次へと敵があふれてくるようだ。倒したと思ったら、また新たなオブリビオン・ロッカーがステージ上へと昇ってくる。
「確か……観客席から骸の海が溢れ出したんだよね? ってことは、リーダーというか、ボスはそこにいるってことだよね?」
オブリビオン・ロッカー達を蹴飛ばしながら、観客席を見てみるが、戦いながらでは、あまり集中することは出来ない。
なにより、観客席に敵を寄せてつけるわけにはいかないし……。
「それに、骸の海が溢れ出してて、観客席が見づらいんだよね……うう、何とかしたいところだけど……」
何か吹き飛ばすような力があれば、一時的にも観客席が見やすくなるかもしれない。
観客と言うことは、このイベントのファンだと思うのだが……アンチが紛れていたのか、それとも、投稿の中で、何か嫌なことなどあっただろうか?
「確か、どれも感動的な投稿ばかり、だったんだよね……」
ということは……これから映し出されるアニメに原因があるのだろうか?
タイミング的にも、それっぽい気がする。
「とにかく……まずはこいつらを、さくっと始末していかないとね!」
みすずはそう考えながらも、目の前のオブリビオン・ロッカー達との戦いに集中するのであった。
成功
🔵🔵🔴
賤木・下臈
この世界では華々しい歌舞音曲で人の心を震わせ、以て強大な敵に立ち向かうと聞きます。華のない爺にはなかなか戦いづらい場所ですな。
敵は歌曲を以て様々な悪しきものを呼び出しているようですが、私もまた「歌」の力を見せてみましょう。
「まつろわぬ 闇も茨も 巻き渡る たけき|旋風《つむじ》に |堪《た》ふるものかは」
私にとっての歌とはこのようなものです。この世界では需要はなさそうですが。
つむじ風を呼び、敵を散らします。頃合いを見て風に乗りながら骸の海に接近し、そこに風を撃ち込みます。骸の海の中に潜むなにがしかがいれば、その姿をあばいてやりましょう。
観客席の中ほどで、彼は静かにその戦いを見守っていた。
「この世界では、華々しい歌舞音曲で人の心を震わせ、以て強大な敵に立ち向かうと聞きます」
賤木・下臈(おいしいクッキーです・f45205)。どこか平安時代の和服を着こなしている下臈は、庶民の平安歌人でもある。
「華のない爺には、なかなか戦いづらい場所ですな」
よっこいせと立ち上がるものの、下臈のその姿勢は歳を感じさせないしゃんとした背筋を感じる。
「なんだなんだ?」
「次はこのじーさんが相手か?」
「悪いことは言わねー、さっさとステージから降りやがれっ!!」
喚くオブリビオン・ロッカー達を見て、ふうっとため息一つ零すと、下臈は和歌を書く紙を取り出し、筆を走らせる。
「まつろわぬ 闇も茨も 巻き渡る たけき|旋風《つむじ》に |堪《た》ふるものかは」
書き終えて、下臈はそう詠み上げ、その和歌から荒ぶるつむじ風を起こし、次々とオブリビオン・ロッカー達を跳ね飛ばす。
それが、下臈のフライング|下臈《ゲロウ》である。
ある程度、敵を吹き飛ばした頃合いを見て、下臈はそのつむじ風に乗り、骸の海へと向かう。
「確かこの辺りだったはず……」
一番濃いところに、つむじ風を撃ち込むと。
――ぼふんっ!!!
そこから、出てきたのは……恨むような目で睨みつける、一人の女性が姿を現したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
スキアファール・イリャルギ
わぁ……これがアイドルステージ……
(思わずたじろぐ日陰者)
これ私の容姿だと場違いでは??
いえ、ですが敵が居ますしね、やらないと……
(ちょっぴりオドオド)
ふむ、しかし……
(先の方が暴いた女性を見遣り)
お便りが読まれなかったファンの方でしょうか
もしくはDJの方と境遇が似ていたりとか……?
毒親本人、という訳ではなさそう……?
