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第二次聖杯戦争②〜人狼騎士の誇りとは

#シルバーレイン #第二次聖杯戦争 #背徳のラダガスト #オーバーロード歓迎 #団体歓迎

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「皆! シルバーレインで戦争だよ!」
 レーヴァ・アークルージュ(超学園級の烈焔魔導士・f29627)はそう宣言し、グリモアベースに集った猟兵達に指示を出していく。
「今回の討伐オブリビオン・フォーミュラは『聖杯剣揺籠の君』。彼女は金沢市の住民を生贄にし、『ハビタント・フォーミュラ』の『|全能計算域限界突破《エクスマトリックス・オーバーロード》』を利用する事で他世界への進出を目論んでいるよ」
 本来、「ヨーロッパ人狼戦線2」では、ドクター・オロチの正体と思しき者達が蘇って再び惨劇を繰り返す予定であった。しかし奴らは昨年の4月頃に消滅したため現れない……
 だが、その隙を突いて『ハビタント・フォーミュラ』が登場。『ヨーロッパ人狼戦線2』は再演された。
「そして『聖杯剣揺籠の君』は『ハビタント・フォーミュラ』が活用した『|全能計算域限界突破《エクスマトリックス・オーバーロード》』に目を付けて行動を起こした、それが今回の『第二次聖杯戦争』なんだ」
 この暴挙を看破するわけにはいかない。
 猟兵は金沢方面へと向かい、オブリビオン・フォーミュラ『聖杯剣揺籠の君』を撃破してその目論見を破壊するのだ。

「今回の敵は『背徳のラダカスト』。かつての『人狼十騎士』の一人で、全生命を裏切った末、銀誓館学園に敗れた人狼騎士。記憶を失い、当時と異なる好戦的で残虐な人格に豹変しているんだ……」
 人狼騎士が異形に操られていたのは過去の資料で把握できる。
 だが、オブリビオン化してしまった以上は撃破しなければならない。
「オブリビオンとなった背徳のラダガストは『自ら猟兵を討ち取るべく前線に飛び出してくる』よ。これは生前の記憶を持たない故に「好戦的で自信過剰な性格」となった結果。自慢の槍術で猟兵を討ち取ろうとするんだ」
 これは『かつての彼には存在しなかった最大の弱点』であり、その『慢心』に漬け込む事こそが勝利への鍵だろう。
「また、記憶を失っている彼に対して『記憶を取り戻す』様なアプローチは非常に効果的だよ」
 ラダカストは他の人狼達と同じく洗脳を受けそうになった時、ラダガストは恐怖でも混乱でもなく、カリスト達への恭順の意志を示し、洗脳を免れた……だが、それは面従腹背で人狼騎士を異形達からの解放させるためではなく、ラダガストは同胞達が操られる様を見届け続けて来た。
 曰く『私は強い者に従うだけの、情けない男ということです』との事。
 だが……それでも『人狼十騎士』ならば、何かしらの効果が見込める可能性はある。
「だから、色々と複雑だろうけど、今回の戦いに勝つ為にも頑張って!」
 そう言ってレ―ヴァは狐火のグリモアを輝かせる――


黒代朝希
 シルバーレインの戦争です。
 どうやらシルバーレインの戦争は複数回に分けて行われるようですね。

 プレイングボーナス:敵の慢心を突いて戦う。
 に加えて、
 プレイングボーナス:ラダカストの『記憶』を取り戻させるように戦う。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『背徳のラダガスト』

POW   :    背徳の十騎士
常識的な行動を囁く【生前の自分の幻影】と、非常識な行動を囁く【『ドクター・オロチ』の幻影】が現れる。[『ドクター・オロチ』の幻影]に従うと行動成功率が8倍になる。
SPD   :    旋律のヴァンパイアハンター
【召喚したゴーストウルフ】と合体し、攻撃力を増加する【人狼騎士の咆哮】と、レベルm以内の敵を自動追尾する【十字架型の紋様】が使用可能になる。
WIZ   :    呪装ライカンスロープ
【無敵の狼獣人】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【勝利への確信度合い】に比例し、[勝利への確信度合い]が損なわれると急速に弱体化する。

イラスト:木田

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

穂村・耶子
人狼十騎士
資料でしか知らないけど、凄い強い人だったのは分かるよ
とりあえず、対峙と同時に質問しようか

刀と槍では槍の方が有利だよね
でも、君はそんなに有利なのに、ドクター・オロチに従わないと戦えないのかな?
もしかして本当は『強い者に従うだけの、情けない男』なんじゃないの?

