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チョコフェスへGO!

#UDCアース #お祭り2022 #バレンタイン #虚空は喋るもの #ふざける方のみみずね #真面目な方のみみずね

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●バレンタインデー
 UDCアースの日本では何故か知らんがバレンタインデーにはチョコを買ったりあげたりもらったりするものと相場が決まっているそうで。

 あちこちの百貨店がそれはもう総出でフェアをやるのである。
 そしてこの百貨店もそのひとつ。いわゆる『デパ地下』はバレンタイン一色。右を見ても左を見てもバレンタイン、チョコレート、バレンタイン……。
 さぁ、買い物に繰り出そう!

●ってわけで。
「ってな訳で」
 のほほんと皆の顔を見渡す男はグリモア猟兵エリオス・ダンヴィクトル。
「とある百貨店でバレンタインフェスティバルやってるんだってよ」

 バレンタインのよくある普通のチョコレートはもちろん、甘くないチョコ、お酒の入ったチョコ、チョコには見えないチョコ、ネタなのか本当なのか必ず両思いになれるチョコとか……。ペット用のチョコみたいなチョコじゃないのとか、どこもバレンタイン関係ないチョコじゃないものもあるみたいで。
 なんでもありか? まぁ一般人が思いつきそうなものはほぼ何でもある。

「それだけ。友達誘うんでもいいし、この機会に意中のコにプレゼント買うんでもいいし、一人で好きなものをのんびり買い物するでもいい」
 とにかくバレンタインデーというやつを満喫してきてくれ、ということだ。
 なんでそのお祭り騒ぎにグリモア猟兵が転送してやるのかって?
 それはマジで知らん。けど成功するといいことあるってよ。

「ま、こういうもんは楽しんだ者勝ちだろ」
 知らんけど。まぁ、オブリビオンもいなくて平和な分には文句はないだろう。
「じゃ、そういう訳で」
 楽しんできてくれよ。

「Good Luck」


みみずね
 このシナリオは一章で完結するイベントシナリオです。一応15日朝までの完結を目指しておりますので、早めに締め切り書けそうなものを書けるだけ書いたら終了いたします。バレンタインなので念の為書きますがみみずねはイチャラブを書くのは苦手の部類です。
 いつもより不採用率が上がると思われますが、苦情は平日にこんなんやる運営へどうぞ。

 またマスターの執筆速度次第では15日朝までに終わらないかもしれないこともご承知おきください。速度も分量もまちまちになります。

 その他分からないことはマスターページをご参照くださいませ。
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第1章 日常 『UDCアースのバレンタイン』

POW   :    気合を込めて恋の決戦に向かう

SPD   :    気の合う友達に声をかけ、お祭り見物を楽しむ

WIZ   :    敢えてひとりでお祭りを見て回る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御園・桜花
「お菓子なら、世界を越えても大丈夫ですよね」
大家と店子仲間に買う事に

「美味しいけれど…時代最先端な物は、不審がられそうです」
味見用もぐもぐ
あまりビターじゃない外国産のプラリネショコラ大量購入

「美味しい…でも目立ちすぎる気が…」
悩んだ末オランジェット2箱購入

「婆はお酒ですよね」
ウイスキー&シェリーボンボン購入

「エリオスさん、美味しい任務有難う御座いました。少し場所を貸して下さい」
エリオスにオランジェット1箱渡し部屋の隅で詰替
製造元表示等全部外しボンボンはガラス器
プラリネは小型風呂敷
オランジェットはUCで隠す

「外国土産を頂いたので、みんなで食べませんか」
大家に先ず渡してから皆を呼んでお茶を淹れた




「お菓子なら世界を越えても大丈夫ですよね」
 ワクワク顔でやってきたのは、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。

 せっかくの機会だ。いつもお世話に……お世話に? なっている大家の婆や、店子仲間に感謝を込めて贈り物。チョコレート程度のお菓子なら、サクラミラージュのカフェーでも扱うことのある品だ。よほど奇抜なものでなければ異世界から持ち込まれものであると見抜かれることもないだろう。

「ふむふむ……?」
 広いフロアの案内図を見ながらゆっくりと歩けば、呼び止められた店頭で味見を勧められた。一欠片のチョコレートに刺された爪楊枝を摘んで、ひょいと口に放り込む。
「美味しいけれど……あまり時代最先端すぎる物は、不審がられそうですね……」
 もぐもぐと味わいながら、美味しさと疑われるかどうかの兼ね合いを考える。どうせならもちろん美味しいものを選びたい。けれど最先端すぎて帝都で手に入らないようなレアなものを渡すというわけにもいかないし……。
 そんなことを考えながら、ここではとりあえず一種類。ビターさは控えめな外国産のプラリネショコラを大量購入した。みんなで食べるのにちょうどいいと思います。