うーむ、私は推理は苦手なんですよね
あと敵が煩い(※言い掛かり)
イヤホンで音楽を聴きつつちょっと考え事
この世界ではファンを得ると良いんでしたよね
怪奇だと怖がらせてしまいそうな予感……
ヨシ、ではギターの音を消し去るくらいに大声で歌ってやりますか
さあ皆様、聴き逃しは厳禁ですよ?
「わぁ……これがアイドルステージ……」
華々しいステージを前に、日陰者のスキアファールは、たじろいでいた。
「これ、私の容姿だと場違いでは??」
おどおどしながらも、スキアファールは、一応、ステージの方へと体を向けているようではあるが……その足は一向に進まず。だが、しかし。
ぎゅいいいいいんん!!
敵の攻撃がステージ下の観客に向けられたのを見て、スキアファールはハッとする。
「いえ、ですが敵が居ますしね。やらないと……」
止まった足がようやく動き出した。
「なんだぁ? お前もやる気か?」
「えっと……その、皆さんに危害を加えるというのなら、あなた達を止めないといけません」
どうやら、さっきのは威嚇らしい。そのことにスキアファールはホッとしながら、先ほど晴れた、骸の海の方を見る。
「ふむ、しかし……」
先ほど見えた女性。それがきっと犯人なのだろう。
「お便りが読まれなかったファンの方でしょうか。もしくはDJの方と境遇が似ていたりとか……? 毒親本人、という訳ではなさそう……?」
「おいこら、無視すんなっ!」
喚くオブリビオン・ロッカーを無視して、スキアファールは頑張って推理してみるが。
「うーむ、私は推理は苦手なんですよね。あと敵が煩い」
「なんだとぉおおおおお!!!」
その煩い声を遮るかのように、耳にイヤホンを付け、音楽を聴き始める。あーあーと軽く発声練習しつつ。
「この世界ではファンを得ると良いんでしたよね? 怪奇だと怖がらせてしまいそうな予感……」
ちょっと心配だが……スキアファールは覚悟を決めた。
「ヨシ、ではギターの音を消し去るくらいに大声で歌ってやりますか。さあ皆様、聴き逃しは厳禁ですよ?」
「ウルサイ、お前の歌なんて……ぐおっ!?」
驚くほど、大きな声でスキアファールは歌い出した。|カラヴィンカ・カデンツァ《シングホリック》。スキアファールが絶えず流転する即興曲を歌い続けている間、彼の半径内の対象全てに、敵であれば、その周囲に発生した小さくも強大な音の爆弾によるダメージを与え、味方であれば、状態異常を癒し戦闘力の増強も齎す旋律による治癒を与え続ける力だ。
その派手な攻撃と癒しの力で、数多くのファンを得たスキアファールは、その勢いのまま、ステージ上のオブリビオン・ロッカー達を無事、殲滅させたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『LOOK・AT・ME』
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POW : 私を見て
【羨望と嫉妬で狂った眼差し 】で射抜いた対象を【視線固定】の状態異常を付与する【モザイク】で攻撃し、着弾点からレベルm半径内の仲間を【夢が叶った光景を見せる幻】で回復する。
SPD : 私を見て
【羨望と嫉妬で狂った眼差し 】で射抜いた対象を【生きる気力を奪う呪いの言葉】で攻撃し、着弾点からレベルm半径内の仲間を【夢が叶った光景を見せる幻】で回復する。
WIZ : 私を見て
【羨望と嫉妬で狂った眼差し 】で射抜いた対象を【あらゆる光を消し去る闇】で攻撃し、着弾点からレベルm半径内の仲間を【夢が叶った光景を見せる幻の爆発】で回復する。
イラスト:瓜子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「日輪・黒玉」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ああああああああああっ!!!!!」
先ほどの女性が大声を上げて、そして、とうとうオブリビオンへと化した。
「ずるいずるいずるいずるい……いっつもそう、私は見てくれない。投稿もあんなに頑張ったのに、あんたばっかりちやほやされてっ!!! ずるいのよ、あんたばっかりっ!! あんたばかりじゃなく……そう、|私を、見てっ!!《LOOK・AT・ME!!》」
LOOK・AT・MEというオブリビオンと化した狂ったボスは、観客はもちろん、ステージ上にいるDJミラクルやスタッフ達を睨みつける。
「……もしかして、ありさ、ちゃん……?」
思わず、ミラクルが発した名前。その名はミラクルと幼い頃、一緒にいた親友の名前だった。
●マスターより
なんだか、いろいろあるようですが、とにかく、この怪しげなモザイクなボスを倒せば、完結となります。
更に推理していただいてもかまいませんし、倒しちゃえば終わりますので、さくっとボスを倒すだけでも問題ありません。
いよいよ、最終ステージ! 皆さんの熱いプレイングで、華々しく終わらせてください。
皆さんのプレイング、お待ちしています!!
