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悪意悪食

#ゴッドゲームオンライン #デバフエリア #敗北可

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#ゴッドゲームオンライン
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●マイン・ド・ラッグ
 ゴッドゲームオンラインには様々なクエストが存在している。クランで参加する事で特別なアイテムがドロップするクランクエスト。ルーキーの為に作られた初心者クエスト。高難易度で廃人プレイヤー御用達なレイドクエスト。そしてプレイヤーから最も高い評価を受けていると言っても過言ではない討伐クエスト。
 討伐クエストとは指定された条件のモンスターを規定数倒す事でクリア出来るものだ。クリア報酬は勿論の事、レアエネミー、レアアイテムとの遭遇率が格段に上昇する。しかも条件に合っているモンスターであれば強弱関係ないというオマケつきだ。初心者から廃人プレイヤーまで万々歳な内容となっている。
 此処はデバフエリア。数多の状態異常が地獄味を増しているエリアだが、討伐クエストのフィールドとされた為、普段の凶悪なデバフを除かれている。そういうワケで初心者から廃人プレイヤーまで、たくさんの人で賑わっていた。
 今日の条件モンスターはなんだったか?
 おう、如何やらミミックらしいぜ。週限定でドラゴンプロトコルも出てくるとか。
 へえ、隠しモンスターってやつか? 楽しみだな……。

●グリモアベース
「まー、あれよ。おいしい話に乗るのはいいけど、ちゃんと内容を把握しなさいってやつね。まあ、即死トラップ、初見殺しみたいなもんだし、そんなこと言えないんだけど」
 グリモア猟兵、隣人は溜息を吐いた。
 足元にあるのは小さな宝箱で中身は空らしい。
「アンタ等にはゴッドゲームオンラインで『討伐クエスト』に挑んでもらうわ。レアアイテム、レアエネミーとおいしいクエストなんだけど、如何やら『条件指定のモンスター』がバグプロトコル化してるらしいのよ。アンタ等にはそれらを退治してほしいって事ね。あ、それと他のプレイヤーもいるから彼等には通常のモンスターと戦ってもらえばいいわ。いつもの通りに一掃してちょうだい。よろしく」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 ミミック!!!

 第一章。
 討伐対象のモンスターがバグプロトコル化しました。
 大量に出現するバグプロトコルを掃討してください。
 モブプレイヤーもたくさん居ますので彼等には通常のモンスターを叩いてもらいましょう。

 第二章。
 デバフエリア最深部。
 隠しモンスターとの戦闘になります。

 第三章。
 モンスターの無限湧きが止まりました。
 クエストの制限時間内に残ったバグプロトコルを殴りましょう。

 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『テンタクルミミック』

POW   :    テンタクルミミックの触手攻撃!
自身の【触手】を【出現した場所・状況に適した属性で強】化して攻撃し、ダメージと【出現した場所・状況に適した種類】の状態異常を与える。
SPD   :    テンタクルミミックの装備投げ攻撃!
【バグ化した上半身装備】【バグ化した下半身装備】【バグ化した武器】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    テンタクルミミックのアイテム投げ攻撃!
【箱の中】から【バグ化したアイテム】を放ち攻撃する。その後、着弾点からレベルm半径内が、レベル秒間【重大なバグがほぼ確定で発生する】状態になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 討伐クエスト――初心者から廃人まで、様々なプレイヤーが受注する、とても素敵なおいしいもの。レアエネミー、レアアイテム、ダンジョンマスターからのプレゼントは出血大サービスとも思えた。
 美しい薔薇には棘がある。おいしい話には裏がある。宝箱を開ける際には細心の注意を――ミミックだ。異常なまでに、無限なまでに、発生した――彼等。その殆どはバグプロトコルである。
 君達はバグ化したミミックを倒さなければならない。通常のミミックであれば他プレイヤーに任せるのが良いだろう。
イリスフィーナ・シェフィールド
過信禁物、未来はその瞬間まで確定しない。

ミミックですか、偽物か本物か見分けるのが難しそうですわね。
……そうだ、開けたらどうなるか未来を見て
襲われるかで判別すればよろしいですわね。

教わってるような攻撃をしてくるならバグプロトコルでしょう。
ふむ……開けると同時に何か輪を飛ばしてきてますわ、確定ですわね。
よし、全力攻撃で木っ端微塵にいたしましょう。

と思って力を貯めようとした瞬間向こうが動きました。
バグっているからか開けられずとも動けたようです。
驚きで対応が遅れ飛んできた輪が5つ、腕と足の根元と首にはまります。

瞬間首だけになって転がっていました。
切り落とされたかと思いますが
痛みもないし繋がってる感覚はあります。
(輪は空間を歪ませて別の場所に繋げる装備品
それでもって腕と足、首から上は別の場所の輪の先に飛ばされた。
元の場所には胴体だけが転がってる
擬似的な悪魔な超人に体バラバラにされた少年状態
周りのモンスターに抵抗もできず好き放題玩具にされる、誰かに助けられるか又は奥地まで連れていかれるかは運次第)



 バラバラ死体は見慣れていた。視えていないからこそ、恐ろしいとは思わなかった。
 デバフエリア、其処は状態異常どもの蔓延る、プレイヤーにとってのコメディめいた地雷原。別名をフラグエリアと謂い数多のプレイヤー達を乱立する罠に陥れてきた。黄金化や人形化などのちょっと珍しいものから猛毒やらスタンやら、お馴染みなBSまで行進している。そんなエリアだと謂うのに今回は珍しく『そのような』在り来たりな仕掛けは見当たらない。それでも――過信禁物、油断大敵、未来はその瞬間まで確定しない。既に自らの手で選んだのだと慢心してはいけないのだ。まるでお池にはまった木の実、転がり続けた女の始末……。
 ミミックですか、偽物か本物を見分けるのが難しそうですわね。シュレディンガーが苦労するレベルの話だ。中にはレアアイテムか、死に体のプレイヤー自身しか入っていない。そうだ。開けたらどうなるか未来を見て、襲われるかで判別すればよろしいですわね。説明台詞は負けヒロインの嗜みだと如何して理解出来ないのか。きっと分体サマがオマエの挙動を知ったなら、今度こそ、拷問されるに違いない――教わってるような攻撃をしてくるなら、アイテムを投げてくるなら、それがバグプロトコルでしょう。ふむ……輪っかでしょうかね。妖怪猿がしているかのような、そんなアイテムが飛んできましたわ。確定ですわね。おお、オマエは仏様の掌で只管に粗相をするのか。よし、全身全霊で畳み掛けます、木っ端微塵にいたしましょう。ショウ・タイムだ、埒外性を光に変換し拳へと溜めろ……?
 いや、まさか、ミミックが自ら動くだなんて考え、脳髄に欠片も無かったのだ。バグが原因なのか或いは最初からそういう仕様なのか。何方にしても、一歩、遅れてしまった。嗚呼、逃げ遅れてしまった。驚きが引き金となって勝てる筈だった現実を落としていく。四肢が縛された。頭部を締め付ける事もなく、首輪として機能したのは幸いか。
 ……世界が不意に大きくなった。宙がヤケに遠くて地がヤケに近い。プレイヤーの足がこんなにもお隣だなんて奇怪な事も有るものだ。他人事のように振る舞ってみたが、ドカリ、蹴り飛ばされて混乱を極める。まさか、わたくしは、首を……。切り落とされたにしては『感覚』が残っている。動けと念じれば確かに、指先は反応したのだ。では、いったいわたくしはどうなってしまったのでしょう。
 ミミックが嗤っている。お仲間も駆け付けての大嘲笑だ。かごめかごめと中心には女の子の胴体だけがひとつ。まったく赫々としていない事実から、成程、あの輪っかは転移系のアイテムの亜種と考察が出来る。伸縮自在な触手が弄って、擽ったいのか、お見せ出来ない沙汰なのか。素晴らしい汁気たっぷりなオマエに万歳!
 いっそ遮断されていた方がマシだと、|頭部《オマエ》は真っ白になった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジル・フィールド
■アドリブ/連携OKです

