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甘い夢の中で踊る

#アリスラビリンス #猟書家の侵攻 #猟書家 #マーダー・ラビット #時計ウサギ

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「扉、無かったね」
「きっと次の国にはあるよ」
「そうだよ、もう一寸頑張ろう?」
「はいは~い、次の扉はこっちですよ~。さっさと移動しちゃいましょ~」
 これまでいくつもの国を通り、冒険を繰り広げてきたアリス一行。それぞれに出来る事を精一杯に、とチームワークも次第に良くなり、ずっと一緒にいるからか温かな家族の様にも思える仲間……だと思っていた。この時までは。
 扉と扉の狭間、ウサギ穴の中で時計ウサギが振り返る。
「いや~、とても楽しかったですよ今まで。皆さんとも仲良くできましたしね~。まあ、一時の事だと思っていたからではあるんですけどね……そんな訳で、そろそろ皆様ともお別れの時間となりました!」
 突然の事に困惑するアリス一行。時計ウサギは仕方ないな、と言わんばかりに首を振り指を立てて自分の顔を指す。
「僕って時計ウサギじゃないですか~? ウサギ穴って、僕らが先導しないと通れないんですよ。じゃあ今みたいなウサギ穴の真ん中で、時計ウサギが居なくなったら、一体どうなると思います?」
 はいどうぞ、とマイクを向けるふりをして回答を促されるアリス。え、え……と迷っている間に肩を竦めた時計ウサギが手で大きくバツを作る。
「時間切れ~。正解は「骸の海の藻屑と化す」でした〜!てなわけでばいばい! でも一応穴の出口で待ってるから、出てこれたらご褒美に特別痛~く殺してあげるね〜!」
 大きく手を振りながら近くに扉を呼び出し、姿を消す時計ウサギ……マーダー・ラビット。
 彼が姿を消した途端、世界が大きく歪む。次の瞬間、アリス達は果ての無い花畑の中に立っていた。
「え、ここ……どこなの……?」
「扉を探そう、止まってたら駄目だよ」
 とにかく歩き出すアリス一行の前にふわりと現れる人影。明らかに幻影であると分かる動きに目を向けたはならなかった筈、なのだけれど。
「おかあ、さん……」
「頑張ったわね、もう無理しなくて良いのよ」
 アリスを抱きしめるニセモノの母に涙を流し縋りつくアリス。
「アリス、駄目だよ!」
「幻に騙されないでアリス!」
 周りで叫ぶ仲間たちの前にも、それぞれに大事な人、愛しい人の幻影が現れる。旅を続け、疲れていた一行にとってそれは途轍もなく甘すぎる誘惑だった。
「もう、頑張らなくても良い……よね……?」

「アリスラビリンスで猟書家の侵略があるようなの」
 御乃森・雪音(La diva della rosa blu・f17695)が集まった猟兵を前に説明を始めた。
「マーダー・ラビットがアリスをウサギ穴の中に置き去りにしたみたいね。このままだとアリス達は……」
 時計ウサギの案内が無いまま彷徨い続けるならば、何れ骸の海に飲み込まれてしまうだろう。そうなる前に助けてあげて欲しい、と雪音は言葉を続ける。
「今アリス達がいる場所は、幻惑の花畑。踏み込んだらその人にとって大切な人が出てきて、足を止めさせてしまうの。勿論皆ならそんな誘惑に打ち勝てると思ってるわ。その花畑のどこかに黒い石板があって、それを壊せば夢は止まるみたい。アリス達は既に夢に囚われてしまっているから、石板を壊して花畑から連れ出してあげて」
 そこまで喋ると雪音は僅かに目を伏せる。
「二度と会えないと思っていた人とかに会えるっていうのは魅力的よね、幻影と分かってても、言いたい事があったら伝えるのも吹っ切る切っ掛けになるかもしれないわ……でも、幻は幻。前に進むためには手を離さなければならない」
 グリモアを起動し、手の中に転移の光を生み出すと、雪音は猟兵達へ向けて僅かに微笑む。
「一時の甘い夢……夢だと分かっているなら囚われることは無いでしょ。行ってらっしゃい、帰りを待ってるわ」