賤木・下臈
思うのですが、この世界には昔から流れ星に選ばれた「アイドル」がいたのでしょうか。古のアイドルはその時々で主流の古典芸能――雅楽、白拍子、今様、能狂言、歌舞伎など――を披露し、人の心を掴んでいたのでしょうか。そうだとしたら、和歌で挑むこともあながち無謀でもないでしょう。今時の人に受けるかどうかは別問題ですが。
ユーベルコード発動。歌は「白真弓 はる月影の 桜花 薄紅に 下照る|舞処《まひど》」。ステージ上に満月を演出し、風に舞う夜桜の花びらを呼び、オブリビオンの荒ぶる心を鎮めます。
華のない禿爺は早々に引っ込みます。後は華のある方にお任せしましょう。
「思うのですが、この世界には昔から流れ星に選ばれた『アイドル』がいたのでしょうか……」
煌びやかなステージを眺めながら、下臈は思わず呟く。
「アイドルはその時々で主流の古典芸能――雅楽、白拍子、今様、能狂言、歌舞伎など――を披露し、人の心を掴んでいたのでしょうか」
「だから何?」
苛ついた様子で、ステージ上にいるLOOK・AT・MEが突っ込みを入れるが、下臈は気にせず続けた。
「そうだとしたら、和歌で挑むこともあながち無謀でもないでしょう。今時の人に受けるかどうかは別問題ですが」
そんな下臈に、がんばれーという声が観客席から聞こえる。思わず、下臈の顔が綻ぶが、LOOK・AT・MEがそれが面白くなさそうだ。
「うるさいっ!! それよりも、私を見るのよっ!!!」
生きる気力を奪う呪いの言葉で攻撃し、自らは夢が叶った光景を見せる幻で回復していく。
対する下臈は、落ち着いた様子で和歌を詠む。
「白真弓 はる月影の 桜花 薄紅に 下照る|舞処《まひど》」
ステージ上に満月を演出し、風に舞う夜桜の花びらを呼び、LOOK・AT・MEの荒ぶる心を鎮めていく。それが、下臈の放ったブロッサム|下臈《ゲロウ》だ。
「いやあああああっ!!!!」
「華のない禿爺は早々に引っ込みます。後は華のある方にお任せしましょう」
叫びながら意気消沈するLOOK・AT・MEを背に、ステージを降りる下臈へと、観客からの惜しみない拍手が送られたのである。
大成功
🔵🔵🔵
巣飼・ハル
アドリブ・連携OK♪
ありささんはミラクルさんのお友達で、もしかしたら一緒に活動していたのかな?