「このままだと宝箱には目もくれず、ダンジョンを攻略していくプレイヤーの姿で溢れた未来が待っていてもおかしくないか」
GM目線で事の深刻さを受け止めながらミミック討伐を開始します。

まずは弱点を曝け出して貰いましょう。
モンスターと距離を取りつつ自身の杖から【技能:電撃】による攻撃を放ちます。
「うっわ…バグって悍ましい口内になってるな…」
気を取り直して電撃の刺激で口を開いた所を畳み掛けます。
『唸れ 雷よ!』
ミミック達の開いた口へ目掛けてUCを発動。
範囲攻撃でなるべく数を稼ぎつつ、巻き込まれた通常個体は感電させます。
感電して動けないミミックはプレイヤーさん達の餌にしましょう。



 小さな葛籠も大きな葛籠も擬態する為の道具でしかない。
 小さくても大きくても、化け物が入っている事に違いはない。
 舌を切られたかのような想いにオマエはめまいを覚えた。
 シンプルに気持ちが悪い、正直、見たくない。
 タロット・カードを態々、捲る必要などない。偶然と運命、彼等の戯れを模倣するだけで己の導と謂うものが解せる現実。此処までインスタントだと逆に怪しく思えてしまうが、お終いにその絵札が真実だと認める破目になった。蓄えてきた黄金の大量放出、これは運営する側にとって厖大な痛手とも考えられよう。自身がドラゴンプロトコルで在る故に、嗚呼、まったく頭の痛いクエストだ。このままだと宝箱には目もくれず、ダンジョンを攻略していくプレイヤーの姿で溢れた未来が待っていてもおかしくないか。そもそも、このエリアはベテランプレイヤー御用達な場所ではなかった。あの凶悪なデバフ群、影も形も無くなれば只の一本道か……。兎も角、ミミック。まずは弱点を晒しだしてもらいましょう。触れるワケにはいかないので取り敢えずは距離を取り、転がしたダイスの目は塔。この賽が謂うには「神は私」だそうです。ライトニングロッドを翳せば電撃の蛇、痺れ、驚いた連中はグロテスクな中身を見せびらかした。うっわ……。ちょっと筆舌に尽くし難い口腔、形状の違う触手がプレゼント・ボックスとは、これにはオマエも蒼白となった。
 気を取り直して――唸れ、雷よ! 装甲を剥いてやれば、ひっくり返してしまえば、たとえバグプロトコルだろうと赤子の肉のようだ。広範囲を撃ち滅ぼす神の怒りは通常の個体すらも巻き込んで素敵なパワー・レベリング・シナリオへと落ちていく。それでは皆さん、欲望を開放する時間です。遠慮しなくても良いですよ、ハイエナのように群がるのが人間の本性なのですから……。まったく模範的な|黒聖者《ダークメサイア》だ。レアアイテムと一緒にミミックの肉も調理すると宜しい。連中は二枚貝に似ている。
 えっ……? それ喰うのか? マジ???

成功 🔵​🔵​🔴​

真波・祭
ここがゲームの世界。
うちにも『ディスティニーサーガ』なんてのがあったけど、フルダイブ型はやっぱり違うわね。
風の匂いすら感じられる。ほんと、凄いわ。

風に乗ってくるのがオブリビオンの匂いじゃなければ、ほんと最高なんだけど。

倒すべきはテンタクルミミック。
でも、普通のミミックを倒してしまっても構わないのよね?
それだとかなり気が楽ね。

まずは震脚で大地を揺らし……振動で触手が見えた奴らを優先して対処。
ゲームの世界であっても触手プレイはノーサンキューなので、まずは遠間から炎弾で攻撃。
すっかり弱ったところを炎剣で斬り倒していくわ。

なお。
来る途中にちらっと見えた気がする|注意書き《敗北可》は無視する方向で。



 樽のような物体が汁気にやられていた。
 きっと、アンデッドの類だ。その成れの果てだ。
 ステータスを確認して、閉じて、もう一度確認する。無意味な行為だとは解っているのだが、それでも、やってみたいと思うのが人間の性だ。この運命には抗えないものだと何処かの|神様《NPC》が宣っていた気もするが、そんなモブの事なんてのは秒で忘れてしまうと宜しい。ここがゲームの世界。うちにも『ディスティニーサーガ』なんてのがあったけど、フルダイブ型はやっぱり違うわね。現実世界と同じように身体が動く。スムーズに飛んだり跳ねたりが出来るのは、成程、ゴッドを冠するだけは『ある』か。風の匂いすら感じられる。寒暖だって存在しているのだ。ほんと、凄いわ。ところで、先程は匂いと表現したけれども事実は『臭い』だ。……オブリビオンの気配ね、本当に、これじゃなかったら最高なんだけど。度し難さが服を着て堂々と歩いている、いや、歩くんじゃないわよ。あなた達ミミックじゃないの……。テンタクルの行進、葛籠の群れの大合唱。確か、普通のミミックも紛れているのよね? 諸共に倒してしまった方が楽だ。他プレイヤーに寄生プレイはさせない、と。
 デバフエリア本来の環境が失われたのはミミックの所為だった。彼等はその土地の力を己のものとして、アイテムとして活用するらしい。きっと、あの葛籠の中には凶悪デバフアイテムが山のように詰まっているのだろう。……そんな触手プレイはノーサンキューよ。震脚――揺れる大地の上の二枚貝、でろりと現れた触手のグロテスクさったら、たまらない。放てよ焔、内臓へのシュートだ。火傷では済まされない。燃やせよランタンの如く。そろそろいい感じに弱ってくれたかしらね。それじゃあ、作業ゲーの始まりよ。プロミネンス・ソードとでも名付けるべきか。一体一体確実に狩り尽くしていく……。
 あの注意書き、悪戯にしては外道がすぎるわ。
 いえ、私は何も見ていない。見ていないから、考える必要もない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミク・ナナナ
参戦:冒険者達の中にあの女性(ヒト)の面影を探したけど、それは見当違いだったようだ
狂化:しかし務めは果たそう、込み上げる狂気に身を委ね
激昂:ぐうぅぅ・・・ガアァァァ
暴走:狂化によって超強化された肉体によって振るう二丈鞭は、迫り来る触手を凌ぐ速さで打ち据え切り飛ばす
加速:狂気的暴走状態で【限界突破】し、攻撃の速度は触手の状況適応能力が追いつかない
粉砕:やがて触手の全てを伐採し、ミミック達の肉体を狂慌の間々に破壊して往く
激情:己は赦す為にあの骸の海より這い出たのではなかったか?
しかし眼の前の心無き物達は赦すに値しない
狂気に侵された記憶に映るあの女性(ヒト)は、きっと赦させてはくれないだろう・・・