真空。
 夢は夢だから良い、という話もあります。真空。(まそら)と申します。

 アリラビ猟書家シナリオです。
 第1章:花畑から脱出せよ(冒険)
 第2章:対マーダー・ラビット(ボス戦)
 となっております。

 全章共通のプレイングボーナスは【アリス御一行にも手伝ってもらう】です。
 1章では石板を壊した後アリスを起こすのを手伝ってくれたり。
 2章では気を引いたり、持っているものを投げて攻撃するなどしてくれます。

 公開された時点から受付開始となります。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 あまり大人数だと難しいです、すみません……。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『幸せな誘惑』

POW   :    これは夢だ! 自分をつねったりはたいたりして、力ずくで正気に戻る

SPD   :    種も仕掛けもあるんだろう! 幻影を見せている罠を探し出し、解除する

WIZ   :    これは現実じゃない! 現実にはありえない部分を指摘し、幻影を破る

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

白峰・歌音
(赤い髪の女性を見ながら)幻だってわかっても、やっぱりうれしいもんだよな。けれど、もう誓いは済ませてるんだ。記憶をすべて取り戻して、オレの本当の世界で再会するんだ、って。だから、進むよ。今は道を見失ったあいつらののために、さ。

幻に別れを告げて、幻に囚われてる一人に「そろそろ休憩は終わりにしようぜ。みんなと前に進む時間だぜ」と告げる。
みんなで幸せにたどり着いてみせると進んできたんだろう?幸せは、進んで来たみんなで分かち合ってこそ、本当の幸せだと思うぜ?
ここはまだ、終わりじゃない。みんなでたどり着かなきゃならないぜ?今の幸せよりももっと大きな、みんなで喜びあう幸せが、な?

アドリブ連携OK



 アリス達が囚われている永遠の夢を宿す花畑に降り立つ、白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)。
 ここはまだウサギ穴の途中、風も吹かないのに不思議とさやさやと色とりどりの小さな花々が揺れ、その動きに釣られて視線を落とすと、視界の端にそっと見慣れた爪先が入りこんでくる。
 ああ、来たかとゆっくり顔を上げると正面には懐かしい笑顔。赤い髪をふわりと靡かせ柔らかく微笑みながら、手を伸ばしてくるその人から目を離さずに、でも近寄ることは無いまま小さな声で話し始める。
「……幻だってわかっても、やっぱりうれしいもんだよな。けれど、もう誓いは済ませてるんだ。記憶をすべて取り戻して、オレの本当の世界で再会するんだ、って」
 思わず僅かに伸ばしかけた手を下ろしてぎゅっと握り、確りと視線を合わせて笑いながら大きく頷いて見せる。ここではない場所で何時か必ず会えるからと。絶対に自分から会いに行くからと。
「だから、進むよ。今は道を見失ったあいつらのために、さ」
 歌音は青く長い髪を揺らし、じゃあなと片手をあげるとくるりと背を向ける。幻影だと理解していても別れにちくりと胸が痛むが、目を閉じ振り切り一歩踏み出すと背後の気配が次第に薄れていった。
 少し進むとアリスの仲間だろう、幻に囚われたオウガブラッドらしき少年の姿が目に入る。ぼんやりと座り込だままの肩を掴み、軽く揺さぶって意識を無理やり自分へと向けさせると、とろりと溶けた表情を浮かべる顔を覗き込んで。
「そろそろ休憩は終わりにしようぜ。みんなと前に進む時間だ」
 このままここで止まっていては時間切れになってしまう。マーダー・ラビットの思い通りにならないために、優しく甘い夢に溺れる時間は無いのだと目を覚ますまで声をかけ続ける。
「みんなで幸せにたどり着いてみせると進んできたんだろう?幸せは、進んで来たみんなで分かち合ってこそ、本当の幸せだと思うぜ?」
「あ……うん、ごめん。そうだね、前に進まなきゃ」
 意識が戻り、首を振って夢を振り払う姿にその意気、とにいっと笑ってみせる。
「ここはまだ、終わりじゃない。みんなでたどり着かなきゃならないぜ?今の幸せよりももっと大きな、みんなで喜びあう幸せが、な?」
 前に進もう、と指をさす歌音に頷く仲間だった少年。他の仲間の場所を問われ、案内すると前に立って歩きだす。確りとした足取りに安心の吐息を漏らし、歌音はその後をついていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