これまでに何があったのかは分からないけれど……今の彼女の心は土砂降りの雨模様みたい
晴らすためにはまずは彼女を落ち着いてもらわないとね
彼女の心を晴れ晴れ笑顔にするため、がんばりますー☆
ステージに上がって皆さんに挨拶
皆さんの投稿、感動しちゃったり、ドキドキしたり、クスリと笑ってしまうのもとっても面白かったです
この後のアニメやラジオドラマを楽しみにしている方もいると思いますが、その前に私一曲歌います☆
同時にUCでこの会場の皆さんとSNSで繋がるみんなの力を借りてパワーアップ、ソーシャル・レーザーで攻撃です
「ありささんはミラクルさんのお友達で、もしかしたら一緒に活動していたのかな?」
そうマイクを持ちながら、考察するのは巣飼・ハル(お天気アイドル・f33445)。
「これまでに何があったのかは分からないけれど……今の彼女の心は土砂降りの雨模様みたい。晴らすためには、まずは彼女を落ち着いてもらわないとね」
ステージで仲間が戦っているのを見ながら、ハルもまた、ステージへと上がっていく。
「彼女の心を晴れ晴れ笑顔にするため、がんばりますー☆」
マイクのスイッチを入れて、そう高らかに宣言すると、LOOK・AT・MEがハルへと注目していく。
「あ、あんたみたいなチャラチャラした子に、言われたくないわっ!!」
わわわっと驚きつつハルは、LOOK・AT・MEの羨望と嫉妬で狂った眼差しで放たれた、あらゆる光を消し去る闇で攻撃されるものの、何とか紙一重でそれを躱すことができた。
「びっくりした! あっと、挨拶挨拶!!」
「はあっ!? こんなところで挨拶なの!?」
ハルの態度にLOOK・AT・MEは、怒りと驚きを隠せないようだ。ハルは構わずに続ける。
「皆さんの投稿、感動しちゃったり、ドキドキしたり、クスリと笑ってしまうのもとっても面白かったです! この後のアニメやラジオドラマを楽しみにしている方もいると思いますが、その前に……私一曲歌います☆」
可愛らしいマイクを片手に、ハルはリズミカルな明るい歌を歌い出した。それと同時にプロジェクト・ディーヴァで、誰よりも強くなりたいという願いを自分のSNSを利用する人々に呼びかけ、それを実行へと移す。
「……今よっ!!」
思わず、ノリノリに乗っちゃったLOOK・AT・MEへと。
「きゃあああああ、ズルいわぁ~~!!」
ソーシャル・レーザーを放って、敵をバビバビさせちゃったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アメリア・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば宇宙バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃が当たるように、敵の行動をUC「風の友」で読んだり、氷系のUCを使って敵の機動力を封じる。
・仲間の攻撃を強化するために支援系UCを使ったり、鼓舞をする。
・敵の注意を逸らすため、宇宙バイク騎乗や空中にて囮となる。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「も、もうもう……許せない、許さないいいいっ!!!」
バビバビさせられたLOOK・AT・MEは、怒り心頭。再び、羨望と嫉妬で狂った眼差しを放って、あらゆる光を消し去る闇で攻撃してくる。
「きゃああっ!!」
流石にこれは無理とハルがマイクで顔を覆うと。
「そうは……させるかっ!!」
宇宙バイク「エアハート」に乗り込んだアメリア・イアハッター(夢想空流・f01896)が、そこに飛び込み、ハルを乗せて、急転回。
「はわわ、目が回るぅ……」
「おっと、ごめんね。けど、怪我はないようで安心したよ」
目を回しているハルに、アメリアはちょっとやり過ぎたかと、声をかける。
「だ、大丈夫れふ。ちょっとまだ、くるくるしますが……」
「それじゃあ、もう一仕事していくかな」
ハルの言葉に、アメリアはにっと笑みを浮かべると。
「よーし皆! 一緒に行こう!」
その自信に満ちたアメリアの言葉に、近くにいた猟兵達は鼓舞され、全ての戦闘力を増強されていく。そう、それがアメリアのポジティブシンキングだ。
「……後は、皆に任せるよ。さあ、最後のショータイム、見せてもらおうじゃないか!」
こうして戦いは、いよいよ、クライマックスへと向かっていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
スキアファール・イリャルギ
(UC効果を活かす為、可能なら連携希望です
成程、ご友人でしたか
ではDJの方の過去や苦労もご存知の筈
彼女を応援し続けて……少し羨ましくなってしまったんですね
投稿を読まれない、か
頑張ったのに報われないのは辛いし悔しいですよね
ですが時間内に投稿を読み切るのは、人気DJさんでは大変ですし……難しい所です
彼女はきっと、ラジオ外でも投稿を読んでいますよ
あなたの投稿も楽しんで読んでいる……あなたを見ている筈
それに、今回のアニメ上映がまだですよ
希望は捨ててはいけないのでは?