 プレイヤー・キラーの常套手段として真っ先に挙げられるのは裏切りだ。それはゲーム内に収まらず、むしろ、現実世界においてこそ真価を発揮する。面影に触れたくて触れたくて、虚構に手を伸ばす。
 悪衣悪食とは本来、貧している状態を表現する四字熟語だ。衣が意に変換されたならば、それは最早、人と呼ばれる生き物からの嘲りに過ぎない。ああ、オマエはいったい何を探しているのか。オマエはいったい誰を探しているのか。キャラクターの面を被った、理想で塗りたくった、彼等彼女等の貌など、真実ではないと謂うのに。……しかし、勤めは果たそう。されど、敵は片付けよう。この身この心、その欠片が尽き果てても尚、埒外性を揮おう。浸透していく、振盪して往く、まるで脳髄に無理矢理、ナイトメアを注入されたかの如くに――うめく、頭を抱える、なげく、頭を掻き毟る、嗤う、否、オマエが発したのは激昂だ。感情の儘に、狂乱の儘に、振り抜いた|鞭《エモノ》が連中の触手を打ち据え、斬り飛ばす。ついでに何かが染み込んでくる、混乱だ。混乱のバッドステータスが画面に映り込んでいる。それの何が問題だ? オマエは既に混乱状態に陥っている……。
 狂気が連ねたのは暴走だった。目に映る総てがオブリビオンに視えて、敵に思えて仕方がない。幸いにもオマエの近くに猟兵やプレイヤーはいなかった。不規則かつ超高速、文字通り発狂したかのような蛇の群れがミミックどもを翻弄した。そうして、徐々に徐々に、葛籠や臓物までぐちゃぐちゃになるほど砕いていく。ああ、狂荒! 神にでも遭ったかの如くにオマエは「赦し」とやらを求めていた。
 ……おかしい。己は赦す為に、愛する為に、骸の海より這い出たのではなかったか? 知っている。眼の前の心無き物達は赦すに値しないと、愛するに値しないと。では、狂気に侵された記憶に残る、あの|女性《ヒト》は……どう思う?
 同じ事だ。きっと、赦させてはくれないだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「ミミックか、擬態していない時点で難癖な攻撃を仕掛けて来るな」
周囲を経過しながらテンタクルミミックの攻撃を空間飛翔して避けながら周辺に創造して展開したファンネルビット/シールドビット/リフレクタービットを起点としてテレポートで回避しながらリニアロングボウとレーザービームで攻撃を仕掛け機会を見ながらリフレクトで乱反射させながら的確に攻撃を命中させながら時間が掛かろうとも着実に撃滅して駆逐します。
時々ザコと対峙しているモブプレイヤーにも気にしながら陰ながらの応援もしたりしながらテンタクルミミックの攻撃が向かない様に注視しつつ流れ攻撃にはテレポートで攻撃を回避させます。



 臓腑と触手の狭間が、境界が、曖昧ならば、嗚々、触手こそが捕縛器官兼捕食器官兼胃袋なのだろう。食虫植物の如く絡め取り、決して逃さないと強い超自然を感じる。サイバーニンジャとしてもあまり関わりたくないタイプの敵だ、だが、やらねばならない。
 グロテスク、それ即ち芸術性を意味する言の葉で在り、連中を描写する際はあまり多用したくない。されど、嗚呼、連中の生物面に於いての美しさは、成程、無碍には出来ないものだ。あのモンスターはモンスターとして、エネミーとして、完成されている。だと謂うのに、嗚呼、バグとして発生した結果、完成度が崩れてしまったのだ。ミミックか、擬態していない時点で難癖な攻撃を仕掛けて来るな……? 強制的な装備の着脱、それに、プレゼントされた装備はもれなくバグ化している。呪いの類よりも悪質で、きっと、外せなくなるのはデフォルトだろう。玩具箱に放り込まれたガラクタの数々、オマエは如何様に対処するのか。
 空を翔ける、デバフエリアを駆ける、機動力と回避の高さを活かした起点作りだ。周辺にファンネルビット――シールド、リフレクター含む――を創造し、展開する事で次に繋げる。反撃の狼煙を上げよ、キラキラと舞う幽魔月精は蝶のように、蜂のように、光のように。全て、嗚呼、総てが分隊で在り本隊だ。まさか、野生のバグプロトコルが連携なんて理解出来る筈がない……! 瞬間移動からの一矢、何度も報いてやると好い!
 反射――己の攻撃を幾度か反射する事で敵対者への翻弄とする。元々動きの鈍いミミックが『こう』なっては如何して回避行動に移れるか。時間をかけて、ゆっくりと確実に、あの臓腑を屠殺と謂うカタチで終わらせる――君達。そっちは大丈夫? バグプロトコルの魔の手がプレイヤーに掛かりそうで有れば即座にテレポートだ。オマエの判断のオカゲで遺伝子番号焼却の危機からは逃れる事が出来たと視える。
 ありがとう、でも、こっちの普通の奴は僕達がなんとかするから!
 わかった、頑張って。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルキフェル・ドレンテ
宝箱のふりをしながらM'ladyに献る貴石のひとつ携えぬとは
貴様らは屑籠か、否、その中身と言うべきか…

串刺しにして焼却してやろう、よく燃えそうなゴミどもめ
その鬱陶しい触手もだ
わざわざ的を増やしてまで刺し貫かれるのがお望みか

さて、ここまでの動きで敵の強さの程は知れるか
危険の少なそうなものは馬の骨どもに譲って、厄介なものを相手取る
威力もさることながら見目にも気色の悪いあの触手に触れられたくはないものだ
オーラ防御を巡らせて阻むが、状態異常は仕方ない
酷く眩暈がするが、忌々しい祭典のリベンジと思えば悪くもない
屑籠どもめ、近付いて来たら刺突剣で串刺しだ
…どうした、楽しそうだな、M'lady



 乾杯を試みたところで、聖なる哉、どろどろとした物が戻ってくる。
 リタイアの文字がこびりついて腹立たしく自らの失態を認められない。
 奈落より這い出たひとつの宝石か、天空より落ちてきた無数の七色か、何方が彼女に相応しいのかと問われれば、両者、ナンセンスとしか表現しようがない。宝箱のふりをしながらM'ladyに献る貴石のひとつも携えぬとは。ああ、籠だ、屑籠の類だ。葛籠の演技が下手糞な、その、中身とも謂うべきバグの群れだ。串刺しにして焼却してやろう、よく燃えそうな塵どもめ。勿論、貴様等に対して、俺は、丁寧さなんぞを持ち合わせるつもりはない。その鬱陶しい触手も含めて、だ。わざわざ的を増やしてまで、肉を曝け出してまで、刺し貫かれるのはお望みとは――頭がおかしいと口にしてしまったら、連中、馬の骨に失礼か。何せ貴様等には『オツム』が見当たらないのだよ。嗤笑の代わりに刺焼だ、コキュートスに堕とす価値もない。さて……ここまでの動きで敵の強さの程は知れるか、痴れたような箱詰めか。彼方側の屑籠は如何やら尋常な|屑籠《●●》らしい。馬の骨どもに譲って此方側へと視線をやると宜しい。嗚々……また随分とモザイクがお似合いな蠢動ではないか。気色が悪い、あんなものに触られては、障られては……貴女を冒される事だけは……避けねばならない。
 オーラを巡らせるのは猟兵としての常識だが、嗚呼、己よりも先ずはお姫様だ。彼女への贈り物を、|薔薇《黑》色の詩を忘れてはならない。その結果、たとえ自身が苛まれても、侵されても、甘んじて受けられると謂うものか……。ひどく眩暈がする。だが、忌々しい祭典への|復讐《リベンジ》と思えば悪くはない。跪いている。無様に、蛆虫のように、渦に捕まってしまう。屑籠どもめ……近づいてきたな? 猛牛よりも愚かな、臭い物め。
 蓋をしてやる、串刺しにしてやった。
 マタドールは何を見ている。
 どうした……楽しそうだな、M'lady……?
 ええ、ええ、楽しいわよ? ■■■■が人間をしているんだもの!