虹月・天柳
(深紅の髪に深紅の瞳。溌溂とした笑顔。その全てが記憶している「アイツ」そのもので)
(けれども、「アイツ」はもういない。それは、如何な幻影を目にしても、己の中で揺るぎなく存在し続ける「現実」である)

幻影に対してかぶりを振りそれ以降は視線も遣らない。
UCの豹たちを散開させて石板を探させつつ、幻影に囚われそうになっているアリスたちに声を掛けていく。
如何にも呆けてしょうがない奴は一発はたいてみるか。ショック療法だ。


おい、こんな所で贋物と心中する心算か?天国か地獄かは知らんが、帰る場所があるんだろう、お前たち。
さ、舐めた真似をしてくれた兎を絞めに行くぞ。



 虹月・天柳(人形憑かせの悪魔遣い・f30238)もこの地に降り立ってすぐ、美しい花畑の中心で幻と対峙していた。
 記憶にあるままの艶やかな深紅の髪が翻り、柘榴石に似た深い輝きを放つ深紅の瞳が嬉しげに細められる。鮮やかな笑顔で舞う様に軽やかに近寄り、一緒に居よう、ここに居ようと手を伸ばしてくる。見た目、一寸した仕草の全てが記憶にあるままで、だからこそ。
「ああ……そのまま、だな。……けれども、「アイツ」はもういない」
 天柳は間違いのない事実を敢えて口にする。目の前の姿があくまで幻であると、現実においては違うと改めて自身の中に落とし込むように。
 幻影に対して小さくかぶりを振り、視線を外す。視界の端で僅かに足を踏み出し、悲しげな様子を見せたようにも思えたけれど、再びその片方だけの琥珀色の瞳が、幻の姿を映す事は無かった。
 濃紅色のインバネスコートを翻し、大きく黒手袋に包まれた手を伸ばす。伸ばした手の動きに沿うように、闇夜の狩人が次々と召喚され花を散らして駆け抜けていく。
 花畑の中を黒い影のような豹が走り回る。幾多の獣が全ての元凶である石板を探す中をゆっくりと足を進め、アリスの仲間だろう弓矢を下げ、明るい色合いの服を着て座り込んでいる愉快な仲間だろう木の人形を見つけると近寄った。膝をついて強めに肩をゆすっても反応が無い、余程深く幻影に囚われているのだろう。
 仕方ない、と嘆息し軽めに頬を叩く。声をかけるのと交互に何度か繰り返せば、やがてゆっくりと天柳へ目の焦点が向く。大丈夫そうだ、と判断すれば立ち上がり、コートの襟を正して座ったままの人形を見下ろした。
「おい、こんな所で贋物と心中する心算か?天国か地獄かは知らんが、帰る場所があるんだろう、お前たち」
「……ああ、そうだね。帰らなきゃ――それに、あんなに頑張っていたんだから絶対アリスを帰してあげなきゃ」
 放していた豹が何かを見つけたのかとある方向に集まっているようだ。そちらへと目を向けると、もう一度人形へと視線を戻す。
「わかっているのなら立つんだな。アリスを探しに行くぞ。そして見つけたら舐めた真似をしてくれた兎を絞めに行かないとな」
 豹を追い掛ける前に、ざっと辺りを見回した。幻が立っていた辺りにはもう何も残ってはいなかったが、小さな違和感に目が留まる。そこには他の場所には見当たらない濃い赤の花が別れを告げる様に僅かに揺れていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユリッド・ミラベル
SPD アドリブ・連携歓迎