それでも“私を見て”、ですか?
良いでしょう、見てあげますよ
ではあなたも私を見てくれますか?
敵の注目が私に向いている内に……攻撃お願いします
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
新たにステージに上がるのは、それまで静かに見ていたスキアファールであった。
「成程、ご友人でしたか。ではDJの方の過去や苦労もご存知の筈。彼女を応援し続けて……少し羨ましくなってしまったんですね」
その言葉にLOOK・AT・MEは、息を詰まらせる。どうやら、図星のようだ。
スキアファールはまるで歌うかのように続ける。
「投稿を読まれない、か。頑張ったのに報われないのは辛いし、悔しいですよね。ですが時間内に投稿を読み切るのは、人気DJさんでは大変ですし……難しい所です」
LOOK・AT・MEは静かにそれを聞いているよう。
「……そうかもしれないけど」
悔しそうにLOOK・AT・MEから紡がれる言葉は、否定でも肯定でもない曖昧な言葉。恐らくこれも思うところがあるのだろう。
手を差し伸べるようにスキアファールは、なおも言葉を続けていく。
「彼女はきっと、ラジオ外でも投稿を読んでいますよ」
「……知ってる」
呟くように出てきた言葉にスキアファールはその黒い瞳を細めた。
「あなたの投稿も楽しんで読んでいる……あなたを見ている筈。それに、今回のアニメ上映がまだですよ。希望は捨ててはいけないのでは?」
「……そ、それは……」
「それでも“私を見て”、ですか? 良いでしょう、見てあげますよ。では、あなたも私を見てくれますか?」
「……っ!!」
完全に、LOOK・AT・MEの注意が、視線が、スキアファールへと注がれる。そう、それが、スキアファールの|多羅は何を奪うか《キャプティベイト》だ。
その隙に動いている者が一人。
「なんだか、頼まれちゃったからには……やるしかないよね!!」
赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)だ。実は、スキアファールがステージへと上がる前に、偶然、この会場に来ていた緋色に接触することができたのだ。
『すみませんが、その隙に……お願いしますね?』
そう言われたからには、そう! やるしかないのだ。LOOK・AT・MEがスキアファールに釘付けになっている間に。
「いっけええええええっ!!!」
空中ステップからのステージへのエントリー、そして続くのは……薔薇の花弁。緋色が放つは、薔薇の剣戟。
そう、その4連続の攻撃が、全てぶち当たり。
「いやあああああああっ!!!」
倒れたそこにいたのは、地味な眼鏡の少女、ありさが気を失って倒れていたのである。
こうして、事件は大きな被害もなく、無事に解決することが出来た。
飛び入りの戦いはあったものの、つつがなく、イベントは進行していく。
「……ステージが中止にならずに済んで、よかった……」
ありさは思わず呟く。
「ええ、よかったですよね」
隣にいるスキアファールに、ありさは困ったような笑みを浮かべる。放送されたアニメはありさとミラクルの出会いのエピソードだった。それだけでなく、以前ラジオで読み上げられた印象的な物語とミックスアレンジされた、本当に良い物語で、ハンカチが手放せないほど、感動的であった。
「ところで……この後、おごってくれるって話だったけど、どこ行くの?」
と、傍にいた緋色の言葉に、スキアファールはあっと、驚きの声を上げて。
結局何処へ行ったのかは、別の話なのだが……それをみたありさとミラクルが大爆笑していたというのを聞くと、きっと楽しいことがあったのだろう。
そして、アイドル☆フロンティアで行われたWEBラジオの公開収録は、猟兵達の活躍により、無事に終わったのである。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