「さて、次は……」
 パッと桜花の目を引いたのは果物の形。スライスされたオレンジにチョコレートをかけたような……。『フランス生まれのオランジェットですよ』と店員が説明しながら、これもまた味見用にひとつ差し出される。
「美味しい……でも目立ちすぎる気が……」
 味は間違いなく美味しい。けれど店子仲間に贈って良いかどうかというと……うーん。
 悩んだ末にオランジェットは二箱購入。これは人には見せないで、こっそりといただく分といたしましょう。

「それから」
 今度はフロア案内を見ながらまっすぐ目的のコーナーへと向かう。子どもは立ち入り禁止、お酒の入ったチョコレートを置いている一角だ。
「婆はお酒ですよね」
 ふふ、と大家の顔を思い浮かべながら手にとったのはウイスキー&シェリーボンボン。好みが分かっているから、悩まなくて済む。

 買い物を一通り終えて、やってきたのはグリモア猟兵のところであった。
「エリオスさん、美味しい任務有難う御座いました」
 にこりと笑う桜花に、エリオスも笑って返す。
「楽しんでくれたなら良かった」
「それから……少しの間でいいので、場所を貸して下さいますか?」
 えっ、いいけどと何も聞かずに頷いたエリオスにオランジェットを一箱渡し(賄賂ではありません、必要経費です)、部屋の隅で詰替作業を始める桜花。これは必要な作業です。
 製造元の表示等、ラッピングまでよーくチェックして、このチョコレートたちがどこ由来のものであるかを示すものを全部外していく。ボンボンはガラス器へ。プラリネは小型風呂敷に。
 それから、最後の一箱になったオランジェットはUCで隠しておく。古木の宿は桜花の持つ無限倉庫だ。誰にも見つかるはずがない。
「……よしっ!」
 全ての準備を終えると、桜花はもう一度エリオスに礼を言ってその場を後にした。

〜それから〜
「みなさん!」
 桜花の元気な声が響く。
「外国土産を頂いたので、みんなで食べませんか」
 大家には先ずみんなとは別にボンボンを渡しておいてから、皆を呼んでお茶を淹れた。海外土産と言えばちょっとくらい変わった品でも不思議には思われないだろう。UDCアースはそもそもサクラミラージュとそんなに大きく文化の差はない。
 そういう訳で。不審がられることもなくみんなで楽しくティータイム、といきましょう。さぁ、召し上がれ。そして、
「いただきます」
 桜花自身もまた、自ら選んで買ってきたチョコレートに舌鼓を打つのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

勝守・利司郎
異世界のチョコってのも気になる(神将ですが、元はキマフュ出身)
よし、こういうときは憧れだった猟兵特権(異世界訪問)活用だな!

んー、にしても…種類多いな?食べたことのないやつもあるし…。
洋酒入りチョコ…食べたことないから買って。あ、花の模様が描かれたやつもある。…鬱金香のないかな?できれば黄色。
お、チョコケーキもある。ハッピーバレンタインってかかれてる板も乗ってるなぁ。これ2切れ買ってくか。

あとは…ああ、蝶のチョコ細工が乗ったカップケーキもあるか。これも二つ買う。
けして下心はない。ないったらない。




(異世界のチョコってのも気になる)
 そんなことを考えた勝守・利司郎(元側近NPC・f36279)は思いついたことを早速行動に移す。
「よし、こういうときは憧れだった猟兵特権活用だな!」
 そう。異世界を渡る能力は猟兵の特権。それもグリモア猟兵に頼んで移動してもらわなければならないが……余人には真似できないレアなチョコの入手ルートである。

 果たしてちょうどグリモアベースで百貨店の回し者みたいな口上を述べていた猟兵に転移させてもらえば、あっと言う間にUDCアースは日本。バレンタインデーに向けて華やかに飾り付けられたデパ地下に到着した利司郎であった。
「んー……」
 思ったより広い。そして店も多いし、チョコ以外にも色々ある。
「にしても……種類多いな?」
 察する。食べたことのないやつも結構ある。……つまり、全部を試してみたり買ったりするのは不可能だコレ、と。
 しかし色々試してみたいという事実は変わりない。フロア内を歩きながら、次々と商品を眺めては物色していく。
「洋酒入りチョコ……」
 アルコールのコーナーにも足を運ぶ。洋酒の他にも日本酒や果実酒、焼酎などもあるが。
「食べたことないから」
 と、利司郎が選んだのは一番最初に目についた洋酒チョコだった。

 きらびやかに飾られたチョコレートの売り場は続く。
 マカロン、クッキー、キャンディ……。そして圧倒的に多いチョコレート。色も柄も様々で。
「あ」
 次に利司郎の目を引いたのは花の模様が描かれたものだ。花はいい。鬱金香のはないかな……できれば黄色いの。
 季節的にはまだだいぶ先の花だが、日本ではメジャーな花であるチューリップ。歩き回る必要もなく、すぐに見つけられた。
「オレと言えば、でしょ」
 利司郎と言えばきいろ。教えてもらった蝶が出るはずの術でも何故か花が出るトーシローもとい利司郎である。黄色の花が描かれたチョコレートを購入して、ご機嫌に次のコーナーへと向かう。