『Find out a weakpoint.』
周囲に配慮しつつ花畑に向かって発砲、どこかにある筈の【隙】から、石板の場所を探し出す
発見次第石板は射ち砕く

「先への道しるべにだったらなれるから、一緒に行かないか。ここでは幻だったひとも、進んでいけばちゃんと会えるかもしれないぜ。」

「やっぱり出てくるのはアンタか。……助け出してオレの個性を見つけてくれたものな。アンタが笑ってくれるからお菓子を作り始めたんだし。
見つけてくれたものを大事にしたいからさ、まだどうか……生きさせてくれよ。」
(深緑の着物姿をした青年に向けて)



 軽機関銃を片手に花畑へと降り立ったのはユリッド・ミラベル(紅茶色の右耳折れ・f22442)。幻影が現れる前に破壊してしまわなければと銃を構えるが、その視界を覚えのある深緑色が掠め、手が止まる。
「やっぱり出てくるのはアンタか。……助け出してオレの個性を見つけてくれたものな。アンタが笑ってくれるからお菓子を作り始めたんだし」
 今の自分を構成するものを作ってくれた人。記憶と寸分違わぬ姿で笑みを浮かべながら手を差し伸べて来るけれど、その手を取るわけにはいかないと目の前の相手を同じような笑みを浮かべて、一歩下がり首を振る。
「アンタが見つけてくれたものを大事にしたいからさ、まだどうか……生きさせてくれよ」
 真っ直ぐに見つめる先の相手と、同じような笑い方は受け継いだものの一つだろうか。共に居る事は出来ないけれど、幻とはいえ会えた事が嬉くない筈も無く。着物姿の彼の姿を再度心に焼き付けると一度目を閉じ、背を向ける。
 幻から逃れ歩き出せば、すぐそばにぼんやりと宙を見て座り込む姿。縋りつくように伸ばされた手、涙を浮かべた瞳。深く花畑に囚われたアリスがそこにいた。
「おい、しっかりしろ……目を覚ませ」
 膝をつくと肩を揺さぶる。それでも目を覚まさないアリスに、更に声をかけながら肩を、手を軽く叩く。強い刺激に僅かに正気を取り戻したアリスが最初に見たのは、揺れるウサギ耳で。
「や、だ、誰……!? お母さんは…!?」
 マーダー・ラビットに騙されたばかりのアリス。ユリッドの姿に混乱し、助けを求めるように辺りを見回して……誰もいないと気付けば怯えた様に身を竦める。
「ああ、驚かせてごめんな。オレは君を助けに来たんだ……オレはアイツとは違う。先への道しるべにだったらなれるから、一緒に行かないか。ここでは幻だったひとも、進んでいけばちゃんと会えるかもしれないぜ」
 温かな声、労る様な色を浮かべるオレンジの瞳。落ち着いてみれば全く違う時計ウサギであると気付いたアリスは慌てて頭を下げ、ユリッドに改めて道案内を頼んだ。
「よし、じゃここから出るか。『Find out a weakpoint.』」
 紅茶兎の慧眼が果ての無い花畑の中、たった1か所の揺らぎを見つける。軽機関銃を打ち込めば何かが砕ける音がして、咲いていた花が一斉に舞い上がる。後には砕けた石板の欠片とその僅か上にぽかりと浮かぶ扉。この先にマーダー・ラビットが居るのだろう。
「よし、君をここに放り出したヤツをやっつけに行くか」
 ユリッドはアリスの手を引くと扉を潜った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『マーダー・ラビット』

POW   :    きす・おぶ・ざ・です
【なんとなく選んだ武器】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    ふぁんとむ・きらー
【糸や鋏、ナイフ等】による素早い一撃を放つ。また、【使わない武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    まさくーる・ぱーてぃ
自身の【殺戮への喜びによって瞳】が輝く間、【自身の全て】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。

イラスト:七雨詠

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠終夜・嵐吾です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