否定するならオロチの幻影には従わないはずだから、その慢心を突いてUC発動
肯定するなら、過去の記憶から何らかのリアクションがあることを期待して、そこを狙いUC発動

僕が使うのは網目状に張り巡らせた空間の断裂
槍の有利とか関係なく、触れた時点で空間ごとミンチにするから、完全回避も防御も難しいはず
君と違って、僕たちは日々成長しているんだよ



「『人狼十騎士』……資料でしか知らないけど、凄い強い人だったのは分かるよ」
 そう言って『なぎなた』を構えて穂村・耶子(甘党残念剣士・f35497)は『人狼十騎士第五席』であったオブリビオンゴースト『背徳のラダガスト』と対峙。
 何か行動を起こされる前に耶子は質問をぶつけていく。
「刀と槍では槍の方が有利だよね」
「ん? まあな。射程の問題で言えば槍の方が優れているからな」
 ドヤ顔を晒し、胸を張りながら答えるラダガスト。
 だが、そこに冷や水をかけるが如く妖狐の少女は言葉をぶつける。
「でも、君はそんなに有利なのに、ドクター・オロチに従わないと戦えないのかな?」
「あ? いや、そういうユーベルコードだから――」
「君がそう指定して得たユーベルコードじゃないの? 何でわざわざそのユーベルコードを獲得したの?」
「それ、は――」
 オブリビオンとして蘇生した際に既に得ていたから仕方がない。
 ラダガストはそう結論付けて反論しようとする――数秒の逡巡を行った後で。
「もしかして本当は『強い者に従うだけの、情けない男』なんじゃないの?」
「だ、黙れ!……や、安い挑発だが良いだろう。これに乗ってやる」
 そう言ってユーベルコードを解除し、槍を構えていくラダガスト。
 その心意気にある程度感心したのか、あるいは別の感情が乗っているのか……
「――『秘剣・絶刃格子斬』」
「――ッ!!?」
 瞬時に、ラダガストは槍を叩きつけて『ソレ』を弾いて横に飛ぶ。
「槍の有利とか関係なく、触れた時点で空間ごとミンチにするから、完全回避も防御も難しいはず……腕は少し深く切り刻まれたようだね」
「次元切断、か……!」
「君と違って、僕たちは日々成長しているんだよ」
 そう言って再び、耶子は『網目状に張り巡らせた空間の断裂』をラダガストへと放つのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

詠雛・歩音
黒代朝希マスターにおまかせします。かっこいい詠雛・歩音をお願いします!

変身ヒロインをやっている新米女神です
人々を守るため勇ましく立ち向かいます
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」


・戦闘
シンフォニーソードによる近接戦闘
アンダンテを用いた演奏、音波攻撃

UCは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
又、例え依頼の成功の為でも、公序良俗に反する行動はしません
後はお任せ。宜しくお願いします!



「激しく!――『|鳴眩激奏《エネルジコ》』!」
 そう叫ぶと同時に詠雛・歩音(光奏神姫・f21126)は半径94m圏内に大音量の音波を放ち、ラダガストから五感、戦意、装甲の耐久性を奪っていく。
 ラダガストは絶対先制攻撃権を有しない。
 逆に言えばそれは――猟兵側が先制攻撃を仕掛ける予知がある、という事だ。
「グァッ……! な、何も見えんし聞こえん……だが!」
 ラダガストは召喚したゴーストウルフと合体し、そのゴーストウルフの視力と聴覚を介して五感を回復。
 そのまま強化された身体能力を活用し、迫撃戦を挑んでいく。
「そちらが音波系のユーベルコードを使うならば、こちらは人狼騎士の咆哮で相殺する!」
「そうなのね。ならばこちらも再び――『|鳴眩激奏《エネルジコ》』!」
 瞬間、大音量の音波がラダカストに襲い掛かるのを見て『人狼十騎士第五席』は人狼騎士の咆哮を付与した槍を振るい、音波を切り裂いていく。
 しかし歩音は想いの交響曲を奏でるための剣である『シンフォニーソード』を振るってその槍を弾き、ラダガストの肉体を切り裂いていく。
「クッ……」
「さぁ、まだまだこれからよ?」
 しかしラダガストも槍術を駆使した『人狼十騎士』。
 二度目の斬撃には弾き返して後退させ、距離を取っていく。
「やるじゃあないか……勝つのは俺だがな」
「いいえ、私……私達『六番目の猟兵』が勝つのよ」
 槍と『シンフォニーソード』を構え、距離をジリジリと詰めていくラダガストと歩音。
 やがて三度の、剣戟が奔っていく――

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
他の猟兵と協力するわ。

まずは離れた場所に【騎兵の友たる銃】を配置。
私自身は右手に拳銃【平和を作るモノ】、左手には短剣【揺らぎ逸らす刃】。

一度姿を見せるけど、すぐに物陰に隠れて拳銃【平和を作るモノ】で[貫通攻撃]+[跳弾]で間接射撃。
敵の遠距離攻撃らしい紋様は[オーラ防御][破魔]で防ぎつつ[魔力吸収]も試しましょう。