「お、チョコケーキもある」
 もはやチョコなら何でもあり。いや、チョコでないものもあったからお菓子ならなんでもいいのかもしれない、この国のバレンタイン。
 ショーケースの中のケーキには『ハッピーバレンタイン』と書かれたプレートがちょこんと載っていて愛らしい。
「あの、これ二切れ……」
 注文しようとしたところに、もう一つ、別の種類のケーキが目に入った。赤いチョコ細工の蝶がトッピングされたカップケーキだった。燃えるような紅が、利司郎の目を釘付けにして離さない。
「……と、これも二つください」
 気付いたらこれも二人分買っていた。

 ほう。虚空から地の文がお届けしますがそれは主様の分ですか? 気が効く中ボスさんですねー(棒)。
「言っとくけど下心はない。けしてない」
 本当にござるかー?
「ないったらない!」

 ……そんなこんなで。
 普段はあまりしない、異世界での買い物を満喫した利司郎なのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ザガン・アッシム
バレンタインねぇ…

こんなオッサンには縁遠いもんだが…そういや、『あの連中』に久しくあってねぇな。

丁度いい機会だ。『あいつら』に買って遊びに行ってやるか。

購入するのはチョコレートリキュール、気になった物を銘柄問わず複数本

ラッピングの類は一切なし、そういうのを好む連中じゃねぇからな

購入後は速やかに移動開始

(目立たぬ様に【UC】でキャバリアを隠した後、安全な高度と速度のEFエアマンタレイで空を移動し、辿り着いたのはとある戦場跡地…の一画にある簡素な墓)

…よう、久しぶりだな、『おまえら』
お前らのお陰で取り戻した平和の御裾分けだ
…来世の手土産にでもしてくれや

(購入したリキュールを墓に振舞い、自分も一口)




「バレンタインねぇ……」
 ザガン・アッシム(万能左腕の人機兵・f04212)は送られた先のピカピカに華やかなデパ地下を見回して苦く息を吐いた。この国においては、こう、ピンク色とハートマークが飛び交う恋人たちの祭典であるバレンタインデー……。
(こんなオッサンには縁遠いもんだが……)
 好きに買い物をしてこいと言われても、ピンとこないものである。しばし売り場を歩いて、見つけたのが酒類のコーナーであった。

(ああ)
 そういや、『あの連中』に久しくあってねぇな。
 商品棚を見るうちにそんな風に思いついて。
(丁度いい機会だ。『あいつら』に買って遊びに行ってやるか)
 これとこれと、それからこれと。フェアで全面的に押し出されていたチョコレートリキュールを何本か、気になった端から籠へ放り込む。銘柄も別段気にしない。
 ラッピングは如何しますかとレジで問われて一つも要らないと応えた。自分はもちろん、『あいつら』はそういうのを好む連中じゃない。

「さて、と」
 買い物が済めば、後は速やかに移動開始するだけだ。UDCアースではさすがにキャバリアは目立ちすぎるが、UC【試作型光学迷彩『CoC』】を使用すれば騒がれることもあるまい。購入したリキュールを積み込んで運ぶことにした。

 ──斯くしてキャバリアは空を飛ぶ。
 サブフライトシステムであるEF=エアマンタレイで安全な高度と速度を保って移動し、……辿り着いたのはとある戦場跡地。その一画にある簡素な墓がザガンの目的であった。
 乾いた地面に、ぽつりとたつ墓標。名前が刻まれているわけでもない、ただそこにあるだけの、ザガンが忘れてしまえばそれで終わりそうな小さな墓だ。

 その前に、とすりとザガンは腰をおろす。
「……よう、久しぶりだな、『おまえら』」
 懐かしむように声をかける。無論、返ってくる言葉などない。それでも、旧友たちへと語りかける。
「お前らのお陰で取り戻した平和の御裾分けだ……来世の手土産にでもしてくれや」

 ぴしゃり、と水音を立てて買ってきたリキュールを墓に振る舞う。あいつらに届くだろうか、分からないが。自分もまた同じ酒を一口、口に運べばいつかのように同じ卓を囲んで酒盛りをしている心地もした。
(……)
 過ぎった景色を振り払う。懐かしくはあれど、まだ。まだかれらのところに行くわけにはいかない。仲間たちのお陰で手にしたこの平和を、続けていくためにも。
「なぁ、」
 それくらい、許さないとは言わないだろう?

 リキュールをもう一本墓標に捧げ、もう一本を懐に。
 時間がとれたらまた来よう。来月になるか、或いは来年かもしれないし、もっと先かもしれないが。
 そう考えながら、ザガンは小さな墓を後にした──。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年02月15日


挿絵イラスト