成功 🔵​🔵​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【第六感】でミミックの擬態を【見切り】
悲愴の剣で【呪詛・衝撃波・乱れ撃ち】
倒しきれずとも、怒らせて攻撃を誘うには充分

投げてきたバグ装備を
【高速詠唱】からの【結界術・カウンター】で跳ね返し
自らのUCでUCを封じられた彼らを【念動力】で【投擲】
壁にぶつけて気絶させつつ、一か所に集める

貴方達、口が気持ち悪すぎて
触手プレイを楽しむ気にもなれないわ……

『愛の想起・妖狐蒼炎連弾』で召喚した小町の
狐火725連発で焼却。
その間、小町は無防備になるから
先にミミックを一か所に集めた訳よ

小町
「無防備な私を襲うのは
いつもルルさんですけど……あん♥」

背後から彼女の胸や股間を愛撫しつつ
狐耳を舐め、次の戦いの英気を養うわ♥



 悪食の類だと人間に、人類に、罵られた経験はあった。
 悪衣を好んで着ていたのは実に剥き易い故か。
 内面を重視するパーティでも限度というものは存在していた。魔物を喰らうのにご執心だった廃人がソロ・プレイに励んでいる所以とも考えられる。地獄のような場所に怪物の類が潜んでいたら、成程、誰も近寄らないのは当たり前か。チョウチンアンコウのように疑似餌を用意しなかったのが彼等の最大のミスと謂えた。オマエは第六感を働かせ大きな葛籠をミミックだと見破った。風切り音を悲鳴として一体一体確実に衝撃波で仕留めていく。蔓延する呪詛は果たして今まで倒されてきたものどもの心だったのか、ミミック自身のお別れの挨拶だったのか。ああ、総てを屠るのは難しいだろう。だが、これで擬態が無意味だと理解した全個体が憤懣とやらに駆られていく。投擲だ。たくさんのバグアイテムがオマエに向かって投げ出された。これを結界により跳ね返し、そのまま、自縄自縛な連中を触れないように|念動《うご》かす。貴方達、口が気持ち悪すぎて、その。触手プレイを楽しむ気にもなれないわ……。生理的な嫌悪感、叩き付けるべく、壁へ壁へと、勢いよく!
 |気絶《スタン》したミミックどもを一箇所に集めておき、悠々、己のユーベルコードを発動させる。召喚された|小町《妖狐》は命じられるが儘に、指差された|一箇所《ところ》に725もの狐火を撃ち放った。その間|小町《かのじょ》は無防備になる。だからこそオマエはバグプロトコルを、蠢くミミックを一纏めにしたのだ。
 ……無防備な私を襲うのはいつもルルさんなんですけど。
 まったく、嫌なフリがお上手な狐サマだ。頬を抓るのも、人を騙すのも、ワザと、わかり易く『している』に違いない。背後から召喚者に触れられ、ゆっくりと、美味しそうな部分を本格的に食まれる。耳に関しては文字通りだった。次の戦いの為に。次の次の戦いの為に、英気を養うのは猟兵と『つとめ』だと……。
 甘ったるい鳴き声だ、学びを得るには丁度良い。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ドレイクメイデン』

POW   :    お掃除いたしましょう
無敵の【バックアップごとデータを消去する清掃具】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    今がチャンスでしたのに
戦場全体に、【決定的な場面でファンブルが出る世界】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    それでは皆様、ごきげんよう
【自身に関する全てのデータを消去する】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はメイ・トラクーンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 隠しモンスター。それは討伐クエストにおいて『一番おいしい』とされる、レアエネミーだ。討伐する事が出来れば称号『隠しモンスター撃破』に加え、様々な素材、アイテムを手に入れる事が出来る。しかし、猟兵達の前に出現した『それ』はバグプロトコルと化した隠しモンスターだったのだ。いや、隠しモンスターと呼ぶべきなのかも微妙だろう。何故かと問われれば、彼女は、ドラゴンプロトコル。ダンジョンのボスと考えるのが妥当か。
 ああ、台無しじゃないの。
 皆様の所為で、私の計画した『シナリオ』が台無しじゃないの。
 本当はプレイヤーの皆様に見つけていただいて、レアクエスト――即死級罠たっぷり――を受けてもらう予定でしたのに! ええ、ええ、仕方がありません。邪魔をすると謂うのなら、私、お掃除する他にありません。
 データ削除、それが、このバグプロトコルの埒外性である。
イリスフィーナ・シェフィールド
POW

頭は蹴飛ばされたりキャッチボールのように扱われたり。
胴体はミミックの触手で擽られたりアレコレされたり。
腕と足はバットのようにブンブン振り回されて痛め付けられて。
ユーベル・コードも封じられて文字通り手も足も出ない状態で
隠しバグプロトコルの前に連れてこられてしまいました。
惨めきわまりない姿を嘲笑われてしまいます。
ゴミ、いえリサイクルしても使えなさそうな辺りゴミ以下でしょうかね。
使えないゴミは消してしまいましょうねーと。

清掃具(モップか掃除機かシュレッダーみたいな細かく砕いて削るものかもしれない、お任せ)
に腕と足が消去され痛みに震えながら助けを懇願するも無視されて頭と胴体を纏めて消される。



 神頼みでもすると良い。
 神にでも祈るが良い。
 バックアップは見当たらないが、新たにオマエを創る事くらいは容易な筈だ。
 バグプロトコル――触手祀りなミミック――は猟兵によって駆逐された筈だが、嗚呼、彼等が散らかした玩具の数々はお片付けされない。玩具に吸い寄せられたのは通常のミミックで『害がない』と判断したのかバラバラ生身で悦に到る。最初に目を付けられたのは四肢だ。右腕左腕右足左足、バットのように振り回され、飽き飽きしたのか地面への容赦のないぶっ叩き。一歩遅れてやってきた痛みに彼方よりの悲鳴か。続いて突かれたのは胴体か。樽のように転がされ、お池にはまり、水中のモンスターどもに弄ばれる。クラゲを彷彿とさせる群体に捕まって、遂には、バッドステータスとしての半永久的な麻痺状態。最後に通りすがりのゴブリンさんがボール遊びに興じてみせた。蹴られて投げられて散々な挙句、隠しモンスター様の玉座にご案内だ。今にも内容物をぶち撒けそうだが、なんとか耐え抜く。
 惨めだ。惨めを極めていて、そのクセ、ちょっと頬を染めているのだから、無様だ。バラバラ生身を視認し数秒と経たない儘、ドラゴンプロトコルはヒロインを嘲ってやった。これは……ゴミですかね。いえ、リサイクルしても使えなさそうな、誰かの捨てた|道具《●●》なのでしょう。チャンスもクソもないと謂うワケだ。踏みつけて、嬲って、エチケットに詰めるのが宜しい。
 使えないゴミは消してしまいましょう。ドレイクメイデンが準備したのは清掃用の道具だった。モップ、掃除機、アルコールなど、多種多様な中から彼女が選んだのはシュレッダーだ。成程、薄っぺらなオマエを消失させるには随分と都合のいい機械である。これも良い機会だと思うのよ、たぶん、このゴミは似たような事を繰り返しているのに『省みた』事がないのでしょう。腕と足が吸い込まれていく、バラバラがよりバラバラに。だるまさんが転ぶのはその通りなんだけど、何か言い残した事はありませんか? え? 助けてください? お願いですから、やめてください? 今なにか言いました? 紙くずに声帯は必要ありませんよね。頭と胴体も纏めて粉微塵だ。
 データが削除されました。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「ドラゴンプロコトル、ボスモンスターか…『ドレイクメイデン』個体名称を有している以上反撃は確定だな。警戒して対処し撃滅する」
順調にファンネルビットを周辺に展開してマップを作成して攻略路を検索して迅速に行動して邁進し行動と対応を開始します。
創造して展開したファンネルビットの正解道通路に近い程予期せぬ不具合やトラブルに遭遇するから警戒して慎重に進んで行きます。
途中での敵対存在との遭遇にはリニアロングボウとレーザービームで攻撃を仕掛け敵の攻撃は空間飛翔して回避し避けれ無い攻撃にはシールドビット/リフレクタービットを使用して対処します。