白峰・歌音
ずっと一緒にいたあいつらは、きっとまだお前を信じる想いがある。けれど、その顔を見たら分かる。お前は、その想いさえ絶望に変えて愉しもうとするだろうってな。けれど……もうこれ以上、あいつらの旅路の邪魔はさせない!
「旅路を翻弄して愉しむ愉快犯!このマギステック・カノンが報いを与えてやるぜ!」

【オーラ防御】を固めて、大ダメージになりそうな攻撃を、培ってきた【戦闘知識】と【第六感】で感じ取って【見切り】、ダメージを抑えるように回避していく。
そうして機をうかがいながら【力溜め】し、隙を見出したら【カウンター】で強力な拳の一撃を打ちこみ、ふらつかせた所でUCの追い打ちを叩き込む!

アドリブ連携OK



 扉を抜けた先は、不吉なまでに真っ黒な空に真っ赤な花畑。胡坐を書いて座り込み、辺りの花を千切っていたマーダー・ラビットは扉を開けて移動してきた白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)とアリス達に気付くと、ゆっくりと立ち上がる。
「おやおやおや、抜けてきちゃいましたか~。じゃあ、貴方達もアリス達もちゃんと殺さなきゃだめですね~」
 肩を竦め、手にした鋏をちゃきちゃきと鳴らして笑うマーダー・ラビット。
「ずっと一緒にいたあいつらは、きっとまだお前を信じる想いがある。けれど、その顔を見たら分かる。お前は、その想いさえ絶望に変えて愉しもうとするだろうってな」
「あっはっは、当たり前じゃないですか~。何となく近付けばあっさり信用するし、何を言っても疑いもしないし……簡単すぎて困っちゃうくらいでしたからねえ」
 歌音の言葉をあっさりと肯定するマーダー・ラビット。僅かに傷付いた顔を見せるアリスだったが、ぐっとこぶしを握ると口を開く。
「信用してたよ……でも、間違ってたってわかった。この人達に助けて貰ったから、もう間違えない!」
 言い切ったアリスに頑張ったね、と僅かに笑みを向けすぐに表情を厳しいものに戻した歌音が大きく広げた手を天にかざす。
「……もうこれ以上、あいつらの旅路の邪魔はさせない! 旅路を翻弄して愉しむ愉快犯! このマギステック・カノンが報いを与えてやるぜ!」
 青いドレスが真紅の海を駆ける。向けられた鋏をオーラ防御で受け止め、反対の手で取り出されかけていた糸を叩き落す。鋏を捨て、素早くナイフを振り下ろしてくる攻撃すら僅かに下がるだけで見切り躱す。
「ちょこまかとすばしっこいですね~、面倒臭いのは嫌いなんですよ」
 連続で放った攻撃を躱され苛ついた様子を見せるマーダー・ラビット。対する歌音はぐ、と足に力を籠めると思い切り肘を打ち込もうとする。一歩下がり避けようとするが、最初から肘の攻撃はフェイント、くるりと1回転すると勢いのまま全力の力を乗せた拳を叩き込んだ。
「ぐ、っ……!」
「恐怖、哀しみ、絶望……全部吹き飛ばす風になってやるぜ! ブレークアウト・サイクロン!!」
 大きく踏み込んだ歌音。すらりと伸びた足に苛烈な風の力を纏わせ、体勢を崩したマーダー・ラビットへと回し蹴りを放つ。
 赤い花を散らしながら、吹き飛ぶマーダー・ラビット。かなりのダメージを負ったのかすぐに起き上がることは出来ないようだ。
「お前が傷つけた皆の痛み、思い知れ!」
 叫ぶ歌音を、膝をついたマーダー・ラビットが憎々しげに睨みつけていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーゴ・メルフィード(サポート)
のんびりマイペース、食べることが大好きなシャーマンズゴーストのコックさんなのですじゃ!
依頼達成のため、皆さまのため、わしも頑張りますのじゃー

メイン武器は、星空のシルバーフォークなのですじゃ
美味しそうなものを前にすると、テンション上がってしまいますのじゃが、
戦闘時はきちんと空気を読んで、しっかり戦いに専念しますぞー!