そして敵が近づいてきたらユーベルコード【踊り狂う矢弾】。
「突っ込んでくるなんて慢心が過ぎないかしら?」
配置しておいた【騎兵の友たる銃】で側面から[制圧射撃]+[援護射撃]で足止め。
それでも攻撃されたら短剣で[武器受け]よ。

後は[逃げ足]で距離を取って、再び射撃、これを繰り返すわね。


瀬河・苺子
【心情】
ええ、分かっていました
銀誓館の現役生に戻ったら、まともな冬休みなど望むべくもないですよね

せめて三が日位はゆっくりしたかったですが、戦線に立たせていただきます

【戦闘】
人狼十騎士の1人、凄腕の槍使いだったそうですね
すこし変わった方だったようでしたが、危険度の高い相手であることに違いはありません

UCで動きを封じ、「瞬間思考力」でラダガストについて調べた内容をUCで送り込む
自分の在り方に疑問を持てば、弱体化も図れるでしょう

「武器受け」で防御

「制圧射撃」「爆破」で動けないところを攻撃します

「本来の慎重さを持たない人狼十騎士に負ける謂れはありません」



「ええ、分かっていました……銀誓館の現役生に戻ったら、まともな冬休みなど望むべくもないですよね」
「それは猟兵も同じ……三が日位は休みたいけど、ままならずね」
 瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)の嘆息に、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は肩を叩きながらも、前線に立ちラダガストと対峙していく。
「人狼十騎士の1人、凄腕の槍使いだったそうですね」
「銃の間合いでも、安心で着なさそうね」
「すこし変わった方だったようでしたが、危険度の高い相手であることに違いはありません」
「ええ、連携は出来るわね?」
 そう言ってヴィオレッタは苺子へと視線を交わし、ラダガストを挟撃する様に立ち位置を示していく。
「挟み撃ち、と言う訳か! 悪くない、だが!」
 ユーベルコードを発動するラダガスト。
 それぞれ召喚したゴーストウルフとの合体による強化と、そこから更なる無敵の狼獣人への変身を自身に付与するユーベルコードだ。
「お願い、ファンガス。わたしに力を!――『|強制共生弾《シューティングファンガス》』!」
「行きなさい、滅びをもたらすものよ――『|【踊り狂う矢弾】《ダンシング・アーティラリ》』!」
 だが、こちらも『生命体の埒外』を振るう『六番目の猟兵』……
 ラダガストにキノコを生やす事で麻痺の状態異常を付与すると同時、対象を霊視することで自身の装備する射撃武器を遠隔操作していく連携……
「こちらが、迫撃戦を仕掛ければいいだけの話だ!」
 戦術を見切ったラダガストは流石の『人狼十騎士第五席』というべきか……
 しかしその脳裏に、奇妙なビジョンが映し出される。

『私は強い者に従うだけの、情けない男ということです』
『圧倒的に強大な存在に立ち向かう意志は、私にはありませんからね』
『はは、最後は自分自身に負けるとはね……あなた達の意志が身を結ぶかどうか、彼岸で見ているとしましょうか……』

「な、なんだこれは……?」
 ビジョンに映し出されるのは、性格や口調こそまるで異なれど……
 紛れもなく自分――『背徳のラダガスト』である。
 故に混乱する。己の過去は一体……
「突っ込んでくるなんて慢心が過ぎないかしら?」
 その呆けた隙を、ヴィオレッタは逃さない。
 配置しておいた『騎兵の友たる銃』で側面からラダガストへ一斉射撃を仕掛けていき、その人狼の肉体へと穴をあけていく。
「本来の慎重さを持たない人狼十騎士に……負ける謂れはありません」
 更に苺子が麻痺の状態異常を強め、ラダガストの動きを封じていく――
「お、俺に何をした……」
「いえ……我が銀誓館学園は過去の資料を徹底的に管理していますので、そこから有益そうな情報を貰ったんですよ――当時の『貴方』と戦っていた人の記憶から得たテレパシーも含めて」
「ノウハウがあるってのは強みよ……空っぽだけど、詰め込まなかったのがあなたの敗因よ」
 その二人の言葉に、ラダガストは呆けた後……
 納得したように瞑目する。
「……反論の余地もない、ですね」
「……記憶が?」
「いえ……先程注ぎ込まれた記録に反応する残滓ですよ、『私』は」
 そう言って黙する『彼』――それは諦めの感情だろうか?
 それとも――騎士らしく、潔く逝く事を最後の最期に選んだのか……
 どちらにせよ、ヴィオレッタは彼の眉間へと銃口を着けつけて――引き金を引くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月02日


挿絵イラスト