最後は急がず悠然と凛とした姿で通ります。



 投擲されたバグ・アイテムを跳ね返す。
 クーリングオフ、要らないものは要らないと口にしてくれ。
 運命――その名を耳にした時点で、己の未来が定められているような気がした。ある種の安堵を沼と見做して、ズブズブと、虚よりあふれる黑へと溺れるようなイメージ。これを払拭出来ない限りは真っ逆さま、如何様な存在でも、埒外を極めた猟兵でも、致命は避けられないか。ドラゴンプロトコル――隠しモンスター。いや、ボスモンスターか。ドレイクメイデン。個体名称を有している以上、反撃は確定だな。警戒を怠るな。自らの発する警鐘には素直に従うべきだ。その上での撃滅を試みよ。神に身を委ねては成らない、戦場での鉄則か。
 ファンネルビットの展開は順調だ。ボスモンスターのいるエリア全体のマップを作成していく。何処から導き出されるのは『ボス』を屠る為の攻略路。オート検索とやらが活きる瞬間だ。迅速に――直ちに――邁進し、状況開始と見做すが好い。
 目出が悪い。いや、お上手にいかないのは『目標』に近づいている証拠か。予期せぬ不具合、唐突なトラブル。たとえばファンネルの誤作動、噴出するマヒその他のガス。ああ、どうやら……慎重に進まないと難しいようだ。オマエは宇宙空間での戦闘にも慣れている、極力、肺臓の類を使わなければ問題ない筈だ。彼方、ようやくメイド様のお出迎えらしい。竜よ、人よ、狩られる側は君なのだと伝授すると宜しい。
 一撃一撃が獅子を、怪物を討滅するほどの極光だった。レーザーで逃げ道を塞ぎど真ん中、城塞を穿たんとする一矢の咆哮。これにて運命は目を出せず倒れる沙汰となった。それでは、ごきげんよう、なんて。急かず悠然と、凛とした姿でのお別れだ。ドレスアップは地獄を征くのに必至だと。
 月と鼈――引きこもりエネミーに必要なのは賽を振る覚悟だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミク・ナナナ
思案:敵(アレ)が取り出したのは只の清掃具ではない、それは僅かに残る理性が告げている
ならばどうするか?狂戦士に出来る術等決まっている
絶叫:Aaaaー
狂炎:あらゆるモノを消去してしまう清掃具(ソレ)でも、この狂火は止めれない
何故ならいくら消去しようとこの狂気がある限り炎は消された瞬間にまた雄叫びを火種に燃え上がるのだから
激突:狂火に気を取られているところにバーサークチェーンを清掃具に巻き付け取り上げる
狂化:最早理性は限界に達した、新たに創造する暇も無い程の速度で狂戦士は懐に飛び込む
激情:赦したいと思案した、しかし身の内から湧き出す狂気が敵(ソレ)は赦せなかった
理性ならば赦す事が出来ただろうか?



 マイナスの感情の爆発こそが唯一の取り柄だ。
 得難いモノを、得られないモノを、おねだりした末路が。
 ――地獄での死と考えられた。
 哄笑と嘲笑の違いを答えよ、なんて問題を出されたとする。何方も同じ嗤いだと謂うのに、何方も同じ蔑みの類だと謂うのに、人は差を付けたがるのか。憑かれたふうに、疲れた雰囲気を醸し出しながら隠しモンスターは溜息を漏らしてみた。さっきのトイレ掃除はひどく脳味噌に悪かった。だから、目の前にやってきた目隠し女くらいは、キッチリと磨いてやらねばならない。きっとこの女は汚れのベクトルを変えてくれる――冥土送りの視線がゴーグルに引っ掛かった。……アレが取り出したのは只の清掃具ではない。僅かに、微かに残った理性とやらが頭蓋の内の鐘を響かせる。ならばどうするか? おお、バーサーカー、脳の髄まで壊れかけのオマエに出来る事など、ただのひとつ。
 吠える、吼える、叫ぶ。獣とも人とも謂えない、中間地点のキメラめいて、嘶くように狂う。あらゆるモノを消去してしまう清掃具も、一切合切を無碍にするユーベルコードも、マッドより落ちた『火』を殺す事など不可能。何故か。シンプルに、この世には、骸の海にも、狂気がある限り叫喚は終わらないのだ。燃え上がる、消失しても再び、炎々と嗤笑している。意識を熱に奪われたモンスターへ搦め手だ。いや、まさか、そのくらいのコキュートスも秒程度は保っていたと。清掃具とのバイバイだ、あとは速やかに片付けられるのみ。
 限界に達した。理性と称された紙切れは塵と化し、新たに|創造《つく》らせる隙も与えぬ狂戦士の吶喊。……赦したいと思案はした。しかし、身の内より滾々と、湧いてくるのは『狂気』のみ。崩壊し尽くした精神状態で誰が赦しを揮えると謂うのか。
 理性的な己で在れば、冷静な己で在れば、赦す事が出来ただろうか?
 過度な期待は毒を孕むと知るが好い、ウィッカーマン自身が何を望んでいる?
 望んではいけない、望むだなんて、ありえない……。
 抱擁出来たと思ったのならば、それは、オマエの妄想でしかない。

成功 🔵​🔵​🔴​

アスハ・ゾート(サポート)
…ラスボスの魔女×UDCエージェント、28歳の女だよ。
…普段の口調は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )」。
…時々「神のような(私、あなた、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )」だね。
…普段の口調の時は全ての台詞をひらがな表記にしてね。

…基本的に眠たげ。
…敵が攻撃してきたとしてもどうでも良さげに振舞うよ。
…他者には見えないナニカが認識できていて、会話する時もあるね。

…ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動するね。他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ。
…絡みOK、NGなし。
…後はおまかせするよ。よろしくおねがいするね。