前に出るよりも皆さまのサポートに回ることが多いのじゃが、
複数相手には『サモニング・パティシエ』『天翔・小籠砲』を、
強力な敵には『メギド・フレイム』か『本日のシェフのお薦めシチュー』を使い分けますのじゃ!

アドリブ歓迎、成功のためなら多少の負傷も問いませんのじゃ、
宜しくお願いしますのじゃ


阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?…お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)



「ふふ……ふふふ、よくもやってくれましたねえ。これは一寸痛いくらいでは済まないかもしれません」
 アリス達をその目に映し、ゆらりと立ち上がるマーダー・ラビット。しかしその前に猟兵達が立ち塞がる。
「ふむ、手負いとはいえなかなか手強そうなのじゃー」
 マーダー・ラビットの視界を遮る様に前に進み出たユーゴ・メルフィード(シャーマンズゴースト・コック・f12064)は、星の力が込められた巨大なシルバーフォークを構え敵の動きを牽制する。琥珀色のたてがみがゆらゆらと動き、目線を散らす。
「ボクらなら大丈夫だよ、こんなところで負けるわけにはいかないんだから……ね、アリス?」
 その後ろで阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)はアリス達を庇う様な位置へと移動し、精霊銃・アヴェンジングフレイムを抜くと照準をマーダー・ラビットへと合わせて。
「お前らの企みなんて吹っ飛ばしてやる!」
「罪無き者達を傷つける等、許せんのじゃ」
 アリスを庇う猟兵達を見て、更に怒りを募らせるマーダー・ラビット。ナイフを抜くとせめて一撃とばかりに攻撃を仕掛けるも確りと動きを見ていたユーゴのフォークが阻む。ならば、と手にしたナイフを投げつければ後ろからスミコが撃ち落とし、一切アリス達を傷つけるには至らない。
「何なんですかねえ……腹立たしい、邪魔をするな! ……っ!?」
 叫ぶマーダー・ラビットの口へ湯気の尻尾を引きながら飛んできた白い塊が飛び込む。ユーゴの天翔・小籠砲、熱々かつ肉汁たっぷりの小籠包がいくつも口に詰め込まれ熱さに悶絶しかけたところで、フォークが胸元へと突きつけられるとそのまま引っ掛けるように身体を持ち上げられ。
「わしの料理で、美味しく飛び上がれば良いのですじゃ!」
 ぶん、と空中へと放り投げられる。
「今じゃ、スミコ殿!」
「了解、いくよ!」
 銃口に赤い光が渦巻く。目にも止まらぬ速さで撃ち出された炎を宿した弾は6発、避ける術の無いマーダー・ラビットを打ち抜いた。銃弾が直撃した箇所が炎に巻かれたまま地面へと叩きつけられる。
「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう? …お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」
 アリス達を背後に隠し、ぼろぼろになりながらも手に鋏を構えようとするマーダー・ラビットを見据える。
「何とも迷惑なものじゃ……さっさと骸の海へと還るが良いのじゃ」
 再びユーゴがフォークを突きつけるも、その瞳は未だ殺戮への期待に赤く輝いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す。
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