 空腹な蕃神が自身の似姿を叩き壊した。
 虚空に墜ちるべきは我々なのだとバグに告げる。
 告げられたのだ、そう在れ、と、バグプロトコルが歪む。
 記憶――それは枕元に置いてあった、誰かさんからの贈り物。読まずに、聞かずに、触れもせず、在りもしない脳髄に染み込ませるサマはまさしく怪物と呼ぶべきだ。混沌の大渦巻きにひとつ、プカプカと浮いたオマエの名は惰性で在り、全知全能の真逆と説いても宜しい。ひどい眠気に苛まれつつも人のような貌、双眸だけを無理矢理にでも開いてくれないか。拓かれた未知の彼方に聳え立つ門、想像されたものか、創造されたものか、何者にも解せない。ああ、みだりに唱えてはならないとメッセージが出た筈だ。なのに、隠しモンスターは好奇心とやらに侵される。……こんなものをラスボスに添えるだなんて運営は遂に狂ったのか? 口調すらも喪失していく。この感覚は、いや、最初からデータが無い……?
 これで……すこし……は……おとなしくしてね。下半身が嗤っていた。咲くように、|這い寄る混沌《メッセンジャー》を孕むように極光が放たれる。ドラゴンプロトコルを、ドレイクメイデンを在り来たりな獣として縛り付けた。この蠢動が神の沙汰なのだとしたら、この蠕動が佛の沙汰だとしたら、未知の詰まった書架のように目を通す他にない。いあ。アスハ・ゾート。オマエは触手か種子か、或いは、其処等に蔓延る化け物か……。
 どうでもいい。そう、消失したところで、オマエは魔女のように振る舞った。ねえ、あなた。そう、あなたにおはなししているの。これ、おもしろくないね。もうちょっといいゆめにできないのかしら。おお、異形の神々よ、有象無象よ。
 ――愉しませる術こそ、餓えたのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
約2時間半『色褪せぬ想い出の地へ』で戦場全体が
ダークセイヴァーに構えた私の屋敷へと変化。
世界が変われば、彼女の味方(テレポート先)は無くなる

猟兵から逃げたい気持ちは分かるけど
私からは逃げないで頂戴?
貴女の御主人様に立候補しに来たんだから♥

オーバーロードで背中に黒炎の翼
守護霊の憑依【ドーピング】で更に強化

【脱衣・早業】からの【残像・ダッシュ・怪力・捕縛】で
瞬く間に抱き着いて押し倒し【化術】で生やした肉棒から漂う
【誘惑・催眠術・全力魔法】のフェロモンを嗅がせて魅了

ね、お掃除してくれるんでしょ♥

丹念に舌で奉仕する彼女の口内に媚毒【呪詛】体液を注ぐ。
もはや 淑女でも悪女でもない、淫らな雌。
衣服を破り捨て【解体】
主も従者もなく、獣のように求め合い、貪り合う

まことに残念ですが『消去』という選択肢は消えてしまいました。
この|幸福《データ》を消すなんて、とんでもない!

駅弁体位で抱き上げ
幾度も【串刺し・慰め・乱れ撃ち】ながら
たわわをしゃぶり【生命力吸収・大食い】で永久保存

シナリオは
ハッピーエンドに限るわ♥



 罪を犯したとして罰を受けよとも謂われない。
 謂う為の口を封じたのだ、ついでに、貪り尽くしてやったのだ。
 ご挨拶だ。テキトウなデータを消去すると同時に世界を行き来する、気が触れているのかと問われても最初からバグっているのだから仕方がない。誰かの下へとひとっ飛びだ。内臓まる見えミミックの餌場へと向かうのか、ゴブリンまみれな集落へと向かうのか、或いは、遥か彼方、神のようなエネミーと只管に踊るのか。否、悉くは、否。赤と青と緑の宝石が侵蝕するかの如くに、塗り潰すかの如くに、キラキラと降り注げば莫迦みたいな現象がひとつ。暗い。嗚呼、何もかもが真っ暗いのだ。造り物の、データな太陽すらも呑まれている此処は|色褪せぬ想いでの地《ダークセイヴァー》。いらっしゃい、私のお屋敷にようこそ。見た目からして、色合いからして少し趣がズレてはいないか猟兵よ。いいや、狂えるお姫様よ。世界が変われば彼女の味方はいなくなる。本当に? オマエこそ唯一の味方なのではなかったか。猟兵から逃げたい気持ちは分かるけど、私からは、味方からは逃げないでちょうだい。貴女の御主人様に立候補しに来たんだから。ドレイクメイデンは困惑した。この、目の前の猟兵は、目の前の化け物の類は、いったい、己に何をしようと宣うのか……。業、と、黒々とした炎が、熱っぽさが翼を形成していく。どぶんとオマエの身体に這入ってきた守護霊どもの昂揚感。移ってくる、感染ってくる、流行り病を彷彿とさせる愛と盲目。
 瞬間――ドレイクメイデンは、彼女は思考を放棄したくなった。何故かと謂えば、ああ、勿論、オマエが案の定な姿で擁してきたからだ。押し倒された彼女は不意に、筆舌に尽くし難い感触をおぼえる。これは、筆舌に尽くし難い! 難い儘であってくれ、と! 度し難さを見せ付けるかの如くにフェロモンが嗤う。擽ったい、そんなに、近付けないでください。
 ね、お掃除してくれるんでしょ。
 何を謂っているの。この痴れものが。だ、誰が……ッ!
 結局のところはデウス・エクス・マキナだ。もはや、淑女でも悪女でもない、みだらな雌。解体されたのは|衣服《データ》だけで、もう、何者も消去なんぞ出来やしない! まことに残念ですがその選択肢は見えなくなりました。この幸福を手放すなんて、とんでもない! 電車ごっこが大好きらしい。主人も従者も何も、何処に境目が存在している。ハートマークを焼いてくれ、胸いっぱいに跪く。
 シナリオはハッピーエンドに限るわ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『マルノミミック』

POW   :    マルノミミックの連続攻撃!
【装備アイテムを溶かし強制的に外す唾液】で装甲を破り、【麻痺毒液の付いた舌】でダウンさせ、【対象を丸呑みして体内でアイテム化する事】でとどめを刺す連続攻撃を行う。
SPD   :    マルノミミックのアイテム化丸呑み攻撃!
【捕食】と【逃亡阻止】と【錬金術】と【化術】と【武器改造】と【肉体改造】と【データ攻撃】を組み合わせた独自の技能「【アイテム化丸呑み攻撃】」を使用する。技能レベルは「自分のレベル×10」。
WIZ   :    マルノミミックはレア宝箱に変身した!
【レアアイテムが確実に手に入る豪華な宝箱】に変身する。隠密力・速度・【麻痺毒液の付いた舌や牙、丸呑み攻撃】の攻撃力が上昇し、自身を目撃した全員に【警戒心の喪失や箱を開ける事への興味・執着】の感情を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ドレイクメイデンを撃破しました。
 称号:隠しモンスター撃破、が、対象のプレイヤーに付与されます。
 討伐クエスト:悪意悪食がクリアされました。

 リザルト画面が消えても、尚、君達はデバフエリアに残されていた。おそらくクエストが完全に終了するまで『周囲のモンスター』を狩っても良い、と、そういう事なのだろう。一般プレイヤー達が意気揚々とモンスターを狩ろうとしたところで再びの異変。
 大量のミミックが涌いたのだ。それも、先程とは違う個体で、かつ、バグプロトコル! 君達はクエスト制限時間いっぱいまでバグプロトコルと戦わなければいけない。勿論、討伐対象のモンスターなので討伐すれば討伐するほど報酬が増えるぞ!!!
ミク・ナナナ
狂化発現:HIBIkiiii
狂騒:突如として大量に湧き出した敵(モノ)に狂気が再燃する
暴走:バーサーカーは止まらない、瞳に映る存在(テキ)を破壊し尽くす暴虐の嵐となる
破壊:吐き出す溶解の唾液を狂気の外骨格装甲に浴びながら只ひたすらにバーサークチェーンを振り回す
激情:最初に会ったモノ達(ミミック)と同じだ、己の赦すべき知性ある人々(ヒト)ではない
骸の海に揺蕩う同族(オブリビオン)のように
矜持:己は猟兵だが埒外の中でも更に埒外なのだろう
骸の海から這い出た己は猟兵としても歪な者かも知れない
それでもその矜持を胸に抱けるのならば、きっと己を赦してくれるはずだ
それは世界か、それともあの女性(ヒト)だろうか



 裏切り者の楽園に墜とされた者は、心身共々、堕ちていく他に道を知れず。痴れて尽くした、屈するかのような阿鼻の奈落に強烈な冷たさを見出す。今にも凍結して終いそうだ、今にも泥濘に掬われて終いそうだ。ならば、己が救う為の道具に成るしかない、と、業を煮やす。ニヤニヤと誰かに嘲笑されたかのような想いに陥ったが、さて、最早、関係のない事か。世界が赫々と染まっている、オマエの内側だけが赤熱を孕んでいる。叫べ、喚くと好い。悶絶とした現実に幻想とやらを纏わせろ――HIBIkiiii――まるでダイモーン=スルタンへのお祈りだ。ダムダムを乱打する獣の様相だ。極めて騒々しく箱の群れを認める。
 たとえ目の前に壁が出現しようと、たとえ足元で蛇が蠢動しようと、オマエの精神を整える術は見つからない。嗚呼、バーサーカーは止まらない、止められない。瞳に映った『もの』を敵として認めた時、あらゆる枷は外される。破壊だ! 破壊し尽くさなければ! 暴虐の嵐と成りて、只、吶喊する――浴びながら、だ。溶解液のシャワーを真正面から、外骨格で受け止める。そのついでに振り回したチェーンは、鎖は、オマエを縛する為の玩具ではなかったか。……最初に遭ったモノ達と同じだ、己の赦すべき知性ある人々ではない。まったく己を省くのがお上手なオブリビオンだ、骸の海で揺蕩うモンスターめ……!
 猟兵は埒外だ。だが、埒外よりも埒外な存在が染み付いている。これがオマエの矜持だと宣うならば、成程、文句を散らかす輩はいない。いや、骸の海から這い出たものと考えたなら、猟兵としても歪なモノかもしれない。それでも、この在り方こそが、矜持こそが、胸に抱ける宝物なのだとしたら……きっと己を赦してくれるはずだ。
 だらりと千切れたバグプロトコルの舌を踏んづける。
 それは世界か、それともあの|女性《ヒト》だろうか。
 逸れていく真実にメーデーを唱えよ。この世を滅ぼすのが愛だと掌握している。

成功 🔵​🔵​🔴​

イリスフィーナ・シェフィールド
POW判定

……? ええと何をしていたのでしたっけ?
GGOにいるようですが思い出せません。
(何やかんや助かったが今回の今までの記憶データを失った模様、省みれないね)

あら宝箱ですわ、開けてみましょうか。
(無造作に開けたら勿論ミミック、先制攻撃で衣服を溶かされたあげく麻痺のバステ付与)
ひゃああっ!?ま、待ってくださいまし、い、嫌あぁっっ!
(哀れあられもない格好で何とか大事な所は手で隠したポーズのまま丸飲みされてグチョグチョにされながらミミック内部でアイテム化、またもドールにされてしまうのでした
その後誰かに入手されたかもしれない、元に戻ったら大騒ぎだろうけれど)



 セーブデータの削除だ。それをボスエネミーが仕掛けてくる。
 初見殺しに潰された経験者の多いこと。
 消化液と変質液の差も解せないのか、皮と肉と骨が不全を訴えている。
 空白――リザルト画面を遡っても、己の脳味噌を改めても――真っ白な紙が嗤っているのみ。蓑虫のように冷えた精神を一生懸命、温めようと試みたところで意識出来なければ愚かの続きか。……? クエスチョン・マークに連なって同じような沙汰だ。アカシック・レコードの発現を彷彿とさせる、一種の、嫌な予感そのものの喪失。ええと、わたくし、何をしていたのでしたっけ。ぐるりと、目の玉をめいっぱいに動かしたならばデバフエリアの光景。GGOにいるようですが思い出せません。ああ、思い出さない方が身の為だ。現状を理解してしまえば、嚥下して終えばきっと、オマエは自死をしたくてたまらなくなる。混沌の神様曰く、省みなくてもいい。省みないのもおそらく、ダイス目からのプレゼントだ。オツムがスッカリ綺麗になったオマエの目と鼻の先、宝箱がひとつ。あら、わたくしも運が向いてきましたわね。さっそく開けてみましょうか。無造作に、無警戒につついてしまった玉手箱。いいや、玉手箱ならばまだマシだった。いっそ年老いて『おちつき』を得る事が出来たなら『良かった』のかもしれない。びちゃりと、ひどく汚らしいものが降り掛かる。なんだろうか。身体が痺れている。ヒクヒク、思った通りに動かせない。そうしてジックリと溶かされていく装甲、融けていくガード……。ひゃああっ!? ま、待ってくださいまし。まったく猟兵の『りょ』の字も落っことしたのか、情けない声をあげる。
 いや……嫌ぁ……。哀れを、憐れを極めていて、最早、助ける為の手が足りない。頭からガブリと、んぐんぐと丸呑みされていく。ああ、しかし、臀部あたりを隠そうとしているのを見ると無様さがより倍々ゲーム。此処でオマエにひとつ素敵な情報だ。このミミックには歯が生えていない。おっと、素敵ではない情報だったか。
 シンクロナイズドスイミング? 肉のプールだ、お嬢さん!
 ミミックの臓腑とやらはヤケに深いらしい。アイテムポケットの容量が限度知らずなように彼の胃袋もメビウスの輪めいているに違いない。それで、可愛い可愛いお人形さん。道化師の幻覚にやられる居心地は如何だい……?
 イリスフィーナ・シェフィールドの行方はバグも知らない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「ミミックは宝箱に擬態するモンスターが擬態せず襲撃して来る時点で警戒対象と判断、攻撃と状況を注視しながらテレポートを駆使する」
ミミックの外観からの“舌”の長さを想定しながら計算して十二分な距離を取りながら更に後方にもテレポートが出来る様にファンネルビットを創造して展開し配置します。
敵の行動や攻撃が把握でき次第、距離を保ちながらリニアロングボウとレーザービームで攻撃を仕掛け同時にリフレクタービットでの絵案反射ビーム攻撃も仕掛けます。
敵の“舌”の攻撃パターンなどが変わり次第即座に計算と対応を再計算して対応を行ないます。