あと、虫が苦手



 赤と黒の世界に白が靡く。中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)の副人格であるシルヴァーナがごつめの惨殺ナイフを手にマーダー・ラビットへとゆっくり歩み寄った。
「もう終わりですの?」
「失礼な人ですねえ……終わりませんよ貴女達とアリス達を殺しきるまではねえ!」
 跳ねる様に体を起こすマーダー・ラビット。赤い瞳が光を放つように強く輝くと、手にした鋏をシルヴァーナへと素早く突き立てる。
 はらりと白が舞う。下がって躱したものの僅かに遅れた髪が幾筋か切り落とされ、ゆっくりと落下していく。
「あら……お返しの必要がありそうですわね」
 落ちた髪へと視線を向けると僅かに首を傾げながら笑うシルヴァーナ。
「わたくし達に立ち塞がる者は、すべて切り裂いて差し上げますわ」
 次の瞬間マーダー・ラビットの視界からシルヴァーナが消え、腹部に衝撃が走る。突き立てられ、横に押し抜かれたナイフ。切裂姫(プリンチペッサ・ロ・スクァルタトーレ)の一撃は大きなダメージをマーダー・ラビットへと与えていた。踊るように優雅な動きで距離を取るシルヴァーナ。
「く、っ……! 速度で後れを取るとは……」
「ふふ、私の方が上手でしたわね」
 手で腹部を押さえて唸るマーダー・ラビット。恨めし気な視線に動じる事無くシルヴァーナは艶やかに笑う。
「もうそろそろ限界かしら」
 シルヴァーナの言葉通り、空簡に歪みが生じ、時折違う世界への扉が現れては消える。アリス達もそわそわと周囲の様子を窺い、開きそうな扉を探しているようだ。
「さあ、まだ続けますの?ここで降りても私は構いませんけれど」
 手の中でナイフを弾ませながら見下ろしてくるシルヴァーナを見上げ、マーダー・ラビットが吠える。
「き、貴様らを殺すまで、終わってたまるかあっ!!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

ユリッド・ミラベル
POW アドリブ・連携歓迎
相手からの攻撃から必要に応じて【戦闘鎧】で【かばう】か、【射撃】を行う
至近距離に近付く場合は相手の脚を狙って狙撃する
アリスを気にかけつつ、あまり離れないように意識する
攻撃よりはアリスを守るほうに重点をおく

(アリスや仲間に対して)「大丈夫か?怪我とかはしていないか?」

「随分はた迷惑なヤツだな……。脚を撃てば移動の制限にはなるだろう。
オレの心が折れない限りはこの鎧は消えないからな。絶対折れてなんかやるものか。」



「随分はた迷惑なヤツだな……」
ユリッド・ミラベル(紅茶色の右耳折れ・f22442)は僅かに後ろを振り返り、アリス達に怪我などが無いかと確認するとアリス達の壁になるよう立ち、小さく呟く。
「何か言いましたかねえ?」
 血塗れで笑うマーダー・ラビット。血を流し、足を引きずりながらもかなりの速度で一気に距離を詰めると、無造作にも見える動きでユリッドへとナイフを振り下ろす。
「……無駄だよ。オレの心が折れない限りはこの鎧は消えないからな。絶対折れてなんかやるものか」
 ナイフを受け止めたのは頭上に掲げられた腕、いつの間にかユリッドは全身に鎧を纏っていた。アリスナイトの力、無敵の戦闘鎧。全力で振り下ろされたナイフを受け止めても傷一つつく事は無い。
「終わり、だな」
 そのままもう片方の手に持ったままだった銃をマーダー・ラビットへと突きつけ、引き金を引く。軽機関銃の弾丸を全弾胴に受けたマーダー・ラビットは驚愕の表情を浮かべたまま崩れ、砂と化して真紅の花の下へと消えていった。
「あ、あの……ありがとう」
 戦闘が終わり、アリス達が側に寄ると口々に礼を告げる。鎧を消し、普段の姿へと戻ったユリッドは柔らかな笑みを浮かべぽん、とアリスの頭を撫でた。
「いや、オレだけの力じゃないからな……まあ、無事で良かった。面倒な事にならない内にここから出るとするか」
 マーダー・ラビットが消えた事でこの空間が崩壊し始めているようだ、花が散り、黒い空が靄のように降りてくると辺りを覆いだす。ユリッドは慌てるアリス達に近くに寄る様に手招きすると、ベルトから下がるチェーンに一度手を触れる。チェーンの下がる時計がほんのりと光ると、僅かに浮いた時計が示す先に一つの扉が現れて。
「よし、行こうか。オレがずっと付いて行く事は出来ないけど、次の道案内を探すくらいは手助けするからさ」
今度は大丈夫だから、と扉を開く。その向こうにはどんな世界が広がっているのかは分からないが、今はユリッドという道案内が居るのだから大丈夫だろう。一行は笑顔で黒に染まる空間を後にした。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月11日
宿敵 『マーダー・ラビット』 を撃破!


挿絵イラスト