時間は掛かろうとも確実に正確に駆逐し撃滅させます。



 頭痛がしたのにも所以はある。不具合を|幻覚《おぼ》えたのにも所以がある。ごきげんよう、と、口にしたところで実際は真逆だ。このマッチポンプな宝石箱どもめ。
 丸呑みがアイテムを量産し、吐き出しがバグを引っ掛ける。
 プレイヤーそのものを装備品にするとは、成程、呪われていても仕方ない。
 アイン・ソフ・オウル――神によって極光が齎された場合、人々は闇に隠れる事すらも忘却してしまう。帰る術を、還る術を失くしたバグプロトコルどもが一斉に喚き始めた。騒々しいクリア画面、リザルト画面の狭間に降下した|猟兵《オマエ》は如何様な無様を観察する破目になったのか。おお、呑まれている。何処かの誰かが呑み込まれている。血肉を得たミミックどもが擬態を辞めた現実こそ『バグ』と考えられよう。それに、襲撃をしてくる時点で警戒対象と即断すべきだ。気持ちの悪い光景だが注視せよ、視なければ何も判らない、解らない――外観から最初に算出すべきは舌の長さだ。巻き取られ、巻き込まれ、臓腑の奥へとやられるのは乙女としても猟兵としても避けなければならない。
 十分ではダメだ。オマエは十二分に距離を取り、ミミックどもの|攻撃範囲《テリトリー》から逃れる。そのまま後方、ファンネルビットを創造し、展開し、テレポートを|定石《いし》として配置しておく。ああ、随分とミミックども、慢心を極めているではないか。麻痺を引き起こす涎を垂らしながら、とことこ、ぶあつい舌を晒して近寄る……。レア宝箱が元のデータだとしても、最早、誰にも開けてもらえない。最前線を駆ける個体に、悪意に、オマエの一矢が突き刺さった。それを皮切りに世界がカレイドスコープ、キラキラと、ギラギラと埒外性が|反射《はな》たれる。おお、たとえ舌の蠢きが、パターンが変わろうと即刻対応してしまえば良い。時間が掛かろうとも確実に、正確に、駆逐するのが正しいのだ。撃滅――! 操作性、破壊性ともに優れている。
 奴等の胃袋を|穿《や》き払え!

成功 🔵​🔵​🔴​

フラン・レオニズ(サポート)
杖で殴るなってことなら バプテスマ(wiz)で、遠距離&範囲的攻撃だな。
確り範囲を確保するのに地面や障害物にも念入りに種子真言を仕掛けて、どっかーん的な?



 皮、肉、骨――欠片も残さず己の臓腑に収めなさい。
 それこそ、相手が知性を蓄えた獣なので在れば、
 脳の髄まで咀嚼しなければいけません。
 ――聖典『※※による福音書:※※章※※節』

 腹が減って腹が減って気が狂いそうだ。
 今すぐに何かを食べなければ、齧らなければ、頭がおかしくなりそうだ。
 あと、喰える、場所は……。
 ゴッドゲームオンラインにおいて最も人々の心を救っている『もの』は何か。それは黒教が齎す聖典に書かれている、描かれている、所謂、免罪符のような代物であり、現実逃避を『赦す』為の文句であった。そう、たとえオマエがグロテスクな所業に身を浸しても、たとえオマエが凄惨なイメージを具現とさせていても、それを悦と思わせるような、舌鼓の音か。何もかもが聖餐の為に存在していると、そう、口にしたいのであれば、目と鼻の先で蠢動している宝箱も噛み砕いてしまうべきだろう。嗚呼、レアアイテムよりも※※を貪り尽くしたい。貪り尽くして舐り尽くして、滓もこぼさないように注力したい。……杖で殴るってことなら、まずは、十分に火を通してからだな。ぐるりと、あらかじめ広範囲に|種子真言《ことのは》を刻み込んでおく。何を悠長な……? 悠長なのは宝箱に『なりきっている』彼等の方だ。今夜はタンシチュー、シチュエーションとしても完璧だ。
 耐えうるものは強者なり――真の悪食が杖を揮う、神々しさは禍々しさへと降下し、主の憤懣を世に|顕現《うつ》す。これが裁きだと示すのならば捌く手間が省けると謂うものだ。塔が如くに中てられ、壊された|甲殻《たからばこ》の内側、こんがりと仕上がったバグプロトコルの丸焼き……。下手物か如何物か……上質だろう部位を齧ってみる。
 生えてくる。何が生えている。
 舌と、底無しストマック……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルキフェル・ドレンテ
何だ、先の屑籠どもが……ほう、少しはマシな見目を備えたか?
幾らかマシな宝物を携えていると言うなら串刺しは免除の上で燃やすのみにとどめてやっても悪くはないが……

…何だ、やけに中身が気になるではないか
だがこの手合いの相手の意図するところなぞは知れたこと
見切り、相応の対処をしてやろうとも
即ち、手を触れて開けずとも中身がこの手に入るならば良い――焼却してやる
燃え落ちろ
大人しく焼かれぬと言うならば黒鎖で捕縛して近づけさせずに間合いを保つ
尚も迫って噛み付くならば迎える刃で串刺しか

M'lady、この箱に何が入っていたなら貴女は一番喜んでくれるだろうか?
違っていたならそこらの馬の骨にでもくれてやるか……



 経験値とはモンスターが落とした魂なのかもしれない。
 それを啜るプレイヤーはある意味、モンスターよりもモンスターをしている。
 喪失――虚無――騎士様の所業に相応しい言の葉を並べたのなら、それこそ、宝箱の中身に等しいと解せる。既にほどかれた難問の先を夢見て、ゆっくりと這うナメクジが如くに。何だ、先の屑籠どもが……。いや、先程とは違い、素敵な素敵なネクタイを結んでいる。触手の類よりもしっかりとした、分厚い、上質なネクタイが一本。ほう、少しはマシな見目を備えたか? 幾等か真面な、彼女にお似合いな宝物を蓄えていると言うのなら、そう、串刺しは免除の上で燃やすのみにとどめてやっても悪くはないが……。おまけにキャンディを寄越すと嗤うなら、愈々、鴨と葱の関係性だ。それで、ひどく魅力的な造形を晒してくれたのは何故か。ああ、やけに中身が、臓腑が気になるではないか。だが、残念な事に、残酷な事に。この手の馬の骨、意図するところなぞは知れたこと……。いいや、痴れているのだ。痴れているからこその、ボタン連打を求むるネズミの群れ……。対処をしてやろうとも。見切る必要も弄る必要も無くなった。待ちの姿勢と呼ばれるものは、なんとも、度し難い。
 触れずとも、暴かずとも、宝箱の中身を認める術はあった。掌サイズの地獄から虚空サイズの炎を放つと宜しい。つまり、だ、俺の掌からの地獄、その代わりに|玉《ギョク》が入れば良いのだ。焼却してやる――燃え落ちろ。そんな|命令《こと》を素直に甘受する化け物はいない。狂ったように跳ねるサマは何処かオマエの精神状態に似ていた。……大人しく焼かれぬと言うならば、仕方がない。貴様等にはラッピングが不可欠だと改めるべきか。黒々とした枷か、お人形さんの始末か。選ばせてやるが好い。
 M'lady……この箱に何が入っていたなら貴女は喜んでくれるだろうか?
 違っていたならそこらの|馬の骨《プレイヤー》にでもくれてやるか……。
 ■■■■! わたし、煮込み料理が食べたくなってきたの!

 時間切れだ――クエストは終了となり、ギルドへ戻る事となった。
 猟兵達の活躍によりこのクエストにて発生したバグプロトコルは掃討された。
 遺伝子番号を焼却されたプレイヤーもゼロ。
 ――パーフェクトゲームと謂うワケだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月15日


挿絵イラスト